掲示板で巻いていた連句が満尾。
山脈に泳がせてゐる鯨かな 銀河
千億年は続く冬らし ゆかり
らふそくの炎かすかにまたたいて まにょん
母の形見の未明の童話 七
芋坂を月に誘はれ団子屋へ 苑を
扇を置いて真ん中の兄 泥酔
ウ 金髪の案山子おへそにピアスして ぐみ
赤いソファーで待ちくたびれた 河
ごめんねと舐める涙に塩の味 り
死海文書の謎深まりて ん
からくりの箱を土産に夏の旅 七
月の欠片を冷蔵庫から を
犀のせて歌姫の船たゆたへば 酔
繰り返し積む河原の小石 み
楽園に実は秋根は冬弥陀笑まふ 河
ときに逃げたる鰐も覗かせ り
海に散る因幡の花は魂となり ん
スペ-スシャトルで吹く石鹸玉 七
ナオ あまちやんの最終回を見逃して を
古漬ひとつ残る糠床 酔
冬の野に大皺小皺くろぐろと み
新幹線がつなぐニッポン 河
ざりがにの色あざやかに星条旗 り
キャンベルスープの缶を開ければ ん
混沌のなかより無常つまみ上げ 七
菊人形の指が不自然 を
独酌の栗名月の酔ひごこち 酔
十三里来て冬を待つ駅 み
ピラミッド見上げる汗を思ひをり 河
夢の金魚の揺れる玄室 り
ナウ 口笛を草原渡る風にのせ ん
大空翔るパラグライダー 七
地球軸まはせば海のあふれくる を
荒れをともなひ比良の八講 酔
あふぎみる花吹雪こそしづかなれ み
囀みちる始祖鳥の杜 河
起首:2013年11月26日
満尾:2014年 1月 4日
捌き:ゆかり
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