十月と二階に兄を思いけり ねここ
朝顔と家族をくろい家族かな
秋の暮ひかりごとじゃぶじゃぶ中に母
まぼろしと帽子夜寒も傾ぎけり
幸福の手足ごと秋入りけり
妹に夜寒の食べる口車
涙目と家族をつなぐ蜻蛉に影
一階の夜寒へ家族ありにけり
スカートへ夜寒をたくさんバスに私
満月に童話を父へ眠るかな
秋の暮家族へゆっくり中と母
朝顔に睫ゆるす背番号
八月と睫とゆきたい家族に鈴
学校の二階みたいな秋に猫
だいどことしっぽへあかい二階に蜻蛉
順番という蜻蛉みたいな夜の中
少年の蜻蛉をヌードのありにけり
十月に睫を帽子ありにけり
色鳥のシェフを帽子のありにけり
八月とひかり母にゆるすかな
幸福とひよこいっぱい曼珠沙華
スカートと手足ゆっくり曼珠沙華
幸福という夜寒みたいな母の中
口車夜寒夢みるひよこの川
青年に蜻蛉の真水とあびにけり
自転車に夜寒とひかりありにけり
秋の暮ヌードゆるす猫に家族
朝顔へ少女ごとあびる下の帽子
順番に蜻蛉に眠る帽子かな
仁丹に二階夜寒のありにけり
自転車と夜寒の恋を送りけり
ブルドッグひよこへ思うシェフの蜻蛉
階段に姉妹へ蜻蛉のありにけり
曼珠沙華ひよこごとくろい兄に海
満月と磐越西線家族吸う
学校と真水の食べる夜寒かな
幸福に川へ蜻蛉のありにけり
家族行き睫の夢みる月と兄
スカートと真水つかむ夜寒かな
十月と童話へじゃぶじゃぶ家族かな
色鳥ごとひよこみたいな顔にひよこ
仕事柄日記にあかい月に日記
目隠しにひよこをにこにこ秋の暮
黒板に真水ごと蜻蛉つなぎけり
一階と蜻蛉に父へつかみけり
千年に夜寒のくろい私かな
片恋の家族蜻蛉傾ぎけり
千年と姉妹つなぐ曼珠沙華
恋人という二階みたいな月に中
まぼろしに雨と夜寒ありにけり
黒板の姉妹の思う夜寒かな
一階にひよこの足りない蜻蛉かな
妹と真水つなぐ川の魚
朝顔と日記ごとあおい姉妹かな
生まれつき真水のあびる夜に月
生まれつき家族たくさん月としっぽ
秋の暮童話とあびる顔の顔
童話吸い夜寒とじゃぶじゃぶ森と顔
目隠しごと家族へ時々色とひかり
ヌード行き蜻蛉のあびる影の少女
青年へ夜寒ごと濡らす猫に鈴
少年に夜寒つなぐ手足かな
幸福に夜寒と二階のありにけり
盲導犬家族へ送る秋に兄
雨つぶへ真水とたくさん真水と海
幸福ごと帽子傾ぐひかりに二階
階段と夜寒みたいなひよこと朝
十月に帽子と雨を傾ぐかな
少年に少女とつなぐ秋の暮
少年に手足ゆきたい兄に夜寒
上京というひよこみたいな蜻蛉と少女
自転車と猫に夜寒のありにけり
生まれつき蜻蛉ごと歩く色と真水
満月と日記ごとあかい生まれつき
青年ごと夜寒を歩く日記にひかり
幸福に夜寒恋につかみけり
スカートに蜻蛉の影に送りけり
寝入りばなヌードをあおい夜寒と二階
片恋に真水へ蜻蛉ありにけり
曼珠沙華しっぽごとたくさん顔に森
真ん中と昼の蜻蛉のありにけり
順番と童話に蜻蛉へつなぎけり
少年や真水とじゃぶじゃぶ夜と恋
八月に少女ごとじゃぶじゃぶ日記かな
ブルドッグ夜寒へゆるすシェフに色
ヌード吸い夜寒ごとくろいひよこと睫
びしょぬれと二階にゆるす秋の暮
上京と夜寒を鈴と濡らしけり
十月と二階姉妹思うかな
八月という姉妹とゆるす睫に兄
目隠しと蜻蛉あびる猫に家族
順番ごと日記を見ている鈴と月
青年という日記歩く蜻蛉に下
色鳥の朝日記のありにけり
千年とひかりとじゃぶじゃぶ蜻蛉かな
二階吸いひよこをたくさん月と猫
真ん中に少女眠る後の月
自転車やひかりみたいな秋の魚
スカートと童話夢みる森の夜寒
仕事柄睫と眠る鈴の蜻蛉
(俳句自動生成ロボット「ねここ」による無編集無選択百句)
2009年10月25日日曜日
木枯二号無編集百句
はらわたの生姜の白きやうな母 木枯二号
色鳥や忌日に濡らすやうな草
ゆふぞらの手毬に白き曼珠沙華
立ち読みに生姜を洗ふやうな糸
いなびかり忌日を白き丘の色
小鳥吸ひまぶたを死なず馬の父
手鏡の屏風に越えるやうな月
深井戸へ手毬に洗ふ野分かな
曼珠沙華屏風を越える針の北
らふそくにまぶたを紅き膝に袖
色鳥のところの歩く溺れ谷
埋葬やとろ火の濡らすやうな秋
余所見吸ひとろ火に白き盆へ朝
かんてきの柱を盆へ帰りけり
色鳥にこころなかばのところ行く
しろがねに忌日のやうな盆の雨
天井や忌日のやうな秋の北
色鳥に手毬に濤へちぢみけり
忌日焼き小鳥を白き鳥に嘘
針やまへ生姜に黒き昭和かな
算術や生姜の思ふ色の魚
埋葬や小鳥を帰るやうな影
をととひの小鳥を恋に入りけり
色鳥の柱のやうな山に胸
ふるさとや鱗をゆるす西の山
かんてきのかたちのやうな秋の嘘
魂へ野分に糸をつかみけり
まぶた吸ひ生姜を黒き死後へ顔
溺れ谷鏡に入る月へ草
算術の鱗のやうな秋に雨
夜寒行きひかりに眠る昼に糸
溺れ谷蜻蛉を死なず舌に翅
深井戸に屏風に盆を帰りけり
をととひに鏡のゆるすやうな盆
色鳥やざんばら髪を忌日行く
らふそくにとろ火を歩く蜻蛉かな
帝劇へ小鳥に熟るる溺れ谷
色鳥の昭和の昼につかむかな
算術にとろ火のやうな盆へこゑ
色鳥に鱗をゆるすオートバイ
生姜吸ひ忌日につかむ昼へ草
屏風焼きかたちのかへる月へ恋
おほぞらにこころなかばを蜻蛉食ふ
針やまに野分に死なず闇の昼
色鳥のかたちに洗ふやうな髪
色鳥の柱の鬼へ帰りけり
色鳥のざんばら髪をところ焼く
真夜中の盆をところのありにけり
魂の余所見を死なず曼珠沙華
おほぞらの夜寒の洗ふ柱かな
晩年のところを白き曼珠沙華
いなびかり柱につかむふちへ鳥
柱焼き小鳥の白き昼の雲
色鳥にところに熟るる柱かな
色鳥に屏風を黒き手毬かな
かんてきや手毬に洗ふ鬼へ盆
色鳥や柱の帰る夜に丘
蜻蛉吸ひ忌日に濡らす昼に北
捕虫網かたちの帰る秋にもの
柱吸ひ昭和をつかむ月へ馬
冷し桃ひかりの帰る西へわれ
野分行きとろ火をかへる胸の夜
戦前に小鳥に紅き嘘の恋
曼珠沙華かたちにたまる昼に魚
らふそくやこころなかばに小鳥食ふ
太陽やまぶたを眠る月の嘘
違ひ棚野分の紅き朝にもの
真夜中のかたちの洗ふ刑にふち
溺れ谷ところに歩く秋のこゑ
色鳥に忌日にたまるオートバイ
色鳥の忌日に思ふ魚の母
色鳥にかたちに西を帰りけり
ゆふぞらに生姜を黒き捕虫網
手毬行きかたちを濡らす盆へ死後
色鳥の忌日のやうな馬へ鬼
はらわたや余所見を白きふちへ恋
生姜行き柱につかむ糸に舌
魂や屏風の白き朝の月
色鳥の昭和の濤とちぢみけり
算術へ蜻蛉の袖と思ひけり
溺れ谷手毬をかへる翅へ月
色鳥のところのやうな馬の鳥
ゆふぞらに生姜を鬼といぢめけり
ふるさとにまぶたのやうな盆に死後
立ち読みへ夜寒の送る捕虫網
乱読に小鳥の洗ふ髪に馬
手鏡の盆に余所見のありにけり
手鏡に蜻蛉に濤を熟れにけり
冷し桃柱をたまる鳥へ膝
深井戸や昭和に送る髪へ月
天井へ鱗に盆をゆるしけり
捕虫網余所見に送る翅へ盆
戦前の月のひかりのありにけり
小鳥焼き忌日に帰るふちの馬
埋葬の夜寒の胸とちぢみけり
手毬吸ひ生姜のちぢむ丘に糸
色鳥にとろ火に死後へ入るかな
くちびるの蜻蛉を鳥に思ひけり
野分焼き鱗をつかむ恋の濤
蚯蚓鳴くまぶたに帰る膝へ雨
(俳句自動生成ロボット「木枯二号」による無編集無選択百句)
色鳥や忌日に濡らすやうな草
ゆふぞらの手毬に白き曼珠沙華
立ち読みに生姜を洗ふやうな糸
いなびかり忌日を白き丘の色
小鳥吸ひまぶたを死なず馬の父
手鏡の屏風に越えるやうな月
深井戸へ手毬に洗ふ野分かな
曼珠沙華屏風を越える針の北
らふそくにまぶたを紅き膝に袖
色鳥のところの歩く溺れ谷
埋葬やとろ火の濡らすやうな秋
余所見吸ひとろ火に白き盆へ朝
かんてきの柱を盆へ帰りけり
色鳥にこころなかばのところ行く
しろがねに忌日のやうな盆の雨
天井や忌日のやうな秋の北
色鳥に手毬に濤へちぢみけり
忌日焼き小鳥を白き鳥に嘘
針やまへ生姜に黒き昭和かな
算術や生姜の思ふ色の魚
埋葬や小鳥を帰るやうな影
をととひの小鳥を恋に入りけり
色鳥の柱のやうな山に胸
ふるさとや鱗をゆるす西の山
かんてきのかたちのやうな秋の嘘
魂へ野分に糸をつかみけり
まぶた吸ひ生姜を黒き死後へ顔
溺れ谷鏡に入る月へ草
算術の鱗のやうな秋に雨
夜寒行きひかりに眠る昼に糸
溺れ谷蜻蛉を死なず舌に翅
深井戸に屏風に盆を帰りけり
をととひに鏡のゆるすやうな盆
色鳥やざんばら髪を忌日行く
らふそくにとろ火を歩く蜻蛉かな
帝劇へ小鳥に熟るる溺れ谷
色鳥の昭和の昼につかむかな
算術にとろ火のやうな盆へこゑ
色鳥に鱗をゆるすオートバイ
生姜吸ひ忌日につかむ昼へ草
屏風焼きかたちのかへる月へ恋
おほぞらにこころなかばを蜻蛉食ふ
針やまに野分に死なず闇の昼
色鳥のかたちに洗ふやうな髪
色鳥の柱の鬼へ帰りけり
色鳥のざんばら髪をところ焼く
真夜中の盆をところのありにけり
魂の余所見を死なず曼珠沙華
おほぞらの夜寒の洗ふ柱かな
晩年のところを白き曼珠沙華
いなびかり柱につかむふちへ鳥
柱焼き小鳥の白き昼の雲
色鳥にところに熟るる柱かな
色鳥に屏風を黒き手毬かな
かんてきや手毬に洗ふ鬼へ盆
色鳥や柱の帰る夜に丘
蜻蛉吸ひ忌日に濡らす昼に北
捕虫網かたちの帰る秋にもの
柱吸ひ昭和をつかむ月へ馬
冷し桃ひかりの帰る西へわれ
野分行きとろ火をかへる胸の夜
戦前に小鳥に紅き嘘の恋
曼珠沙華かたちにたまる昼に魚
らふそくやこころなかばに小鳥食ふ
太陽やまぶたを眠る月の嘘
違ひ棚野分の紅き朝にもの
真夜中のかたちの洗ふ刑にふち
溺れ谷ところに歩く秋のこゑ
色鳥に忌日にたまるオートバイ
色鳥の忌日に思ふ魚の母
色鳥にかたちに西を帰りけり
ゆふぞらに生姜を黒き捕虫網
手毬行きかたちを濡らす盆へ死後
色鳥の忌日のやうな馬へ鬼
はらわたや余所見を白きふちへ恋
生姜行き柱につかむ糸に舌
魂や屏風の白き朝の月
色鳥の昭和の濤とちぢみけり
算術へ蜻蛉の袖と思ひけり
溺れ谷手毬をかへる翅へ月
色鳥のところのやうな馬の鳥
ゆふぞらに生姜を鬼といぢめけり
ふるさとにまぶたのやうな盆に死後
立ち読みへ夜寒の送る捕虫網
乱読に小鳥の洗ふ髪に馬
手鏡の盆に余所見のありにけり
手鏡に蜻蛉に濤を熟れにけり
冷し桃柱をたまる鳥へ膝
深井戸や昭和に送る髪へ月
天井へ鱗に盆をゆるしけり
捕虫網余所見に送る翅へ盆
戦前の月のひかりのありにけり
小鳥焼き忌日に帰るふちの馬
埋葬の夜寒の胸とちぢみけり
手毬吸ひ生姜のちぢむ丘に糸
色鳥にとろ火に死後へ入るかな
くちびるの蜻蛉を鳥に思ひけり
野分焼き鱗をつかむ恋の濤
蚯蚓鳴くまぶたに帰る膝へ雨
(俳句自動生成ロボット「木枯二号」による無編集無選択百句)
2009年10月24日土曜日
キヨヒロー無編集百句
満月に地球を告げる二人です キヨヒロー
水晶の映画に睨む葡萄です
美人焼き葡萄を思う午後に川
指先や新酒のような雨のボス
紫蘇の実と女に似合う川の雨
シニフィエと葡萄へ告げる父の風
結婚に記号と眠る刈田かな
ちゃぶ台の刈田をつかむシニフィアン
秋扇鼻毛と怒る神の虚子
指先と葡萄と帰る支配かな
指先の新酒と怖いような妻
紫蘇の実に高層ビルと美人剥く
長き夜の臭いと思う噂かな
色鳥の鼻毛のような川の穴
木犀と絶対君主に映画呑む
満月の写真とつかむ朝の朝
ヘーゲルに刈田と食べるような人
秋風とカレーと眠る御曹司
竜胆へ脱=構築をナイフ焼く
新藁へ記号のような下に水
追悼へ美人を光るような桃
帝国の写真へつかむような秋
出戻りと自分のような秋に神
色鳥や主観を帰る神に昼
ドーナツの地球を怖いお月様
ソバージュに匂いを光る西瓜です
木犀とお尻に怒る酒に雨
戯れの自分の怖い鰯雲
西行の秋思と食べる逃げるんだ
恋人の支配に怒る秋深し
少年の西瓜を帰る人と昼
記号吸い世界を食べる桃の夜
地球剥き離婚をつかむ秋と母
無言焼きやる気につかむ秋の夜
コスモスと笑顔と光るボスと妻
満月に離婚と眠る臭いかな
青年と噂を増える赤蜻蛉
満月へ僕らと帰る雨の影
シニフィエに無言へ入る刈田かな
色鳥と女の増える愛し合う
竜胆の薄着に思う冥王星
密告に案山子を眠るカレーかな
満月と男を増えるナイフです
紫蘇の実やデノテーションにお尻剥く
岬剥き男を歩く秋に妻
世界吸い少女と思う秋と下
指先の自分を思うような桃
自分食い乳房に濡らす秋と夜
少女達岬に似合うキスに秋
世界吸い案山子のつかむ君と川
絶叫と臭いの増えるような秋
コスモスや少女の眠る風に君
二次会と秋思へ怖い握手かな
不眠症世界の入る桃に風
新藁と女へ睨む空にボス
ジンライム臭いと眠る秋の影
写真焼き私の濡らす桃に風
シニフィエの無言のような桃と夜
密告と夜長と光る主観かな
長き夜へ脱=構築を神話剥く
色鳥へ電話に似合う猫の昼
満月の世界をつかむありのまま
木犀の二人のつかむ離婚かな
父母の匂いへ怒る新酒かな
男剥き私のつかむ秋の昼
社会食いやる気を似合う桃と雨
中年の秋思の帰る電話です
手のひらに西瓜のつかむ噂かな
追悼へ僕らを囓る午後に妻
スカートに白髪に入る秋時雨
秋風や握手へ光るような恋
再婚へ噂を帰る刈田です
ボブカット秋思に濡らす午後と顔
女剥き自分を睨む桃と水
ドーナツに西瓜に濡らすボブカット
逃げるんだ新酒と思う影と昼
木犀や電話に光る夜の下
階段と秋思へつかむ男かな
くちづけや新酒と入る映画です
再婚と離婚の歩く秋深し
中年に匂いに入る秋と午後
指先の案山子の帰る自分かな
御曹司鼻毛を光る秋に昼
愛し合う自分に怒る顔に桃
ドーナツとカレーへ囓る桃とキス
シニフィエの明日と入る虚子の桃
恋人の二人と歩く芒原
西行や少女をつかむ穴の秋
お見合いの案山子を歩くオイディプス
コスモスと乳房を似合う不眠症
薄着剥き社会に睨む秋と妻
へそくりと岬のような秋の穴
新藁に自分の増える支配かな
長き夜へ私と帰る二人です
ボブカット案山子の眠る水と人
新藁と少女へ妻に似合うかな
ドーナツへ臭いへ睨むような秋
満月の美人の睨む下に朝
再婚に最後を入る案山子かな
沢庵の夜長の眠る逃げるんだ
(俳句自動生成ロボット「キヨヒロー」による無編集無選択百句)
水晶の映画に睨む葡萄です
美人焼き葡萄を思う午後に川
指先や新酒のような雨のボス
紫蘇の実と女に似合う川の雨
シニフィエと葡萄へ告げる父の風
結婚に記号と眠る刈田かな
ちゃぶ台の刈田をつかむシニフィアン
秋扇鼻毛と怒る神の虚子
指先と葡萄と帰る支配かな
指先の新酒と怖いような妻
紫蘇の実に高層ビルと美人剥く
長き夜の臭いと思う噂かな
色鳥の鼻毛のような川の穴
木犀と絶対君主に映画呑む
満月の写真とつかむ朝の朝
ヘーゲルに刈田と食べるような人
秋風とカレーと眠る御曹司
竜胆へ脱=構築をナイフ焼く
新藁へ記号のような下に水
追悼へ美人を光るような桃
帝国の写真へつかむような秋
出戻りと自分のような秋に神
色鳥や主観を帰る神に昼
ドーナツの地球を怖いお月様
ソバージュに匂いを光る西瓜です
木犀とお尻に怒る酒に雨
戯れの自分の怖い鰯雲
西行の秋思と食べる逃げるんだ
恋人の支配に怒る秋深し
少年の西瓜を帰る人と昼
記号吸い世界を食べる桃の夜
地球剥き離婚をつかむ秋と母
無言焼きやる気につかむ秋の夜
コスモスと笑顔と光るボスと妻
満月に離婚と眠る臭いかな
青年と噂を増える赤蜻蛉
満月へ僕らと帰る雨の影
シニフィエに無言へ入る刈田かな
色鳥と女の増える愛し合う
竜胆の薄着に思う冥王星
密告に案山子を眠るカレーかな
満月と男を増えるナイフです
紫蘇の実やデノテーションにお尻剥く
岬剥き男を歩く秋に妻
世界吸い少女と思う秋と下
指先の自分を思うような桃
自分食い乳房に濡らす秋と夜
少女達岬に似合うキスに秋
世界吸い案山子のつかむ君と川
絶叫と臭いの増えるような秋
コスモスや少女の眠る風に君
二次会と秋思へ怖い握手かな
不眠症世界の入る桃に風
新藁と女へ睨む空にボス
ジンライム臭いと眠る秋の影
写真焼き私の濡らす桃に風
シニフィエの無言のような桃と夜
密告と夜長と光る主観かな
長き夜へ脱=構築を神話剥く
色鳥へ電話に似合う猫の昼
満月の世界をつかむありのまま
木犀の二人のつかむ離婚かな
父母の匂いへ怒る新酒かな
男剥き私のつかむ秋の昼
社会食いやる気を似合う桃と雨
中年の秋思の帰る電話です
手のひらに西瓜のつかむ噂かな
追悼へ僕らを囓る午後に妻
スカートに白髪に入る秋時雨
秋風や握手へ光るような恋
再婚へ噂を帰る刈田です
ボブカット秋思に濡らす午後と顔
女剥き自分を睨む桃と水
ドーナツに西瓜に濡らすボブカット
逃げるんだ新酒と思う影と昼
木犀や電話に光る夜の下
階段と秋思へつかむ男かな
くちづけや新酒と入る映画です
再婚と離婚の歩く秋深し
中年に匂いに入る秋と午後
指先の案山子の帰る自分かな
御曹司鼻毛を光る秋に昼
愛し合う自分に怒る顔に桃
ドーナツとカレーへ囓る桃とキス
シニフィエの明日と入る虚子の桃
恋人の二人と歩く芒原
西行や少女をつかむ穴の秋
お見合いの案山子を歩くオイディプス
コスモスと乳房を似合う不眠症
薄着剥き社会に睨む秋と妻
へそくりと岬のような秋の穴
新藁に自分の増える支配かな
長き夜へ私と帰る二人です
ボブカット案山子の眠る水と人
新藁と少女へ妻に似合うかな
ドーナツへ臭いへ睨むような秋
満月の美人の睨む下に朝
再婚に最後を入る案山子かな
沢庵の夜長の眠る逃げるんだ
(俳句自動生成ロボット「キヨヒロー」による無編集無選択百句)
2009年10月18日日曜日
2009年10月15日木曜日
2009年10月14日水曜日
2009年10月13日火曜日
六吟歌仙・銀座線の巻
秋霖や墨の匂へる銀座線 振り子
跳ね上がりたる吊革の冷え ゆかり
月見酒ひとり身の夜を霏霏として ざんくろー
鏡に映る楽器のケース 美代子
はつなつの尻尾くるりと巻いてをり 苑を
噴水の輪の痩せてふとつて ぐみ
ウ 港の見える丘公園のAランチ 振
なんだか読めぬ黒板の文字 ゆ
着ぶくれた物理教師の老眼鏡 ざ
けむりのやうに咲く白椿 美
虻飛んで市川崑のメガホンへ 苑
誰ぞささやく草餅いかが ぐ
ふたりして泣くはトクホン剥がす時 振
蚊遣の豚にずつと見られて ゆ
からませた指をほどけば月涼し ざ
死刑存廃議論再燃 美
湧き出づる花の雲居に迷ひ込み 苑
お巡りさんも朝寝好きとか ぐ
ナオ 亀有のあちらこちらに亀鳴いて ゆ
急いで歩く一休禅師 振
吊橋で翼をつけて変身す 美
臼井儀人は銀漢となり ざ
描きかけの筆洗に散る秋桜 ぐ
途中下車して夜学に通ふ 苑
先生のじつに若くて綺麗にて ゆ
ワクチンの数足りさうもなし 振
有耶無耶のままに柚子湯に首浮かし 美
金魚となりて口をパクパク ざ
銀閣寺月よりの使者定宿に ぐ
萩を零して駆るオートバイ 苑
ナウ 豆腐屋を追ひ越して行く秋の暮 ゆ
波立つ海のシルクロードも 振
ちりめんの半襟の色あれこれと ぐ
木魚を叩き逃水の昼 ざ
千年の花はしづかに吹雪くなり 美
春の嵐のあとのあかとき 苑
起首 2009年 9月15日(火)23時41分39秒
満尾 2009年10月 9日(金)00時04分29秒
捌き ゆかり
(振り子さんのsatin dollで突発的に始まった連句が満尾致しましたので転載させて頂きました。)
跳ね上がりたる吊革の冷え ゆかり
月見酒ひとり身の夜を霏霏として ざんくろー
鏡に映る楽器のケース 美代子
はつなつの尻尾くるりと巻いてをり 苑を
噴水の輪の痩せてふとつて ぐみ
ウ 港の見える丘公園のAランチ 振
なんだか読めぬ黒板の文字 ゆ
着ぶくれた物理教師の老眼鏡 ざ
けむりのやうに咲く白椿 美
虻飛んで市川崑のメガホンへ 苑
誰ぞささやく草餅いかが ぐ
ふたりして泣くはトクホン剥がす時 振
蚊遣の豚にずつと見られて ゆ
からませた指をほどけば月涼し ざ
死刑存廃議論再燃 美
湧き出づる花の雲居に迷ひ込み 苑
お巡りさんも朝寝好きとか ぐ
ナオ 亀有のあちらこちらに亀鳴いて ゆ
急いで歩く一休禅師 振
吊橋で翼をつけて変身す 美
臼井儀人は銀漢となり ざ
描きかけの筆洗に散る秋桜 ぐ
途中下車して夜学に通ふ 苑
先生のじつに若くて綺麗にて ゆ
ワクチンの数足りさうもなし 振
有耶無耶のままに柚子湯に首浮かし 美
金魚となりて口をパクパク ざ
銀閣寺月よりの使者定宿に ぐ
萩を零して駆るオートバイ 苑
ナウ 豆腐屋を追ひ越して行く秋の暮 ゆ
波立つ海のシルクロードも 振
ちりめんの半襟の色あれこれと ぐ
木魚を叩き逃水の昼 ざ
千年の花はしづかに吹雪くなり 美
春の嵐のあとのあかとき 苑
起首 2009年 9月15日(火)23時41分39秒
満尾 2009年10月 9日(金)00時04分29秒
捌き ゆかり
(振り子さんのsatin dollで突発的に始まった連句が満尾致しましたので転載させて頂きました。)
2009年10月12日月曜日
冬の日
2008年秋のやまぐち連句会主催の連句大会における小島のり子さん(fl)の音源を拝聴する。
句と曲は必ずしも一対一対応ではなく、オリジナルありスタンダードありフリーインプロヴィゼーションありという自由なスタンスとなっている。
狂句こがらしの身は竹斎に似たる哉 芭蕉
Easy Come Easy Go(オリジナル)
発句に付けたのはどこかモンキッシュな小島のり子さんのオリジナル・ブルース。いかにも狂句こがらしの身である。
たそやとばしるかさの山茶花 野水
山茶花(オリジナル)
脇に付けたのも小島のり子さんのオリジナルのワルツ。三拍子上に4つ音を詰め込んで童謡の「さざんかさざんか」の一節を重ねる難しい符割の、危うくもうつくしい曲である。
有明の主水に酒屋つくらせて 荷兮
七田(オリジナル)
第三も小島のり子さんのオリジナル。「七田」というのは私は飲んだことがないが佐賀の名酒らしい。どこかデューク・エリントンの「プレリュード・トゥ・ア・キス」に通じる吟醸香が感じられる。
かしらの露をふるふあかむま 重五
朝鮮のほそりすゝきのにほひなき 杜國
日のちりちりに野に米を苅 正平
I'm Confessin'
三句まとめてスタンドナンバー。澁谷盛良さんのベース・ソロをフィーチャーするあたり、いかにも「あかむま」の雰囲気がある。
わがいほは鷺にやどかすあたりにて 野水
髪はやすまをしのぶ身のほど 芭蕉
いつはりのつらしと乳をしぼりすて 重五
きえぬそとばにすごすごとなく 荷兮
Zingaro
四句まとめてスタンダード・ナンバー。初めて聴く曲であるが、哀愁をたたえたボサノバである。
影法のあかつきさむく火を燒て 芭蕉
あるじはひんにたえし虚家 杜國
田中なるこまんが柳落るころ 荷兮
Wee Small Hours
アルト・フルートをフィーチャーしたナンバーである。
霧にふね引人はちんばか 野水
たそがれを横にながむる月ほそし 杜國
となりさかしき町に下り居る 重五
Stella By Starlight
山口友生さんのギターをフィーチャーしたナンバーである。山口友生さんは全編を通じナイロン弦のクラシック・ギターを弾いているが、じつにパワフルな音が胸を打つ。
二の尼に近衛の花のさかりきく 野水
蝶はむぐらにとばかり鼻かむ 芭蕉
Those Spring Days(オリジナル)
いかにも桜花爛漫な雰囲気のアップテンポなボサノバ・ナンバーである。
のり物に簾透顔おぼろなる 重五
いまぞ恨の矢をはなつ声 荷兮
ぬす人の記念の松の吹おれて 芭蕉
しばし宗祇の名を付し水 杜國
Evindence
名残表は四句まとめてセロニアス・モンクの曲。名残表ともなれば演奏も乗り乗りで大技も繰り出される。
笠ぬぎて無理にもぬるゝ北時雨 荷兮
冬がれわけてひとり唐苣 野水
しらじらと砕けしは人の骨か何 杜國
烏賊はゑびすの國のうらかた 重五
Here's That Rainy Day
雨と言えば、バンド稼業の人は条件反射でこの曲になるのである。
あはれさの謎にもとけし郭公 野水
Hototogisu(小島のり子書き下ろし)
日本情緒ただようナンバーである。ソロはなし。
秋水一斗もりつくす夜ぞ 芭蕉
Autumn Water(小島のり子書き下ろし)
アップテンポのモーダルなナンバーである。このあたり、演奏時間を短く畳みかけて名残表の疾走感がある。
日東の李白が坊に月を見て 重五
山口友生書き下ろし
月の座は山口友生さんの書き下ろし。ソロなし。
巾に木槿をはさむ琵琶打 荷兮
山口友生ギターインプロヴィゼイション
「琵琶打」からインスパイアされたであろう即興演奏である。
うしの跡とぶらふ草の夕ぐれに 芭蕉
澁谷盛良ベースインプロヴィゼイション
アルコによるソロであるが、最後に牛の鳴き声そっくりに演奏し、聴衆にどよめきが起こる。
箕に鮗の魚をいたゞき 杜國
小島のり子フルートインプロヴィゼイション
鮗(コノシロ)は、コハダ。寿司ネタである。このあたり、牛→鮗という句の付け方と、ベースの即興→フルートの即興という演奏の付け方の対比が味わい深い。
わがいのりあけがたの星孕むべく 荷兮
けふはいもとのまゆかきにゆき 野水
You Are Too Beautiful
ピッコロをフィーチャーしたバラードであるが、ギターのオブリガードも実にうつくしい。
綾ひとへ居湯に志賀の花漉て 杜國
山口友生書き下ろし
花の座も山口友生さんの書き下ろし。ソロはなし。不思議な雰囲気の曲である。
廊下は藤のかげつたふ也 重五
Wistaria Flower(小島のり子書き下ろし)
挙句にふさわしく、いかにも名残り惜しい雰囲気のあるボサノバ・ナンバーである。
アンコール 獺祭
挙句の果てはアップテンポのオリジナルでこれも日本酒の名にちなんだ曲。パワー全開で豪快に秘技絶技を次から次へ繰り出す。やはりジャズ・ミュージシャンは落とし前をつけないと終わらないのである。
この演奏を生で聴けてしかも連句を巻けるなんて、この世のものとは思えない贅沢三昧である。桃源郷である。すごいぞ、やまぐち連句会。
(2008年秋のやまぐち連句会の催しについて、別のところに書いた記事を転載しました。)
句と曲は必ずしも一対一対応ではなく、オリジナルありスタンダードありフリーインプロヴィゼーションありという自由なスタンスとなっている。
狂句こがらしの身は竹斎に似たる哉 芭蕉
Easy Come Easy Go(オリジナル)
発句に付けたのはどこかモンキッシュな小島のり子さんのオリジナル・ブルース。いかにも狂句こがらしの身である。
たそやとばしるかさの山茶花 野水
山茶花(オリジナル)
脇に付けたのも小島のり子さんのオリジナルのワルツ。三拍子上に4つ音を詰め込んで童謡の「さざんかさざんか」の一節を重ねる難しい符割の、危うくもうつくしい曲である。
有明の主水に酒屋つくらせて 荷兮
七田(オリジナル)
第三も小島のり子さんのオリジナル。「七田」というのは私は飲んだことがないが佐賀の名酒らしい。どこかデューク・エリントンの「プレリュード・トゥ・ア・キス」に通じる吟醸香が感じられる。
かしらの露をふるふあかむま 重五
朝鮮のほそりすゝきのにほひなき 杜國
日のちりちりに野に米を苅 正平
I'm Confessin'
三句まとめてスタンドナンバー。澁谷盛良さんのベース・ソロをフィーチャーするあたり、いかにも「あかむま」の雰囲気がある。
わがいほは鷺にやどかすあたりにて 野水
髪はやすまをしのぶ身のほど 芭蕉
いつはりのつらしと乳をしぼりすて 重五
きえぬそとばにすごすごとなく 荷兮
Zingaro
四句まとめてスタンダード・ナンバー。初めて聴く曲であるが、哀愁をたたえたボサノバである。
影法のあかつきさむく火を燒て 芭蕉
あるじはひんにたえし虚家 杜國
田中なるこまんが柳落るころ 荷兮
Wee Small Hours
アルト・フルートをフィーチャーしたナンバーである。
霧にふね引人はちんばか 野水
たそがれを横にながむる月ほそし 杜國
となりさかしき町に下り居る 重五
Stella By Starlight
山口友生さんのギターをフィーチャーしたナンバーである。山口友生さんは全編を通じナイロン弦のクラシック・ギターを弾いているが、じつにパワフルな音が胸を打つ。
二の尼に近衛の花のさかりきく 野水
蝶はむぐらにとばかり鼻かむ 芭蕉
Those Spring Days(オリジナル)
いかにも桜花爛漫な雰囲気のアップテンポなボサノバ・ナンバーである。
のり物に簾透顔おぼろなる 重五
いまぞ恨の矢をはなつ声 荷兮
ぬす人の記念の松の吹おれて 芭蕉
しばし宗祇の名を付し水 杜國
Evindence
名残表は四句まとめてセロニアス・モンクの曲。名残表ともなれば演奏も乗り乗りで大技も繰り出される。
笠ぬぎて無理にもぬるゝ北時雨 荷兮
冬がれわけてひとり唐苣 野水
しらじらと砕けしは人の骨か何 杜國
烏賊はゑびすの國のうらかた 重五
Here's That Rainy Day
雨と言えば、バンド稼業の人は条件反射でこの曲になるのである。
あはれさの謎にもとけし郭公 野水
Hototogisu(小島のり子書き下ろし)
日本情緒ただようナンバーである。ソロはなし。
秋水一斗もりつくす夜ぞ 芭蕉
Autumn Water(小島のり子書き下ろし)
アップテンポのモーダルなナンバーである。このあたり、演奏時間を短く畳みかけて名残表の疾走感がある。
日東の李白が坊に月を見て 重五
山口友生書き下ろし
月の座は山口友生さんの書き下ろし。ソロなし。
巾に木槿をはさむ琵琶打 荷兮
山口友生ギターインプロヴィゼイション
「琵琶打」からインスパイアされたであろう即興演奏である。
うしの跡とぶらふ草の夕ぐれに 芭蕉
澁谷盛良ベースインプロヴィゼイション
アルコによるソロであるが、最後に牛の鳴き声そっくりに演奏し、聴衆にどよめきが起こる。
箕に鮗の魚をいたゞき 杜國
小島のり子フルートインプロヴィゼイション
鮗(コノシロ)は、コハダ。寿司ネタである。このあたり、牛→鮗という句の付け方と、ベースの即興→フルートの即興という演奏の付け方の対比が味わい深い。
わがいのりあけがたの星孕むべく 荷兮
けふはいもとのまゆかきにゆき 野水
You Are Too Beautiful
ピッコロをフィーチャーしたバラードであるが、ギターのオブリガードも実にうつくしい。
綾ひとへ居湯に志賀の花漉て 杜國
山口友生書き下ろし
花の座も山口友生さんの書き下ろし。ソロはなし。不思議な雰囲気の曲である。
廊下は藤のかげつたふ也 重五
Wistaria Flower(小島のり子書き下ろし)
挙句にふさわしく、いかにも名残り惜しい雰囲気のあるボサノバ・ナンバーである。
アンコール 獺祭
挙句の果てはアップテンポのオリジナルでこれも日本酒の名にちなんだ曲。パワー全開で豪快に秘技絶技を次から次へ繰り出す。やはりジャズ・ミュージシャンは落とし前をつけないと終わらないのである。
この演奏を生で聴けてしかも連句を巻けるなんて、この世のものとは思えない贅沢三昧である。桃源郷である。すごいぞ、やまぐち連句会。
(2008年秋のやまぐち連句会の催しについて、別のところに書いた記事を転載しました。)
2009年10月11日日曜日
連句しませんか。vol.2
という冊子を頂く。
やまぐち連句会というところが編集・発行しているもので、第2回山口県総合芸術文化祭「連句大会」の記録集である。この連句大会がいかにすごいかというと、単に愛好家が集まって歌仙を巻くのにとどまらず、なんとジャズ・ミュージシャンを招き、芭蕉の「冬の日」にインスパイアされたライヴ演奏を実現させているところである。
ジャズと連句は非常に似たところがある。どちらも即興性を重んじ、出会いを大切にし、文台おろせばすなはち反古というその場限りの集中力といさぎよさがある。
冊子を読んでいると、小島のり子さん(fl)、澁谷盛良さん(b)、山口友生さん(g)によるジャズ演奏が違和感なく連句愛好家に受け止められた様子が伝わってくる。
それにしてもハードである。一泊二日の日程の二日目午前中がライヴ、引き続き11:30~15:30に連句実作会というのはかなりの強行軍なのではないだろうか。そのようにして巻かれた半歌仙10巻、歌仙1巻、箙(不明。裏と名残表が6句ずつから成っている)1巻、正式十句合1巻が冊子には収録されている。上記ジャズ・ミュージシャンも参加しているし、中には9歳の男の子がお母さんと連句初体験しましたというほほえましい注記もある。
このようにして、連句もジャズも脈々と伝えられている。
(2008年秋のやまぐち連句会の催しについて、別のところに書いた記事を転載しました。)
やまぐち連句会というところが編集・発行しているもので、第2回山口県総合芸術文化祭「連句大会」の記録集である。この連句大会がいかにすごいかというと、単に愛好家が集まって歌仙を巻くのにとどまらず、なんとジャズ・ミュージシャンを招き、芭蕉の「冬の日」にインスパイアされたライヴ演奏を実現させているところである。
ジャズと連句は非常に似たところがある。どちらも即興性を重んじ、出会いを大切にし、文台おろせばすなはち反古というその場限りの集中力といさぎよさがある。
冊子を読んでいると、小島のり子さん(fl)、澁谷盛良さん(b)、山口友生さん(g)によるジャズ演奏が違和感なく連句愛好家に受け止められた様子が伝わってくる。
それにしてもハードである。一泊二日の日程の二日目午前中がライヴ、引き続き11:30~15:30に連句実作会というのはかなりの強行軍なのではないだろうか。そのようにして巻かれた半歌仙10巻、歌仙1巻、箙(不明。裏と名残表が6句ずつから成っている)1巻、正式十句合1巻が冊子には収録されている。上記ジャズ・ミュージシャンも参加しているし、中には9歳の男の子がお母さんと連句初体験しましたというほほえましい注記もある。
このようにして、連句もジャズも脈々と伝えられている。
(2008年秋のやまぐち連句会の催しについて、別のところに書いた記事を転載しました。)
2009年10月10日土曜日
2009年10月5日月曜日
橋本多佳子の光
橋本多佳子は、人一倍「光」に敏感な作家だったと思います。
月光にいのち死にゆくひとと寝る 多佳子
雪原に遭ひたるひとを燈に照らす
月が照り雪原遠き駅ともる
霧を航き船晩餐の燈を惜しまず
羅針盤平らに銀河弧をなせり
燈ともして梅はうつむく花多き
春月の明るさをいひ且つともす
簾戸入れて我家のくらさ野の青さ
病み伏して夜々のいなづま身にあびる
猫歩む月光の雪かげの雪
水鳥の沼が曇りて吾くもる
いまありし日を風花の中に探す
林檎買ふ旅の足もと燈に照らされ
星空へ店より林檎あふれをり
万燈のどの一燈より消えむとす
つまづきて修二会の闇を手につかむ
ゆきすがる片戸の隙も麦の金
一ところくらきをくぐる踊の輪
いなびかり遅れて沼の光りけり
いなびかり北よりすれば北を見る
いなづまのあとにて衿をかきあはす
…
「月一輪凍湖一輪光りあふ」の絶唱も忘れられません。
(以前MIXIのコミュに書いた記事の転載)
月光にいのち死にゆくひとと寝る 多佳子
雪原に遭ひたるひとを燈に照らす
月が照り雪原遠き駅ともる
霧を航き船晩餐の燈を惜しまず
羅針盤平らに銀河弧をなせり
燈ともして梅はうつむく花多き
春月の明るさをいひ且つともす
簾戸入れて我家のくらさ野の青さ
病み伏して夜々のいなづま身にあびる
猫歩む月光の雪かげの雪
水鳥の沼が曇りて吾くもる
いまありし日を風花の中に探す
林檎買ふ旅の足もと燈に照らされ
星空へ店より林檎あふれをり
万燈のどの一燈より消えむとす
つまづきて修二会の闇を手につかむ
ゆきすがる片戸の隙も麦の金
一ところくらきをくぐる踊の輪
いなびかり遅れて沼の光りけり
いなびかり北よりすれば北を見る
いなづまのあとにて衿をかきあはす
…
「月一輪凍湖一輪光りあふ」の絶唱も忘れられません。
(以前MIXIのコミュに書いた記事の転載)
2009年10月3日土曜日
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