2012年11月11日日曜日

「をととひの人体 忌日くん」反響

週刊俳句で忌日くん十句について石原明さんより「忌日くん」は俳句の夢を見ない岡田由季さんより都会的な虫・99句小池正博さんより言葉も季語もやっかいですね笹木くろえさんよりラストシーンのような関悦史さんより無機物と不在の官能高畠葉子さんより見晴らしの句にて御批評を頂きました。ありがとうございます。

二物衝撃と俳句ロボット「忌日くん」の爆発力

週刊俳句で俳句自動生成ロボットをめぐる西原天気さんとの対談が掲載されました。

2012年11月7日水曜日

九吟るふらん歌仙・宴の巻

掲示板で巻いていた連句が満尾。

   宴かなやや浮く茸飛ぶ茸      なむ
    樹下には樹下の山の粧ひ    ゆかり
   月はじめ月ずゑ望の月を見て     令
    浪漫倶楽部の儚き浪漫       七
   沈みたる船へと沈む黒きうを   あとり
    歯の根もあはぬ底冷えの底   らくだ
ウ  ふうふうと風呂吹大根ふうふうと  ぐみ
    舅小舅明日の話          裕
   子を捨てて夫を捨てて駅にをり   苑を
    逢ふてはならぬ脱いではならぬ   む
   み仏の前に誓うて落し前       ゆ
    文くるる友ものくるる友      令
   サ-フボ-ドボディボ-ドに夏の月  七
    黄瓜縞瓜目移りします       あ
   庭石も漬物石も一緒くた       だ
    へび穴を出づ晴れわたる伊豆    み
   花を撮る徳川慶喜を盗撮し      裕
    あぶだかたぶらあぶな絵に虻    を
ナオ 一枚の譜面海越え時を越え      む
    壜に恋文壜に人参         ゆ
   耽溺の夜をクリスマスの夜に     令
    酒に初日の陽を映し呑む      七
   妹も従妹も姪も富士額        あ
    ヒンドゥーなれば赤いビンディー  だ
   華麗なる鵜飼や鵜飼火と闇と     ぐ
    呵責の馭者は仮借を頼み      裕
   曼珠沙華あかるし曼珠沙華あかし   を
    新月面に化ける月面        む
   上向けば上に涙の流れ星       ゆ
    歩け歩けと医者は勧める      令
ナウ 雪こんこあられやこんこ犬埋まる   七
    読めぬ字多き木簡竹簡       あ
   薄墨に薄墨のせて山の峰       だ
    のたりのたりと春の雲行く     み
   廃校の廃材置場花降れば       裕
    夢のふらここ夢のるふらん     を


起首:2012年 9月 2日(日)
満尾:2012年11月 7日(水)
捌き:ゆかり