掲示板で巻いていた連句が満尾。
花野ゆく馬車に赤毛の少女かな らくだ
約束のごと秋のゆふぐれ ゆかり
月の出に切妻屋根の静まりて ぐみ
はじめて貰ふギンガムの服 令
想像を詰めてふくらむバスケット 苑を
小舟流れて遠い海まで 河
ウ ロマンスの岸辺にいつか灯は点り 七
石盤割つて学校を去る だ
たちまちのうちに野心の地平線 り
決して飽きぬ虹の色合ひ み
礼拝の帽子に野薔薇かざりたる 令
負けず嫌ひの天使が墜ちて を
病む人にひたすらに射す冬の月 河
終はることなき林檎の並木 七
お茶会でお茶も飲まずに酔つ払ひ だ
毎週ひとつ物語書く り
紫の水晶ここよと花ひらり み
小径を抜けるあたたかな風 令
ナオ 振り向けば丘も農夫も陽炎へり を
夏のあひだを遊び呆けて 河
まぼろしはいつもかなはぬ夢を見せ 七
徹底的に髪を切られる だ
きつとよいものだと思ひ角曲がる り
ぐんぐん伸びる十五の背丈 み
代数に幾何ラテン語に英国史 令
本をひらけば九月の匂ひ を
身に入みてオートミールの煮加減も 河
金風わたりお喋りばかり 七
月明かり招く客用寝室へ だ
がうがう燃やし湧かす熱湯 り
ナウ くゆらせるパイプの煙と波長合ひ み
ちやうちん袖は白銀に映ゆ 令
からつぽの子供部屋てふ黄昏に を
遠く友の灯蝶々のごと 河
エルフィンとゴブリンもゐる花の森 七
恋人たちの小径うららか だ
起首:2014年 8月23日(土)14時20分43秒
満尾:2014年 9月27日(土)14時37分5秒
捌き:三島ゆかり
2014年9月27日土曜日
2014年9月1日月曜日
七吟歌仙・日盛の巻
掲示板で巻いていた連句が満尾。
日盛をわたる真白き機体かな ぽぽな
網引くやうに夏の物音 ゆかり
目覚めれば朝餉支度の母がゐて まにょん
摘まみてちぎるバジル三枚 玲奈
満月に小気味よきほどビルの影 銀河
馬肥ゆる地のあたりに及ぶ ぐみ
ウ 水澄んで行きつ戻りつ誰が声 七
逢ひにゆくことパパには内緒 な
神様とGPSがついてゐる り
スプートニクのライカは哀し ん
描きかけのカンバスに差す冬の月 奈
似てゐるやうで似てゐない眉 河
モスラには琵琶湖一気に呑み干され み
にはかに上がるBMI値 七
春寒の運動靴の紐むすぶ な
双子ころがる日永の堤 り
ふるさとを思へば遠き花の夜 ん
改修中のからくり時計 奈
ナオ こつこつと窓を敲いて小鳥来る 河
たゆまず励む綱取りの秋 み
懸賞に当たり新酒を酌み交はす 七
ロバートデニーロは左利き な
オーボエの調べに乗せる頭蓋骨 り
金毘羅宮の長き石段 ん
土踏まずまだ無き吾子に靴を買ふ 奈
ここでは犬が泳いでもいい 河
綱吉の墓をたづねる歴女たち み
明日は湯島のカルチャ-センタ- 七
月光のスマホの声はぎこちなく な
案山子に詰めるあをき脳味噌 り
ナウ 爽やかに気球は恋の唄を乗せ ん
君と暮らした街を横切る 奈
てのひらにはらりと受けるぼたん雪 河
運命線で入試うらなひ み
ぬかるみを歩めば花の開く音 七
夢もうつつも春のきらめき な
起首:2014年 7月26日(土)
満尾:2014年 9月 1日(月)
捌き:ゆかり
日盛をわたる真白き機体かな ぽぽな
網引くやうに夏の物音 ゆかり
目覚めれば朝餉支度の母がゐて まにょん
摘まみてちぎるバジル三枚 玲奈
満月に小気味よきほどビルの影 銀河
馬肥ゆる地のあたりに及ぶ ぐみ
ウ 水澄んで行きつ戻りつ誰が声 七
逢ひにゆくことパパには内緒 な
神様とGPSがついてゐる り
スプートニクのライカは哀し ん
描きかけのカンバスに差す冬の月 奈
似てゐるやうで似てゐない眉 河
モスラには琵琶湖一気に呑み干され み
にはかに上がるBMI値 七
春寒の運動靴の紐むすぶ な
双子ころがる日永の堤 り
ふるさとを思へば遠き花の夜 ん
改修中のからくり時計 奈
ナオ こつこつと窓を敲いて小鳥来る 河
たゆまず励む綱取りの秋 み
懸賞に当たり新酒を酌み交はす 七
ロバートデニーロは左利き な
オーボエの調べに乗せる頭蓋骨 り
金毘羅宮の長き石段 ん
土踏まずまだ無き吾子に靴を買ふ 奈
ここでは犬が泳いでもいい 河
綱吉の墓をたづねる歴女たち み
明日は湯島のカルチャ-センタ- 七
月光のスマホの声はぎこちなく な
案山子に詰めるあをき脳味噌 り
ナウ 爽やかに気球は恋の唄を乗せ ん
君と暮らした街を横切る 奈
てのひらにはらりと受けるぼたん雪 河
運命線で入試うらなひ み
ぬかるみを歩めば花の開く音 七
夢もうつつも春のきらめき な
起首:2014年 7月26日(土)
満尾:2014年 9月 1日(月)
捌き:ゆかり
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