掲示板で巻いていた連句が満尾。
狼のお腹のなかの羊かな まにょん
闇にきらめき春を待つ水 ゆかり
人品は名のある酒のごとくにて 銀河
笠を目深に都の大路 月犬
月青くもつれる足を如何にせむ のかぜ
虫籠揺るるダンス教室 篠
ウ 靴箱を開けてあふるる鰯雲 七
告ぐべき想ひ風に託せば ん
ゆふぐれに声する穴を重ね合ふ り
都市伝説のひとつ生まれて 河
片腕は鬼となりたる母と棲む 犬
ゆつくりと編む鉄色の髪 ぜ
鉱山へ線路が延びて夏の月 篠
熊に誘はれ川渡る朝 七
トーストに蜂蜜たつぷり塗り付けて ん
出会ひがしらの激突を待つ り
沒年のぽつと泛かびて花篝 河
啄木忌ならピストルを手に 犬
ナオ 彼方此方と陽炎追つて大童 ぜ
引つ越すたびに家具を買ひ替へ 篠
警備用介護用ロボ共に連れ 七
頭のなかに錆びた撥条 ん
赤い玉出てからこそが楽しみと り
大晦を歌ひおさめる 河
いつせいに響く汽笛と歓声と 犬
平方根に恋する鴎 ぜ
指で窓つくり無限を見てゐたる 篠
頭の中をゴム消しで消す 七
今宵また月光浴びて徘徊し ん
あれは特訓中の踊り子 り
ナウ 地芝居のテントほころびすきま風 河
鳩首協議をそつと覗けば 犬
しんしんと温泉宿に白卍 ぜ
目刺二串みやげに貰ひ 篠
メ-ルには画面びつしり花筵 七
仔猫いだいて古き友来る ん
起首:2015年 1月 5日(月)
満尾:2015年 1月26日(月)
捌き:ゆかり
2014年12月29日月曜日
七吟歌仙・短日の巻
掲示板で巻いていた連句が満尾。
短日の坂の終りのポストかな 篠
人に生まれてしのぐ底冷 ゆかり
港町ならばリバプールを思ひ 苑を
颱風過ぎて空は碧に 一実
山の端の影を濃くして月昇る まにょん
墨も香りて襖絵の菊 ぐみ
ウ 笛の音のひたとやみたる大伽藍 なむ
指でたどれば禁断の喉 篠
一匹の蛇より千匹の蚯蚓 り
テンペラ用に卵を割つて を
朝食をとるに珈琲ふたつ淹れ 実
木々に群れなす熱帯の鳥 ん
飛ぶ日まで翼のタトウ背に秘め み
サン・クエンティン刑務所を出る む
古着屋が助つ人で来る草野球 篠
こんなところに純粋階段 り
奥山に花散る湖のあるといふ を
箱に溢れて子猫四五匹 実
ナオ 朧夜に三益愛子が辻で待つ ん
婆さましやばしやば行水好きで み
浴びるほど呑むため担ぐ荒神輿 む
パズルで過ごす反省の日々 篠
縦横に五音七音埋め込んで り
千早振るとか聴くYouTube を
ショッピングモールに髭を剃られては 実
鞄のなかの鞭と蠟燭 ん
付け馬も誕生日とてごまかされ み
ピザを買ひきて妻と親しむ む
満月を見上げ五右衛門風呂のなか 篠
浮き沈みある人生の秋 り
ナウ 密漁のさなかに濃霧注意報 を
電子レンジにまはる炒飯 実
伽羅の香のしづかにありて旅の果 ん
淡きいろどり名残の雪に み
渋谷区の神南あたり花は咲く む
待ち人の来て陽炎の午後 篠
起首:2014年12月16日(火)
満尾:2014年12月29日(月)
捌き:ゆかり
短日の坂の終りのポストかな 篠
人に生まれてしのぐ底冷 ゆかり
港町ならばリバプールを思ひ 苑を
颱風過ぎて空は碧に 一実
山の端の影を濃くして月昇る まにょん
墨も香りて襖絵の菊 ぐみ
ウ 笛の音のひたとやみたる大伽藍 なむ
指でたどれば禁断の喉 篠
一匹の蛇より千匹の蚯蚓 り
テンペラ用に卵を割つて を
朝食をとるに珈琲ふたつ淹れ 実
木々に群れなす熱帯の鳥 ん
飛ぶ日まで翼のタトウ背に秘め み
サン・クエンティン刑務所を出る む
古着屋が助つ人で来る草野球 篠
こんなところに純粋階段 り
奥山に花散る湖のあるといふ を
箱に溢れて子猫四五匹 実
ナオ 朧夜に三益愛子が辻で待つ ん
婆さましやばしやば行水好きで み
浴びるほど呑むため担ぐ荒神輿 む
パズルで過ごす反省の日々 篠
縦横に五音七音埋め込んで り
千早振るとか聴くYouTube を
ショッピングモールに髭を剃られては 実
鞄のなかの鞭と蠟燭 ん
付け馬も誕生日とてごまかされ み
ピザを買ひきて妻と親しむ む
満月を見上げ五右衛門風呂のなか 篠
浮き沈みある人生の秋 り
ナウ 密漁のさなかに濃霧注意報 を
電子レンジにまはる炒飯 実
伽羅の香のしづかにありて旅の果 ん
淡きいろどり名残の雪に み
渋谷区の神南あたり花は咲く む
待ち人の来て陽炎の午後 篠
起首:2014年12月16日(火)
満尾:2014年12月29日(月)
捌き:ゆかり
2014年12月13日土曜日
七吟歌仙・室咲の巻 満尾
掲示板で巻いていた連句が満尾。
室咲や少年の弾くアルペヂオ 苑を
おがくづ飛ばす御歳暮の海老 ゆかり
渡り行く異形の群れは哀しくて 月犬
子羊なべて迷ふものらし 七
どの波もしづかに眠り月に海 ぐみ
芋浮かべたるスープの濁り てふこ
ウ 行く秋のトライアングルイヤリング 銀河
甘噛みといふ大人の遊び を
襟を立て寒さの所為にしてみたり り
よごとよごとに匂ひたつ衣 犬
ベランダにリボンの騎士はマント干し 七
高下駄はいて歌ふデカンショ み
枕投げしたる一個は宇宙へと こ
ホテル暮らしも京都東京 河
啓蟄の女子マラソンの新記録 を
涅槃西風より迅き仕事師 り
蒼穹へ花押し上げる枝と幹 犬
耳鼻科眼科とせはしく通ひ 七
ナオ 故郷のふくろふの声まねてみる み
乳母の娘と日向ぼこして こ
開戦となむわがことと思はずも 河
ラヂオは波の音するばかり を
夜店ほど明るく点せ真空管 り
昇りてゆらぐ蚊遣のけむり 犬
七つ星北へ北へとひた走る 七
知る人ぞ知る地球儀の裏 み
茱萸の実を食べて流浪の民のふり こ
サナトリウムに稲妻の落つ 河
ひたひたと満月の夜をなにか来る を
姫茴香で作る銃弾 り
ナウ モティといふ名前の店に憶えあり 犬
雪降る庭に犬駆け回り 七
初てふの色は今年も白ならむ み
ほくろの数に亀の鳴きをり こ
逆光に透いて散りぬる花の丘 河
雲雀のやうにはしやぐお茶会 を
起首:2014年11月23日(日)
満尾:2014年12月13日(土)
捌き:ゆかり
室咲や少年の弾くアルペヂオ 苑を
おがくづ飛ばす御歳暮の海老 ゆかり
渡り行く異形の群れは哀しくて 月犬
子羊なべて迷ふものらし 七
どの波もしづかに眠り月に海 ぐみ
芋浮かべたるスープの濁り てふこ
ウ 行く秋のトライアングルイヤリング 銀河
甘噛みといふ大人の遊び を
襟を立て寒さの所為にしてみたり り
よごとよごとに匂ひたつ衣 犬
ベランダにリボンの騎士はマント干し 七
高下駄はいて歌ふデカンショ み
枕投げしたる一個は宇宙へと こ
ホテル暮らしも京都東京 河
啓蟄の女子マラソンの新記録 を
涅槃西風より迅き仕事師 り
蒼穹へ花押し上げる枝と幹 犬
耳鼻科眼科とせはしく通ひ 七
ナオ 故郷のふくろふの声まねてみる み
乳母の娘と日向ぼこして こ
開戦となむわがことと思はずも 河
ラヂオは波の音するばかり を
夜店ほど明るく点せ真空管 り
昇りてゆらぐ蚊遣のけむり 犬
七つ星北へ北へとひた走る 七
知る人ぞ知る地球儀の裏 み
茱萸の実を食べて流浪の民のふり こ
サナトリウムに稲妻の落つ 河
ひたひたと満月の夜をなにか来る を
姫茴香で作る銃弾 り
ナウ モティといふ名前の店に憶えあり 犬
雪降る庭に犬駆け回り 七
初てふの色は今年も白ならむ み
ほくろの数に亀の鳴きをり こ
逆光に透いて散りぬる花の丘 河
雲雀のやうにはしやぐお茶会 を
起首:2014年11月23日(日)
満尾:2014年12月13日(土)
捌き:ゆかり
2014年11月18日火曜日
七吟歌仙・黒猫の巻
掲示板で巻いていた連句が満尾。
黒猫に紅葉かつ散る窓辺かな まにょん
火を恋ふならばジュリアン・ソレル ゆかり
鯖雲に硝子の破片混らせて なな
波頭から夏の旋律 苑を
椰子の実の深き眠りに月涼し ぽぽな
いまやおしやれな亀の子束子 らくだ
ウ ふすまには万年床を隠す技 ぐみ
亞剌比亞文字のこれは恋文 ん
多理婆无母伊須良牟許久母夢乃橋 り
三面鏡で閉ざす日焼け子 な
真夏日にペンギン檻を脱走す を
蝋の翼はみるみる溶けて ぽ
人形はマダムに命吹きこまれ だ
或る晴れた日のオペラ上演 み
大いなる跳躍春の祭典の ん
古きレジ打つ彼岸の茶店 り
口笛は花の舟より聞こえきて な
はたいて落とす靴底の泥 を
ナオ 手袋と刃物どこにもみつからず ぽ
雪合戦のルールが変わる だ
精虫の勝者は今日も職さがし み
一応覗く屑籠の中 り
乱丁の夏のページがあるかもと な
西日に染まるレースのカーテン ん
目蒲線田園調布駅に雨 を
久しぶりねとはにかむ人よ ぽ
えのころでそろりとなでる足の裏 だ
ひとさはぎして雁の降り立つ み
月明は鏡の沼を眠らせず ん
NASAの素材のちくちくとして り
ナウ 人影と名残としての霜柱 な
湯気が薬缶の蓋持ち上げる を
振り向けば体の奥に鈴の音 ぽ
春一番を告げる予報士 だ
北上する開花前線と宅急便 み
母のほほゑむ日永の戸口 ん
起首:2014年10月29日(水)
満尾:2014年11月18日(火)
捌き:ゆかり
黒猫に紅葉かつ散る窓辺かな まにょん
火を恋ふならばジュリアン・ソレル ゆかり
鯖雲に硝子の破片混らせて なな
波頭から夏の旋律 苑を
椰子の実の深き眠りに月涼し ぽぽな
いまやおしやれな亀の子束子 らくだ
ウ ふすまには万年床を隠す技 ぐみ
亞剌比亞文字のこれは恋文 ん
多理婆无母伊須良牟許久母夢乃橋 り
三面鏡で閉ざす日焼け子 な
真夏日にペンギン檻を脱走す を
蝋の翼はみるみる溶けて ぽ
人形はマダムに命吹きこまれ だ
或る晴れた日のオペラ上演 み
大いなる跳躍春の祭典の ん
古きレジ打つ彼岸の茶店 り
口笛は花の舟より聞こえきて な
はたいて落とす靴底の泥 を
ナオ 手袋と刃物どこにもみつからず ぽ
雪合戦のルールが変わる だ
精虫の勝者は今日も職さがし み
一応覗く屑籠の中 り
乱丁の夏のページがあるかもと な
西日に染まるレースのカーテン ん
目蒲線田園調布駅に雨 を
久しぶりねとはにかむ人よ ぽ
えのころでそろりとなでる足の裏 だ
ひとさはぎして雁の降り立つ み
月明は鏡の沼を眠らせず ん
NASAの素材のちくちくとして り
ナウ 人影と名残としての霜柱 な
湯気が薬缶の蓋持ち上げる を
振り向けば体の奥に鈴の音 ぽ
春一番を告げる予報士 だ
北上する開花前線と宅急便 み
母のほほゑむ日永の戸口 ん
起首:2014年10月29日(水)
満尾:2014年11月18日(火)
捌き:ゆかり
2014年9月27日土曜日
七吟『赤毛のアン』歌仙 花野の巻
掲示板で巻いていた連句が満尾。
花野ゆく馬車に赤毛の少女かな らくだ
約束のごと秋のゆふぐれ ゆかり
月の出に切妻屋根の静まりて ぐみ
はじめて貰ふギンガムの服 令
想像を詰めてふくらむバスケット 苑を
小舟流れて遠い海まで 河
ウ ロマンスの岸辺にいつか灯は点り 七
石盤割つて学校を去る だ
たちまちのうちに野心の地平線 り
決して飽きぬ虹の色合ひ み
礼拝の帽子に野薔薇かざりたる 令
負けず嫌ひの天使が墜ちて を
病む人にひたすらに射す冬の月 河
終はることなき林檎の並木 七
お茶会でお茶も飲まずに酔つ払ひ だ
毎週ひとつ物語書く り
紫の水晶ここよと花ひらり み
小径を抜けるあたたかな風 令
ナオ 振り向けば丘も農夫も陽炎へり を
夏のあひだを遊び呆けて 河
まぼろしはいつもかなはぬ夢を見せ 七
徹底的に髪を切られる だ
きつとよいものだと思ひ角曲がる り
ぐんぐん伸びる十五の背丈 み
代数に幾何ラテン語に英国史 令
本をひらけば九月の匂ひ を
身に入みてオートミールの煮加減も 河
金風わたりお喋りばかり 七
月明かり招く客用寝室へ だ
がうがう燃やし湧かす熱湯 り
ナウ くゆらせるパイプの煙と波長合ひ み
ちやうちん袖は白銀に映ゆ 令
からつぽの子供部屋てふ黄昏に を
遠く友の灯蝶々のごと 河
エルフィンとゴブリンもゐる花の森 七
恋人たちの小径うららか だ
起首:2014年 8月23日(土)14時20分43秒
満尾:2014年 9月27日(土)14時37分5秒
捌き:三島ゆかり
花野ゆく馬車に赤毛の少女かな らくだ
約束のごと秋のゆふぐれ ゆかり
月の出に切妻屋根の静まりて ぐみ
はじめて貰ふギンガムの服 令
想像を詰めてふくらむバスケット 苑を
小舟流れて遠い海まで 河
ウ ロマンスの岸辺にいつか灯は点り 七
石盤割つて学校を去る だ
たちまちのうちに野心の地平線 り
決して飽きぬ虹の色合ひ み
礼拝の帽子に野薔薇かざりたる 令
負けず嫌ひの天使が墜ちて を
病む人にひたすらに射す冬の月 河
終はることなき林檎の並木 七
お茶会でお茶も飲まずに酔つ払ひ だ
毎週ひとつ物語書く り
紫の水晶ここよと花ひらり み
小径を抜けるあたたかな風 令
ナオ 振り向けば丘も農夫も陽炎へり を
夏のあひだを遊び呆けて 河
まぼろしはいつもかなはぬ夢を見せ 七
徹底的に髪を切られる だ
きつとよいものだと思ひ角曲がる り
ぐんぐん伸びる十五の背丈 み
代数に幾何ラテン語に英国史 令
本をひらけば九月の匂ひ を
身に入みてオートミールの煮加減も 河
金風わたりお喋りばかり 七
月明かり招く客用寝室へ だ
がうがう燃やし湧かす熱湯 り
ナウ くゆらせるパイプの煙と波長合ひ み
ちやうちん袖は白銀に映ゆ 令
からつぽの子供部屋てふ黄昏に を
遠く友の灯蝶々のごと 河
エルフィンとゴブリンもゐる花の森 七
恋人たちの小径うららか だ
起首:2014年 8月23日(土)14時20分43秒
満尾:2014年 9月27日(土)14時37分5秒
捌き:三島ゆかり
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