2012年4月1日日曜日

円熟期の甘美極まりないサウンド



ORIGINAL ALBUM CLASSICS



コロンビアの『サッチ・スウィート・サンダー』、RCAの『極東組曲』、『ビリー・ストレイホーンに捧ぐ』の3枚をセットにした徳用盤。どうせなら1枚目を『ザ・ポピュラー』にしてRCAで固めればいいのにという気もするが、『ザ・ポピュラー』は誰でも持っているという判断だったのかも知れない。いずれにせよ、円熟期のエリントン・オーケストラによる甘美極まりないサウンドを堪能できる。とりわけバラードである。1枚目所収の「ザ・スター・クロスト・ラヴァーズ」(村上春樹の小説にも登場)、2枚目所収の「イスファハン」など、切なくて心臓が破けそうである。名人による万感のソロ、独特の書法によるブルース・フィーリングあふれるアンサンブルが渾然一体となって、無上のしあわせが押し寄せる。3枚目は1967年に亡くなったビリー・ストレイホーンに捧げられた追悼盤で、全編ストレイホーン・ナンバーで固めた入魂の作品。とりわけエリントンの無伴奏ソロによる「蓮の花」が素晴らしい。ベースとサックスの加わる別テイクも味わい深い。

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