2019年5月6日月曜日

川柳スパイラル

昨日は川柳スパイラル。第一部は「八上桐子句集『hibi』を読む」。なんの予備知識もなく聞いていたが、ひらがな表記の茫洋としたやわらかさが沁みわたる。「癒やし系川柳」なんてことばがあるのかどうか知らないけれど、あるとすればそれはこれだ。

おとうとはとうとう夜の大きさに 八上桐子
からだしかなくて鯨の夜になる 
川沿いに来るえんとつの頃のこと
はちみつを透かすと会える遠い猫
くちびると闇の間がいいんだよ


第二部は句会。十句出しで取られたのは以下。

うっすらと積もる記憶のような羽 三島ゆかり
昼下がりの電車が運ぶ五月
多摩川を渡るような東京脱出

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