2012年5月1日火曜日

詩レ入句会(2)出題

 では2回目です。

Ⅰ レトリックの誘惑
 2 詩的レトリックは修辞ではない

 らくださんがいみじくも書かれた「俳句としてはどうなのよ的なもの」、今回はそれで行きましょうか。谷川俊太郎の短い詩を引用したのち、北川透は書きます。

 このような平叙文や慣習化されたことばの在り方とは区別される、詩的なことばの在り方を、先の詩の例から取りだせば、行分け、連構成、 余白、省略(選択)、比喩、多義的な語の使用、繰り返し(リズム)、暗示、助詞や語尾の変化への細心の注意ということになる。むろん、これは詩的なことば の在り方の一部に過ぎないが、これらの総体の関係をわたしは<詩的レトリック=詩的仮構>と呼びたい。詩的レトリックは、詩作品のすべてではないことは当 然だが、しかし、詩と詩でないものとを相対的に区別していることはたしかであろう。

 ここでさらに文章は「俳句や短歌における音数律構成も、詩的レトリックの在り方の一つであり、それは先にも書いたように絶対的な規範であるが」(後略)と続くわけですが、俳人の立場から言えば、音数律構成などというものは、あまりにも絶対的過ぎて、俳句と俳句でないものを区別する尺度として、なんら役に立ちません。

 というわけで出題します。

【俳句】(3~5句くらい)
【俳句でないもの】(3~5句くらい)

投句締切:5月4日(金)24:00(JST)
投句宛先:yukari3434 のあとにアットマークと gmail.com

★整理の都合上、俳句の行には俳句以外の題とか記号とか俳号とか本名とかを書かず左詰で列挙願います。
今回の書式の例

【俳句】
はつなつやこれは俳句に違ひない
鯉幟これは俳句に違ひない
麦秋やこれは俳句に違ひない

【俳句でないもの】
はつなつやこれが俳句のわけがない
鯉幟これが俳句のわけがない
麦秋やこれが俳句のわけがない

 よろしくどうぞ。

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