そろそろ始動します。 Ⅰ レトリックの誘惑 1 <思いつき>からはじめて そういえば私、かの有名な吉本隆明『言語にとって美とはなにか』を読んだことも手に取ったこともない。ひどいもぐりです。でも朔太郎『詩の原理』は持っている。持っているけど、途中で挫折しました。とりあえず、北川透のいう、 わたしは《何人にも承認され得る普遍共通の詩の原理》という発想を、前提とする考え方を捨てたい、と思う。 というのを道しるべにして進めて行きたいと思います。 さて、《ちょっといま思いついたんだけど……》ということで言えば、俳句の技法のいわゆる二物衝撃というのは、かなり思いつきに近いものなのかもしれません。北村透は次のように書いています。 この場合、ほんとうにふと思いついたということもあるだろうし、<思いつき>を意図的に使うことで、本筋がひそませているいくつかの豊 かな支筋を暗示したり、逆に、本筋そのものをパロディやエピソードにしてしまう、いわば戦術的な<思いつき>話法というものもあるにちがいない。それは一 見、いかにも自然発生的に見えるが、しかし、何かを思いつくこと自体、あるいは思いついたとあえて発語すること自体、その場面が要求するかけひきやら、発 語者の意識の深層にうながされてそうしているのであり、なんの脈絡もなく、ふとこころに浮かんだことを語っているわけではない。 なんだか、これって二物衝撃そのものじゃんって、くらくらしてきませんか。 というわけで出題します。 【<思いつき>のような二物衝撃】(3~5句くらい) 普通の切れ字ではなく「ところで」「さて」などなんでもありです。 投句締切:4月25日(水)24:00(JST) 投句宛先:yukari3434 のあとにアットマークと gmail.com ★整理の都合上、俳句の行には俳句以外の題とか記号とか俳号とか本名とかを 書かないで下さい。 また、空白行や題の行を置かず出題順に左詰で列挙願います。 よろしくどうぞ。 |
2012年4月22日日曜日
詩レ入(1)
ラベル:
詩的レトリック入門句会
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿