ペットボトルのお茶では福寿園・伊右衛門が好きでずっと飲んでいたのですが、もう少しまろやかなのもいいかなと思い、伊藤園・お~いお茶・静岡茶(季節限定商品)を試してみました。たいへん美味しいです。で、お茶の味もさることながら、いまだに俳句が続いているのですね。
春の空ゆっくりゆっくり雲動く 前田里菜 9歳
この句、素晴らしいです。いくつかの点で子どもとは思えないくらい見事です。
①「春の空」:季語をいれてごらん、と言って「春の○○」はなかなか出ません。しかも、この切れ字を持たない切れは句全体を見渡したときに大変効果的です。
②「ゆっくりゆっくり」:五七五で作ってごらん、と言って中八のゆるんだリフレインはなかなか出ません。
③「雲動く」:この助詞を省略して厳しく韻律に収めた表現はなかなか出ません。中八のゆるみに対しこの厳しさを持ってくるバランス感は尋常ではありません。
なみの子どもなら「春の空」が出たとしても「春の空ゆっくり雲が動いてる」くらいが関の山です。きっと前田里菜ちゃんは、おそらくはご家族に俳人がいて卓球の福原愛選手のように幼少の頃から厳しいトレーニングを受けているに違いありません。将来を楽しみにしています。
はじまりは此処にあらずや飛花しきり ゆかり
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