ブログでは自句のみ引用します。全貌は掲示板をご覧下さい。今回はロボットの句を多々投句して非難囂々。
【俳句にとって日常的、慣習的な語法や文脈の世界の俳句】
胸もとを烏と思ふ蝉の穴 三物くん 銀
ふるさとを昼寝と思ふ水あかり 三物くん 銀七
おほぞらが無くて鏡の捕虫網 三物くん 裕苑七
かなしみの夢の祭のありにけり ゆかりり
関節や側溝といふみどりの夜 ゆかりり ら
珍獣の肢体の走る青あらし ゆかりり
紫陽花の薄着の思う男かな キヨヒロー
入梅の世界をつかむ美人です キヨヒロー 七
密告の五月のようなキスの風 キヨヒロー
卯月野と夜の二階のありにけり ねここ 裕苑
黒板と金魚の水に思いけり ねここ
空豆の家族と魚へ眠るかな ねここ 銀苑七
搭乗を見合はせてゐる夕立かな ゆかり 裕
補助翼の裏に文字ある夕薄暑 ゆかり 裕ら苑
ほんたうに白山しろき薄暑かな ゆかり 銀
【違犯の俳句】
晩節が無くて金魚の昭和かな 三物くん 苑七
ふるさとが無くて箪笥の金魚かな 三物くん ら七
どん底が無くて昭和の蜥蜴かな 三物くん 七
細胞のポルシェの蝉にゆるしけり ゆかりり
妹の蜥蜴の並ぶ目方かな ゆかりり
首すぢの刃の夏の並びけり ゆかりり 令
西行の私を夏へ濡らすかな キヨヒロー 令ら
唇の五月の母と歩くかな キヨヒロー 銀苑
再婚の薄暑と告げる川の風 キヨヒロー
六月の少女のにこにこ手足かな ねここ 銀苑
仁丹と祭にじゃぶじゃぶしっぽかな ねここ 令苑
六月と姉妹と影もつかみけり ねここ 令七
はつなつの胴体と飛ぶ翼かな ゆかり
機影いま画面に止まる蠅のごと ゆかり 裕
サイフォンの噴水高き青葉かな ゆかり
(以上)
三物くん http://yukari3434.web.fc2.com/sanbutukun.html
「階段が無くて海鼠の日暮かな 橋閒石」「路地裏を夜汽車と思ふ金魚かな 摂津幸彦」の句型だけで、八田木枯氏の語彙で詠むロボット。旧仮名。
ゆかりり http://yukari3434.web.fc2.com/yukariri.html
三島ゆかりの語彙で詠むロボット。旧仮名。
キヨヒロー http://yukari3434.web.fc2.com/kiyohiroh.html
峠谷清広氏の語彙で詠むロボット。新仮名。
ねここ http://yukari3434.web.fc2.com/nekoko.html
こしのゆみこ氏の語彙で詠むロボット。新仮名。破調容認。
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