もちろん本当は背美鯨なのですが、そう書くことを知ったのは近年のことで、ずっと蝉鯨というどこか円谷プロ的な名前だと思っていました。wikipediaによれば「和名のセミクジラは背中の曲線の美しさに由来する「背美鯨」の意であり、このクジラが長時間にわたって背部を海面上に出して遊泳し続ける性質があった事による。」とありますが、その説明は直感的に誤りなのではないかと思います。そんなふうに「美」ということばを私たちは使うものでしょうか。「背中が見える鯨」すなわち「背見鯨」がいつしか時代を経て「背美鯨」と表記されるようになったとする方が、よほど説得力があります。
山深き貝の地層や蝉鯨 ゆかり
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