2010年12月3日金曜日

六吟歌仙 さながらにの巻

掲示板で巻いていた連句が満尾。

六吟歌仙 さながらにの巻

   さながらに落ちゆく鮎のながめかな  ざんくろー
    崩れ簗には億のたましひ        ゆかり
   有明の月に福助頭を下げて         痾窮
    ふつと目をやる鏡台のうへ         七
   ぷるぷるとサプリメントの効き目あり    銀河
    冷蔵庫から琥珀のゼリー         苑を
ウ  真鶴のつがふ到達不能極           ー
    二億六千年前の海             り
   頂上に化石見つけるパリサイ人        窮
    バベルの塔を登り続けて          七
   タラの芽をまづ撮つてから御飯ですよ     河
    シャガール色に染まるきさらぎ       を
   淡月の幽かな記憶届けられ          ー
    ひたと寄り添ふ送り狼           り
   玄関に熊の親父の懐手            窮
    山姥の呼ぶ声木霊して           七
   長月のここ豪州に三分咲き          河
    珍種の虫に生まれ変はりぬ         を
ナオ ゆふぐれの危険を灯し烏瓜          り
    足早になる呪文を唱ふ           ー
   ハンプティダンプティどこここはだれ     七
    真夜のお城の長ききざはし         窮
   国道を北へ向かつてひた走る         を
    凍土のゆるむ日も来たりなん        河
   東郷といふ麦酒にて乾杯し          り
    幸と不幸を満たす撃鉄           ー
   島々の棚田を染める秋夕焼          七
    蛤となる雀をかしき            窮
   猫の目に波にただよふ月を見る        七
    毒とおもふな石見銀山           河
ナウ 語り部の背から雪の降りはじむ        を
    赤いショールと乙女の因果         ー
   占ひのテレビを消して家を出る        り
    つちふる中をざわめく鴉          窮
   夜の花の近づくほどに遠のきて        を
    元気をもらふ丘のはるかぜ         河

起首:2010年11月 3日(水)18時27分51秒
満尾:2010年12月 3日(金)07時13分55秒
捌き:ゆかり

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