2006年4月2日日曜日

初期俳諧集

 『俳句の歴史』は天和三年あたりまで読み進みましたが、それとは別に図書館と書店で文献を探してみました。
 何に書いてあったのかもう忘れてしまいましたが、芭蕉復興などと盛り上がる時代は沈滞の時代なのだそうです。つまり「芭蕉えらい」と「旧習の否定」(芭蕉の場合は貞門、談林)をセットとして、沈滞を打ち払おうとする動きとなるようです。
 困ったことにわたしは、貞門や談林の句を読んでいて、妙に感じ入ってしまうのです(変なものとして引用される談林のよっぽど変なのは別ですが…)。これを否定したらわたしの存在も否定されてしまうような危機感すら覚えるのです。
 けっきょく図書館で『新日本古典文学大系69 初期俳諧集』(岩波書店)を借りてきました。中に『犬子集』『大阪独吟集』『談林百十韻』が収められています。

予報では花曇りのち花の雨 ゆかり

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