2012年7月19日木曜日

五吟歌仙・ゆふぐれの巻

掲示板で巻いていた連句が満尾。

   ゆふぐれの舌の薄さや著莪の花        令
    生まれつつあるはつなつの闇      ゆかり
   元栓は閉めたはずだが気になつて      銀河
    鳩吹く人の仰ぐなかぞら       まにょん
   一陣の風に水面の月ゆれて        らくだ
    拍子木の音たかき地歌舞伎         令
ウ  酒癖の悪き郎党ばかりなり          り
    一目惚れしたその腕つぷし         河
   序の口に乗れば染まつてゆくからだ      ん
    藍の褪めたる衣まとへば          だ
   雑巾を固くしぼつて作務開始         令
    餅肌いまや皸の日々            り
   氷下魚釣る糸を滑りし月の影         河
    胸張り少年大志抱けと           ん
   うたひつつTOKIOが走るCMの      だ
    制作室をよぎる星蝕            令
   代々を花読みとして床にあり         り
    ここで別れる楠若葉道           河
ナオ 振り向けば春の波間に人魚の尾        ん
    姉はいつでも妹思ひ            だ
   坪庭にすずめのための米を撒き        令
    いづかたよりか金鵄鳳凰          り
   美しき髯をしごきて憂ひをり         河
    泥鰌鍋にて手打といたす          ん
   妖刀に呪符貼りつけて封印し         だ
    仮面舞踏にはじまりし恋          令
   茉奈のふりしてゐる佳奈にからかはれ     り
    奄美諸島へ梅雨の前線           河
   月光に濡るるサバニの櫂を漕ぐ        ん
    玉手箱から出づる穂芒           だ
ナウ 手を振ればをちかた人は霧のなか       令
    薬指からとれぬ飯粒            り
   封筒を貼る工賃の如何ばかり         河
    冴返る夜に読む経絡図           ん
   それぞれの壺の中には花吹雪         だ

   陽炎の馬車呼びて去りなむ          河 
 
 起首:2012年 5月 1日(火)
満尾:2012年 7月19日(木)
捌き:ゆかり

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