2009年1月3日土曜日

モンポウ自作自演集

 スペインの作曲家、フェデリコ・モンポウによる1974年録音の自作自演集です。正直なところ作曲家のピアニストとしての力量が未知数だったので購入にあたりひどく躊躇したのですが、まったくの杞憂に過ぎませんでした。
 どの曲もモンポウならではの音数の少ない、減衰音の響きを生かした作品にふさわしい弾き方をしていて、まさに作曲家の頭の中で鳴っていたに違いないであろう音響となっています。ショパンの前奏曲(太田胃散のCMでも有名な曲)をテーマに12の変奏曲に仕立てた作品があるのですが、決して多くはない独特の音の付加によって、すっかりモンポウの世界に変貌してしまうさまは驚き以外のなにものでもありません。あろうことか第10変奏ではショパンの別の曲も登場しますが、そちらは聴いてのお楽しみということで。


凍星や書き遺されし減衰音 ゆかり

4 件のコメント:

  1. amazonのコメントからここに
    辿り着きました。

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  2. コメントありがとうございます。こちらのブログ、およそ6年ぶりのコメントです。私もともとミゲル・リョベートによるすばらしいギター編のカタロニア民謡の数々が大好きだったのですが、あるとき整骨院でマッサージを受けていたら斬新なハーモニーの散りばめられた「聖母の御子」が聴こえてきて、院長に尋ねたところ熊本マリが演奏する「Cançons I Danses: III 」であることが分かり、この作曲家が好きになったのでした。

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  3. おめでとうございます。
    やっとモンポウ記事を書きました。

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  4. takatakaさんのブログ、拝見しました。おそらくはギター音楽を軸にその周辺の民謡や歌曲に掘り下げていろいろ聴かれている方とお見受けしました。ヴィラ=ロボスの楽譜をどさっと委託されたのですか。すごいです。

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