父既に海水パンツ穿く朝餉 太田うさぎ
ぐんぐんと母のクリームソーダ減る
苧殻焚くちかごろ母の声に似て
銀杏を拾へば父とゐるやうな
このあたり、人物が景物を思い起こさせたり、景物が人物を思い起こさせたりするのを、こまやかな感情の起伏とともに自在に句に仕立てている感があります。
なきがらや睫やさしく枯れわたり 太田うさぎ
「睫やさしく枯れわたり」が胸を打ちます。俳人には俳人にしかできない家族のアルバムがあるのだと感じます。
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三島ゆかり俳句日記2.0
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