ブックオフの半額セールで谷口ジローを多々。『坊ちゃん』の時代シリーズ、文庫では字が小さすぎて、もはや目許不如意につきこのたび大判に買換。『『坊ちゃん』の時代』『秋の舞姫』『かの蒼空に』『明治流星雨』『不機嫌亭漱石』。他に『センセイの鞄』①②、『地球氷解事紀』上下。
よほどのコレクターがお亡くなりになったのか、ほとんどコンプリートなのではないかと思われるくらい谷口ジローが出ていたのですが、いかに半額セールとはいえ手許不如意につき、このへんで。
さて、『センセイの鞄』②の巻末に川上弘美さんと谷口ジローさんの対談があって、川上さんがこんなことを言っています。
コミックスの一巻が出た時に、帯の文章として「こういう話だったんだ! はじめて知った」って書いたんですけど、本当にその通りで、自分が書かなかった動作や隙間や背景が、そこにあらわれていた。同じ中身なのに、新しいものを見せてもらった喜びがあって、本当にお願いしてよかったです。
これは原作と作画の関係について語っているわけですが、俳句と選とか、俳句と評の関係というのも、俳句というものが本来あまりにもすかすかなので、作者が「こういう句だったんだ! はじめて知った」と感じるようなことが、ままあるのだろうなあ、と暮れから読んでいる『俳コレ』と重ね合わせて思うのでした。
頭部管奥の我が眼を二日かな ゆかり
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