2019年2月28日木曜日

ぎっくり腰のためのメモ

 腰痛持ちのひとりとして、これまで何度も治療を受けながら繰り返し聞かされた話をまとめておきます。

1.ぎっくり腰になったら(その日の対応)
・痛いところは冷やす(絶対温めない)
・いちばん痛くない姿勢で安静にする
・どうすれば痛いか確かめない
・血行がよくなることはしない(入浴、飲酒など)

2.ぎっくり腰の原因
①重すぎるものを持ったなど、急激な筋肉の負荷
②上と同じようなものだが、不安定な姿勢での咳・くしゃみ
③不自然な姿勢の継続(ベッドで本を読む、とか、屈んで植木を剪る、とか)

3.激痛は筋肉の使用禁止指令
 筋肉に限界近い負荷がかかったとき、脳は「激痛」によりその筋肉を使用しないよう指令を出します。筋肉への負荷がなくなっても、指令した状態が継続している間は、「激痛」によりその筋肉が使えない状態が続きます。ですので、どうすれば痛いか確かめない、というのも早く回復するためのポイントとなります。

4.痛みの段階
(当日)歩行できない、寝返りもできないくらいの激痛があります。
(2~3日)寝ていて起きるとき、座っていて立つときなど、大きく姿勢を変える場合に激痛があります。また、同じ姿勢を続けていると激痛があります。
(4日~3週間)なにかの拍子に痛みはありますが、しだいに日常生活ができるようになります。ある日、呪いがとけるように痛みがなくなります。

5.どこに診てもらうか
 ぎっくり腰は、骨の問題ではなく筋肉の問題なので、レントゲンで患部を特定することはまずできません。きちんと触診のできる技術を持った整骨院で診てもらって下さい。「2.ぎっくり腰の原因」の①②の場合は急激な力により関節がずれている場合があるので、放置せず動けるようになったところで診てもらって下さい。
 「仙腸関節がずれています」「足の長さが左右で違っています」「身体に正しい姿勢を覚え込ませるために長期的に通院して下さい」などと言われることがありますが、柔道整復師による慢性的な治療に対して健康保険の適用を認めない組合も多いので、 いつまで通院するかは注意が必要です。

6.痛む期間の立ち上がり方
①寝たまま寝返りを打って、片方の腕が上になるようにする(横向きになる)。
②からだが横向きのままひざを上体に近づけ「くの字」に曲げる。
③下になった腕の肘を身体の下にねじ込む。
④下の腕の肘と上の腕の手のひらを使い、腕の力で上体を起こしざまに足をベッドのへりから下ろし座位となる。
⑤足の両側のベッドに手のひらを添える。
⑥上体を前に体重移動しつつ、手のひらで上体を押し出すように立ち上がる。

(これは、知っていると老人を起こすとき、そのまま役立ちます。)

7.よい寝相は腰痛の敵
 「2.ぎっくり腰の原因」③にも関係がありますが、寝ていると体重で圧迫された筋肉に乳酸という痛みの原因になる物質がたまります。多くの腰痛持ちの方が、寝起きほど腰が痛いといい、日によって痛む場所が異なるのは、そのせいです。ですので、ぎっくり腰の場合もある程度寝返りが打てるまで痛みが軽減したら、以後積極的に寝返りを打って下さい。一晩25回が目安です。

8.腰痛にまつわるその他
・週末の寝だめはよくない。
・椅子に坐ったときに足を組むのはよくない。
・クラシックギターの足台はかかとよりつま先が低い方が楽。

9.健康保険組合からレポートを求められたときの書き方
  健康保険組合が柔道整復師による慢性的な治療に対して健康保険の適用を認めないことにより、レポートを求められることがあります。その場合は通院した整骨院に相談して下さい。要点は以下です。
・症状…○○部挫傷 必ず「挫傷」という単語を使う。
・施術内容…固定、湿布などは可。「マッサージ」は不可。



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