掲示板で巻いていた連句が満尾。
冬の陽の木洩れて滝の轟くや 銀河
霜柱踏む都のはづれ ゆかり
どの人もみな水仙花手に持って 七
涼しき顔であおぐ毒杯 由季
火曜日の月永遠のリサイクル あとり
秋の燈で読む週刊ポスト 月犬
ウ 白髪の哲学者来て熟柿食む 烏龍
まれびとの胤やどす後朝 河
エプロンもカーテンもお揃ひの柄 ゆ
ほがらほがらとやり過ごす日々 七
急行と準急の差は駅七つ 季
競艇場にひとの影なく あ
遠泳のまなこにゆれる夏の月 犬
青きインクの滲む便箋 龍
職業は電電公社の交換手 河
右脳左脳をめぐる盃 ゆ
空を飛ぶ夢の中まで花ふぶく 七
象の耳まで届く陽炎 季
ナオ 海賊の王のうはさの茶摘唄 あ
飛行機雲は富士にかかりて 犬
鈴蘭の高さに開くお弁当 龍
青大将が径を横切る 河
ぞろぞろと魑魅魍魎は練り歩き ゆ
あんたもゾンビあたしもゾンビ 七
再生のボタンを押せば渋き声 季
駐車料金千二百円 あ
老後には寺社仏閣巡らむと 犬
山頭火集どつと積み上げ 龍
月光も渦巻いてゐるカーニバル 河
色鳥よりも色街よりも ゆ
ナウ 自転車のブレ-キ甘く秋の風 七
金属屋根を雪は滑りて 季
平正眼右肩下げる構へ癖 あ
春泥に突く巡礼の杖 犬
洗濯機回して花は満開に 龍
ベランダに出て観る春の虹 河
起首:2013年 1月31日
満尾:2013年 3月12日
捌き:ゆかり
2013年3月12日火曜日
2013年3月10日日曜日
七吟歌仙・水鳥の巻
掲示板で巻いていた連句が満尾。
耳遠くして水鳥を眺めけり 露結
音もひかりも春を待つ波 ゆかり
梅一輪東京の空ふとらせて キャミー
うぐひす餅をやさしく摘まむ 苑を
チャンネルを朧月へと合はせれば 恵
砂の嵐に踊る人影 泥酔
ウ 枕から貨物列車の通る音 令
手紙の旅の行きつ戻りつ 結
山羊髭のたかまつてゆくサキソフォン り
半音先のきみの横がほ ー
その視線熱くてからだぢゆう沸騰 を
液化ガスから取り出した薔薇 恵
胸筋をひらく外科医の指白く 酔
疲労すつぽり包む月光 令
秋の日のラーメンライス食べ切れず 結
炭火恋しきぶくぶくの本 り
花万朶映る外車のボンネット ー
帽子目深に被る三鬼忌 を
ナオ かぎろひの中のお茶会終はらずに 恵
蹠しびれて老若男女 酔
唾つけて京へのぼれといふ呪文 令
生死を分かつ水分補給 結
炎帝を以てシシカバブーとせり り
トルコ石彫る盗賊の宿 ー
青い目になつてお婆さんになつて を
路地へ無理やりRANGE ROVER 恵
水牛に頚木をかけて曳きゆけば 酔
うちなーぐちの歌のながれ来 令
八方をニライカナイとして月夜 結
ライカないかと探す秋の日 り
ナウ 木の実降るやうにアルバム開いたら ー
絆創膏を十字に貼つて を
丘ふたつ越えて鐘の音届く頃 恵
真澄の空を切る春疾風 酔
によつぽりと投手立ちたる花のあひ 令
どこも浮世と笑ふ山々 結
起首:2013年 1月22日
満尾:2013年 3月10日
捌き:ゆかり
耳遠くして水鳥を眺めけり 露結
音もひかりも春を待つ波 ゆかり
梅一輪東京の空ふとらせて キャミー
うぐひす餅をやさしく摘まむ 苑を
チャンネルを朧月へと合はせれば 恵
砂の嵐に踊る人影 泥酔
ウ 枕から貨物列車の通る音 令
手紙の旅の行きつ戻りつ 結
山羊髭のたかまつてゆくサキソフォン り
半音先のきみの横がほ ー
その視線熱くてからだぢゆう沸騰 を
液化ガスから取り出した薔薇 恵
胸筋をひらく外科医の指白く 酔
疲労すつぽり包む月光 令
秋の日のラーメンライス食べ切れず 結
炭火恋しきぶくぶくの本 り
花万朶映る外車のボンネット ー
帽子目深に被る三鬼忌 を
ナオ かぎろひの中のお茶会終はらずに 恵
蹠しびれて老若男女 酔
唾つけて京へのぼれといふ呪文 令
生死を分かつ水分補給 結
炎帝を以てシシカバブーとせり り
トルコ石彫る盗賊の宿 ー
青い目になつてお婆さんになつて を
路地へ無理やりRANGE ROVER 恵
水牛に頚木をかけて曳きゆけば 酔
うちなーぐちの歌のながれ来 令
八方をニライカナイとして月夜 結
ライカないかと探す秋の日 り
ナウ 木の実降るやうにアルバム開いたら ー
絆創膏を十字に貼つて を
丘ふたつ越えて鐘の音届く頃 恵
真澄の空を切る春疾風 酔
によつぽりと投手立ちたる花のあひ 令
どこも浮世と笑ふ山々 結
起首:2013年 1月22日
満尾:2013年 3月10日
捌き:ゆかり
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