2022年7月8日金曜日

掲示板過去ログ124

 2015年10月14日(水)02時19分53秒から2015年12月 4日(金)09時27分33秒まで。





着ぶくれて  投稿者:まにょん  投稿日:2015年12月 4日(金)09時27分33秒

  なんだか、仮名ばかりで呼ばれているような:笑



   着ぶくれて高き塔指す異郷かな   ぽぽな

    目抜通りの幅を木枯       ゆかり

   舌先で舐める奥歯の痛みゐて     なな


    秋の出水に耐へし石橋     まにょん


どうでしょうか、お捌きください。  

 

 

そうですね  投稿者:ゆかり  投稿日:2015年12月 3日(木)21時19分19秒

  いろいろ代案を頂いたのですが、初案とします。すみません。


   着ぶくれて高き塔指す異郷かな   ぽぽな

    目抜通りの幅を木枯       ゆかり

   舌先で舐める奥歯の痛みゐて     なな


 さて、どなたか雑か秋で続けて下さい。五句目が月の座となります。

 

む。難しい…  投稿者:なな  投稿日:2015年12月 3日(木)21時06分9秒

  ひとりなりポケットに手を突つ込みて


ではいかがでしょうか。  

三十六歌仙って  投稿者:ゆかり  投稿日:2015年12月 3日(木)20時42分44秒

  懐紙2枚に書くわけですが、一枚目を初折、二枚目を名残といい、それぞれに表、裏があります。で、初折裏と名残表を暴れどころといい、好き勝手な狼藉を働くのですが、初折表と名残裏はまじめにやる、というのが大体4つのパートの性格なのです。なにか近いものがないかと見回すと、週刊誌の袋とじのページみたいなものなんじゃないかと思います。濃密な記事は目に触れないようにしてある…。

 まだ、ここは袋とじの外側なんだ、という感じでもう一句いかがですか。

 

着ぶくれて、再  投稿者:なな  投稿日:2015年12月 3日(木)00時44分44秒

  ゆかりさま

ありがとうございます。

百円のワゴンセールが飛び出して


いかがでしょうか。  

おお、  投稿者:ゆかり  投稿日:2015年12月 1日(火)23時05分58秒

  ななさん、ありがとうございます。

いいんですけれど、表六句にしては面白すぎです。それ、あとでそのまま出していいから、ここはもう一句、もうちょっと抑制の効いたのをいかがですか。  

着膨れて  投稿者:なな  投稿日:2015年12月 1日(火)22時55分41秒

    着ぶくれて高き塔指す異郷かな   ぽぽな

   目抜通りの幅を木枯       ゆかり

       舌先で舐める奥歯の痛みゐて               なな



お捌きください。  

着ぶくれての巻・脇  投稿者:ゆかり  投稿日:2015年11月29日(日)03時40分15秒 編集済

   お久しぶりです。ぎゃっ、異郷ですか。よろしくお願いします。


   着ぶくれて高き塔指す異郷かな   ぽぽな

    目抜通りの幅を木枯       ゆかり


 第三、冬を離れて「て止め」でどなたかお願いします。

 

ゆかりさん  投稿者:ぽぽな  投稿日:2015年11月29日(日)03時14分0秒

  お久しぶりです。よろしくおねがいします。


着ぶくれて高き塔指す異郷かな   ぽぽな

https://ja-jp.facebook.com/PoponaTsukino


 

というわけで  投稿者:ゆかり  投稿日:2015年11月26日(木)01時18分26秒

  発句をお願いします。  

下町にの巻 評釈4  投稿者:ゆかり  投稿日:2015年11月26日(木)00時05分7秒

      神託のごとやつてくるバス     り

ナウ 嗣治の雪がふはりとすわる椅子    簾


 名残裏である。暴れどころは名残表までで、ここからは挙句に向かい、格調を取り戻した句が続く。停留所の椅子なのだろうか。嗣治のどの絵と特定する必要はないのかも知れない。ちなみに嗣治の三人目の妻のフランス人は嗣治から「お雪」と呼ばれた由。


    絵はがきの裸婦微笑むでなし    令


 確かにそのような絵はがきが実在する。表情に着目することで雰囲気を変えている。


   遠国の大河が海と出会ふ場所     犬


 打越以来の異国情緒を引きずっていなくもないが、大きな景である。


    薄霞刷くやうな墨跡        七


 場所の特定の曖昧な前句を水墨画文化圏に引き寄せている。実景としての春以上に浅い春を感じさせる。


   クッキーに卵黄を塗る花月夜     槇


 前句に色を添えるようにして、花月夜を導いている。この色彩感はなかなかなものだ。


    都へ錦飾る太郎よ         庵


 太郎というからには長子なのだろう。普通の慣用句なら「故郷に錦を飾る」であるが、発句が「下町に血縁おほき秋暑かな」であることを意識して「都へ」として、挙句から発句に回帰するループ構造となっている。太郎は一族にどのように迎えられたのだろう。「太郎よ」と呼びかけているところをみると、クッキーに卵黄を塗っていたのは、あるいは老いた母であったか。

 

下町にの巻 評釈3  投稿者:ゆかり  投稿日:2015年11月23日(月)22時38分43秒

      高飛びをしてどこに行かうか    令

ナオ 国境のフェンスに蔦のみどり濃し   犬


 国境のフェンスというと、バイクで物理的に高飛びしようとした『大脱走』のスティーヴ・マックイーンを思い出す(後年スタントマンが名乗り出ているが…)。そのシーンは別の連句でも見たような既視感があり「蔦のみどり濃し」となったものか。


    監視カメラの迷路を歩き      七


 時間は前後するが、世間では寝屋川市で中学生二人が殺害される事件があり、8月13日未明に商店街を歩く被害者二人の監視カメラ映像が繰り返し放映された。ありふれた商店街でさえそうなのだから国境であればなおさらだろう。


   靴ひもを結びなほしてゐる背中    槇


 なにか事件があれば、一見なんでもない「靴ひもを結びなほしてゐる背中」も糸口としてコメンテイターによってあることないこと口々に語られるのだろう。


    定年ののち茶器つくるひと     庵


 さて、一方で定年を迎えたのち茶器をつくるひとがいる。この人がかつて何かに関わっていたのか知るよしもない。


   こちこちと壁いちめんの古時計    り


 茶器をつくる部屋の壁面には、誰が集めたものか古時計がいっせいに時を刻んでいる。定年の身の上には、実用の意味を失っている。ミヒャエル・エンデの『モモ』がどこかしら念頭にあった。


    星の女神が降りて来る夜      簾


 よくここで「星の女神」が出てきたものだ。『モモ』の中の開いては閉じる時間の花のように、それとは別のことばで時の摂理が視覚化されている。


   息白く嘘つく度に鼻のびて      令


 これは『ピノキオ』だろう。ディズニーの挿入歌「星に願いを」から導かれたと思われる。


    サーカス団の天幕に影       犬


 そのままピノキオで付けている。


   終の地の何処か知らで馬肥ゆる    七


 月の座が近づき、ここから秋の句となる。サーカスに売られる前の馬を詠んでいる。


    梨をむけども猫はかへらず     槇


 馬はさておき、飼い猫が帰ってこない。


   天窓に月見えてゐる十二階      庵


 どこかに行くにしたって、ここは十二階なのだ。折しも天窓に月が見えている。この巻、媚庵さんの「さて」「折しも」という感じの前句との距離の置き方が絶妙である。


    神託のごとやつてくるバス     り


 小室等の「12階建てのバス」に基づいている。同曲、歌詞は小室等作詞ではなく、イラストレーター・小島武による由。

 

下町にの巻 評釈2  投稿者:ゆかり  投稿日:2015年11月22日(日)23時51分56秒

      赤鱏がゐる大きな水槽       七

ウ  毒針を使ふ忍術会得して       槇


 初折裏からが暴れどころとなる。「赤鱏がゐる大きな水槽」は、もはやバーにあるのではない。この忍者は正義の味方なのか、悪の手先なのか。


    千姫背負ひ逃げる若武者      庵


 歴史には疎いので、千姫についてはまったく知らない。検索すると墓所は小石川傳通院とあるから、そうとは知らず見たことはあるかも知れない。大坂夏の陣では、祖父・徳川家康の命により落城する大坂城から救出される、とあるから本句はそのときのさまか。すると忍術を会得したのは家康の息がかかったものだったのか。


   トランプの兵隊婆娑と押し寄せる   り


 なにしろ千姫を何も知らないので、追っ手を『不思議の国のアリス』のトランプの兵隊とした。ルイス・キャロルの原作よりもむしろディズニーのアニメのイメージである。


    並べ堤に化けよ堤に        簾


 折しも世間では9月10日に鬼怒川堤防が決壊した。現実社会では祈ることくらいしかできないが、連句の作品世界にも先ほどのシュプレヒコールといい、何らかの影響が入り込む。


   CGの液体金属煌めけり        令


 といって、現実社会でそのまま付けるようなことはしない。コンピューター・グラフィックスのねっとりとした液体金属のきらめきの超現実的なディテールを思い浮かべる。


    なにも映さぬモノリスの前     犬


 前句に対し『2001年宇宙の旅』のモノリスを出してきたのは大きな手柄だろう。


   チェンバロの通奏低音大空に     七


 『2001年宇宙の旅』の中で、宇宙船内の孤独を紛らわすために音楽をがんがんかけるが、次第に人間くさい音楽が聴けなくなり、バッハばかりを好むようになるシーンがある。


    フリルのシャツを着こなす男    槇


 フリルのシャツを着こなす男は、宮廷音楽家のようでもあるし、映画が作られた頃のロック・ミュージシャンのようでもある。


   蛇穴を出づとわざわざ言ひに来る   庵


 そんな男が「蛇穴を出づとわざわざ言ひに来る」。このあたりの脈絡のなさはそうとう可笑しい。


    残雪のごとびしよびしよの母    り


 言いに来た相手は、びしょびしょになって働いている母。


   桂馬打つ音響きをり花の下      簾


 母がびしょびしょになっているのに一方では、のんきに将棋。あまりにものんきでしずかな花の座である。


    高飛びをしてどこに行かうか    令


 桂馬は、二マス先で右か左に一マスずれたところへ移動する。一マス先に相手の駒があっても飛び越えられるルールなので、俗に「桂馬飛び」ということばがある。あまりにのんきだったので立場が危うくなったのかも知れない。  

下町にの巻 評釈1  投稿者:ゆかり  投稿日:2015年11月22日(日)22時13分50秒 編集済

   やや時間があいてしまいました。例によって評釈という名の捌き人脳内ビジョンです。


   下町に血縁おほき秋暑かな     媚庵


 「下町に血縁おほき」というだけで、作中主体の性格が立ち上がってくるようである。そして季語とあいまって「血縁おほき」と言っているだけなのにどこか血の気が多い気もしてくる。一句それだけで読者の心をわしづかみにする発句ではないだろうか。


    このあたりまで来ては飛ぶ鰡  ゆかり


 脇は人物を離れ、別の角度から下町を描き挨拶としている。川なのか運河なのか定かでないが、海ではないところで鰡が跳ねている。かつて隅田川が死の川と言われた時期もあったが、いろいろな変遷を経て下町は今も存続している。


   お太鼓を結ぶ頃には月の出て    玉簾


 発句が秋だったので、月の座を第三に繰り上げている。どこかの女将だろうか。着物の帯をお太鼓に結ぶ頃には、はや月が出ている。


    風にまじりてシュプレヒコール   令


 どこか遠くからシュプレヒコールが聞こえる。本巻は 8月29日に起首したが、折しも世間では9月19日に可決されることになる安保法案をめぐり世相が沸騰していた。とはいえ、「シュプレヒコール」の語感は最近のラップ的なデモとは雰囲気を異にする。どこか遠い時代の怨念のようでもある。


   薄暗き地階のバーで呷る火酒    月犬


 そんな雰囲気を捉えて空間を設定する。火酒はストリチナヤとかストロワヤとかやたら強くて割と安い銘柄だろう。


    赤鱏がゐる大きな水槽       七


 そんなバーに現実なのか悪酔いした夢なのか分からない水槽がある。  

祝☆満尾  投稿者:令  投稿日:2015年11月10日(火)22時34分55秒 編集済

  満尾おめでとうございます。

ゆかり様、皆様ありがとうございました。

いろいろ面白く楽しませていただきました。

媚庵様、大変な時だったのですね。お大切に。  

祝・満尾☆☆☆  投稿者:七  投稿日:2015年11月10日(火)15時20分6秒 編集済

  満尾おめでとうございます。

脳内に風穴を開け、新鮮な風を入れるのももはや無理なので、

新しい人に引きずられ、新鮮な気をもらえた感じの嬉し楽しの連句でした。

またいつか、機会があれば参加したいです。

ゆかり様、連衆の皆様ありがとうございました。

媚庵さま、ご入院なさっていたとは!くれぐれもお大事になさって下さい。  

祝満尾  投稿者:月犬  投稿日:2015年11月10日(火)11時29分26秒

  連衆のみなさま、満尾おめでとうございます。

槙さん、みしみしデビューおめでとうございます。

媚庵さん、どうぞお大事に。  

祝・満尾  投稿者:槇  投稿日:2015年11月10日(火)04時57分38秒

  初参加、たいへん緊張いたしました!

ゆかりお捌き先生のあたたかいお導きに感謝。

遊んでくださった皆さま、ありがとうございました。

媚庵さま、寒くなるのでお大事になさってください。

 

満尾御礼  投稿者:玉簾  投稿日:2015年11月10日(火)02時43分18秒

  ゆかりさま、皆様、おつきあいありがとうございました。

最後のところで何日も皆様をお待たせしてすみませんでした。

久々の連句、楽しませていただきました。

みなさま、どうぞまたおつきあいくださいませ。


 

満尾御礼  投稿者:媚庵  投稿日:2015年11月 9日(月)22時43分21秒

  ゆかり様、連衆の皆様。ありがとうございます。足掛け4ヶ月で、ようやく満尾にいたりました。私ごとですが、途中で2週間入院したりしまして、それでも挙句までたどりつき、得がたい体験でした。  

七吟歌仙・下町にの巻 満尾  投稿者:ゆかり  投稿日:2015年11月 9日(月)22時03分32秒 編集済

  媚庵さん、ありがとうございます。どの太郎だか分からないけど一句目を頂きます。これにて満尾とします。


   下町に血縁おほき秋暑かな     媚庵

    このあたりまで来ては飛ぶ鰡  ゆかり

   お太鼓を結ぶ頃には月の出て    玉簾

    風にまじりてシュプレヒコール   令

   薄暗き地階のバーで呷る火酒    月犬

    赤鱏がゐる大きな水槽       七

ウ  毒針を使ふ忍術会得して       槇

    千姫背負ひ逃げる若武者      庵

   トランプの兵隊婆娑と押し寄せる   り

    並べ堤に化けよ堤に        簾

   CGの液体金属煌めけり        令

    なにも映さぬモノリスの前     犬

   チェンバロの通奏低音大空に     七

    フリルのシャツを着こなす男    槇

   蛇穴を出づとわざわざ言ひに来る   庵

    残雪のごとびしよびしよの母    り

   桂馬打つ音響きをり花の下      簾

    高飛びをしてどこに行かうか    令

ナオ 国境のフェンスに蔦のみどり濃し   犬

    監視カメラの迷路を歩き      七

   靴ひもを結びなほしてゐる背中    槇

    定年ののち茶器つくるひと     庵

   こちこちと壁いちめんの古時計    り

    星の女神が降りて来る夜      簾

   息白く嘘つく度に鼻のびて      令

    サーカス団の天幕に影       犬

   終の地の何処か知らで馬肥ゆる    七

    梨をむけども猫はかへらず     槇

   天窓に月見えてゐる十二階      庵

    神託のごとやつてくるバス     り

ナウ 嗣治の雪がふはりとすわる椅子    簾

    絵はがきの裸婦微笑むでなし    令

   遠国の大河が海と出会ふ場所     犬

    薄霞刷くやうな墨跡        七

   クッキーに卵黄を塗る花月夜     槇

    都へ錦飾る太郎よ         庵


起首:2015年 8月29日(土)

満尾:2015年11月 9日(月)

捌き:ゆかり


 思えば起首の時分には「貰ひたるの巻」というのを同時に巻いていて、そちらが俳号の折り句歌仙で「ん」を含む俳号の人が参加できなかったため、媚庵さんに発句を頂いたのでした。連衆の皆様、長旅まことにありがとうございました。しばしご歓談下さい。


 

挙句  投稿者:媚庵  投稿日:2015年11月 9日(月)10時49分14秒

  ナウ 嗣治の雪がふはりとすわる椅子    簾

    絵はがきの裸婦微笑むでなし    令

   遠国の大河が海と出会ふ場所     犬

    薄霞刷くやうな墨跡        七

   クッキーに卵黄を塗る花月夜     槇


     都へ錦飾る太郎よ       庵

     一家眷属都へ上る       庵


長考してとまいすみませんでした。いかがでしょうか?

お捌きください。  

下町に  投稿者:ゆかり  投稿日:2015年11月 4日(水)23時47分54秒

  おいしいクッキーが焼けそうですね。花の座って花を詠むものですが、委細構わず行きます。


   下町に血縁おほき秋暑かな     媚庵

    このあたりまで来ては飛ぶ鰡  ゆかり

   お太鼓を結ぶ頃には月の出て    玉簾

    風にまじりてシュプレヒコール   令

   薄暗き地階のバーで呷る火酒    月犬

    赤鱏がゐる大きな水槽       七

ウ  毒針を使ふ忍術会得して       槇

    千姫背負ひ逃げる若武者      庵

   トランプの兵隊婆娑と押し寄せる   り

    並べ堤に化けよ堤に        簾

   CGの液体金属煌めけり        令

    なにも映さぬモノリスの前     犬

   チェンバロの通奏低音大空に     七

    フリルのシャツを着こなす男    槇

   蛇穴を出づとわざわざ言ひに来る   庵

    残雪のごとびしよびしよの母    り

   桂馬打つ音響きをり花の下      簾

    高飛びをしてどこに行かうか    令

ナオ 国境のフェンスに蔦のみどり濃し   犬

    監視カメラの迷路を歩き      七

   靴ひもを結びなほしてゐる背中    槇

    定年ののち茶器つくるひと     庵

   こちこちと壁いちめんの古時計    り

    星の女神が降りて来る夜      簾

   息白く嘘つく度に鼻のびて      令

    サーカス団の天幕に影       犬

   終の地の何処か知らで馬肥ゆる    七

    梨をむけども猫はかへらず     槇

   天窓に月見えてゐる十二階      庵

    神託のごとやつてくるバス     り

ナウ 嗣治の雪がふはりとすわる椅子    簾

    絵はがきの裸婦微笑むでなし    令

   遠国の大河が海と出会ふ場所     犬

    薄霞刷くやうな墨跡        七

   クッキーに卵黄を塗る花月夜     槇


 媚庵さん、挙句をお願いします。




 

下町に  投稿者:槇  投稿日:2015年11月 4日(水)23時10分35秒

  クッキーに卵黄を塗る花月夜  槇


お待たせしてごめんなさいでした!

お捌きくださいませ。  

下町に  投稿者:ゆかり  投稿日:2015年10月31日(土)16時05分22秒

   三句目を頂きます。


   下町に血縁おほき秋暑かな     媚庵

    このあたりまで来ては飛ぶ鰡  ゆかり

   お太鼓を結ぶ頃には月の出て    玉簾

    風にまじりてシュプレヒコール   令

   薄暗き地階のバーで呷る火酒    月犬

    赤鱏がゐる大きな水槽       七

ウ  毒針を使ふ忍術会得して       槇

    千姫背負ひ逃げる若武者      庵

   トランプの兵隊婆娑と押し寄せる   り

    並べ堤に化けよ堤に        簾

   CGの液体金属煌めけり        令

    なにも映さぬモノリスの前     犬

   チェンバロの通奏低音大空に     七

    フリルのシャツを着こなす男    槇

   蛇穴を出づとわざわざ言ひに来る   庵

    残雪のごとびしよびしよの母    り

   桂馬打つ音響きをり花の下      簾

    高飛びをしてどこに行かうか    令

ナオ 国境のフェンスに蔦のみどり濃し   犬

    監視カメラの迷路を歩き      七

   靴ひもを結びなほしてゐる背中    槇

    定年ののち茶器つくるひと     庵

   こちこちと壁いちめんの古時計    り

    星の女神が降りて来る夜      簾

   息白く嘘つく度に鼻のびて      令

    サーカス団の天幕に影       犬

   終の地の何処か知らで馬肥ゆる    七

    梨をむけども猫はかへらず     槇

   天窓に月見えてゐる十二階      庵

    神託のごとやつてくるバス     り

ナウ 嗣治の雪がふはりとすわる椅子    簾

    絵はがきの裸婦微笑むでなし    令

   遠国の大河が海と出会ふ場所     犬

    薄霞刷くやうな墨跡        七


 槇さん、花の座をお願いします。

 

下町に  投稿者:七  投稿日:2015年10月31日(土)09時43分53秒

  絵はがきの裸婦微笑むでなし    令

   遠国の大河が海と出会ふ場所     犬


ひらがなで書くのどけしと書く   七

デルタ地帯を春の風吹く      々

薄霞刷くやうな墨跡        々


お願いします。  

ううむ  投稿者:ゆかり  投稿日:2015年10月31日(土)00時22分55秒

  蕪村も画家だから地雷を踏んでいるような気がします。もう一句いかがですか。  

下町に  投稿者:七  投稿日:2015年10月30日(金)23時14分5秒

   絵はがきの裸婦微笑むでなし    令

   遠国の大河が海と出会ふ場所     犬


ひねもすのたり日永を遊ぶ      七


よろしくお願いします。

 

下町に  投稿者:ゆかり  投稿日:2015年10月30日(金)22時02分59秒

  ではそれで頂きます。


   下町に血縁おほき秋暑かな     媚庵

    このあたりまで来ては飛ぶ鰡  ゆかり

   お太鼓を結ぶ頃には月の出て    玉簾

    風にまじりてシュプレヒコール   令

   薄暗き地階のバーで呷る火酒    月犬

    赤鱏がゐる大きな水槽       七

ウ  毒針を使ふ忍術会得して       槇

    千姫背負ひ逃げる若武者      庵

   トランプの兵隊婆娑と押し寄せる   り

    並べ堤に化けよ堤に        簾

   CGの液体金属煌めけり        令

    なにも映さぬモノリスの前     犬

   チェンバロの通奏低音大空に     七

    フリルのシャツを着こなす男    槇

   蛇穴を出づとわざわざ言ひに来る   庵

    残雪のごとびしよびしよの母    り

   桂馬打つ音響きをり花の下      簾

    高飛びをしてどこに行かうか    令

ナオ 国境のフェンスに蔦のみどり濃し   犬

    監視カメラの迷路を歩き      七

   靴ひもを結びなほしてゐる背中    槇

    定年ののち茶器つくるひと     庵

   こちこちと壁いちめんの古時計    り

    星の女神が降りて来る夜      簾

   息白く嘘つく度に鼻のびて      令

    サーカス団の天幕に影       犬

   終の地の何処か知らで馬肥ゆる    七

    梨をむけども猫はかへらず     槇

   天窓に月見えてゐる十二階      庵

    神託のごとやつてくるバス     り

ナウ 嗣治の雪がふはりとすわる椅子    簾

    絵はがきの裸婦微笑むでなし    令

   遠国の大河が海と出会ふ場所     犬


 七さん、春でお願いします。


 

たしかに  投稿者: 月犬  投稿日:2015年10月30日(金)21時20分19秒

  遠国の大河が海と出会ふ場所          犬



どうでしょうか。  

ううむ  投稿者:ゆかり  投稿日:2015年10月30日(金)18時45分12秒

  嗣治とフィレンツェがなんだか乱反射するので、絵画つながりは断った方がいいかも知れません。  

下町に  投稿者:月犬  投稿日:2015年10月30日(金)16時11分39秒

     終の地の何処か知らで馬肥ゆる    七

    梨をむけども猫はかへらず     槇

   天窓に月見えてゐる十二階      庵

    神託のごとやつてくるバス     り

ナウ 嗣治の雪がふはりとすわる椅子    簾

    絵はがきの裸婦微笑むでなし    令


   フィレンツェの少し重めの赤ワイン  犬


どうでしょうか。  

はい  投稿者:月犬  投稿日:2015年10月30日(金)08時50分54秒

  しばしお持ちください。  

ううむ  投稿者:ゆかり  投稿日:2015年10月30日(金)00時42分59秒

  死んじゃいましたか。それでもいいのですが、人事からすぱっと離れてみませんか。もう一句お願いします。

 

下町に  投稿者:月犬  投稿日:2015年10月30日(金)00時37分32秒

     終の地の何処か知らで馬肥ゆる    七

    梨をむけども猫はかへらず     槇

   天窓に月見えてゐる十二階      庵

    神託のごとやつてくるバス     り

ナウ 嗣治の雪がふはりとすわる椅子    簾

    絵はがきの裸婦微笑むでなし    令


   古びたる革のトランク遺品とす    犬


どうでしょうか。お捌きください。  

下町に  投稿者:ゆかり  投稿日:2015年10月29日(木)23時00分35秒

  なるほど、amazonでポストカードブックを確かめてきました。


   下町に血縁おほき秋暑かな     媚庵

    このあたりまで来ては飛ぶ鰡  ゆかり

   お太鼓を結ぶ頃には月の出て    玉簾

    風にまじりてシュプレヒコール   令

   薄暗き地階のバーで呷る火酒    月犬

    赤鱏がゐる大きな水槽       七

ウ  毒針を使ふ忍術会得して       槇

    千姫背負ひ逃げる若武者      庵

   トランプの兵隊婆娑と押し寄せる   り

    並べ堤に化けよ堤に        簾

   CGの液体金属煌めけり        令

    なにも映さぬモノリスの前     犬

   チェンバロの通奏低音大空に     七

    フリルのシャツを着こなす男    槇

   蛇穴を出づとわざわざ言ひに来る   庵

    残雪のごとびしよびしよの母    り

   桂馬打つ音響きをり花の下      簾

    高飛びをしてどこに行かうか    令

ナオ 国境のフェンスに蔦のみどり濃し   犬

    監視カメラの迷路を歩き      七

   靴ひもを結びなほしてゐる背中    槇

    定年ののち茶器つくるひと     庵

   こちこちと壁いちめんの古時計    り

    星の女神が降りて来る夜      簾

   息白く嘘つく度に鼻のびて      令

    サーカス団の天幕に影       犬

   終の地の何処か知らで馬肥ゆる    七

    梨をむけども猫はかへらず     槇

   天窓に月見えてゐる十二階      庵

    神託のごとやつてくるバス     り

ナウ 嗣治の雪がふはりとすわる椅子    簾

    絵はがきの裸婦微笑むでなし    令


 月犬さん、雑でお願いします。


 

下町に  投稿者:令  投稿日:2015年10月29日(木)12時21分21秒

      絵はがきの裸婦微笑むでなし    令


御捌き下さい。  

下町に  投稿者:ゆかり  投稿日:2015年10月27日(火)22時31分25秒

  玉簾さん、ありがとうございます。


   下町に血縁おほき秋暑かな     媚庵

    このあたりまで来ては飛ぶ鰡  ゆかり

   お太鼓を結ぶ頃には月の出て    玉簾

    風にまじりてシュプレヒコール   令

   薄暗き地階のバーで呷る火酒    月犬

    赤鱏がゐる大きな水槽       七

ウ  毒針を使ふ忍術会得して       槇

    千姫背負ひ逃げる若武者      庵

   トランプの兵隊婆娑と押し寄せる   り

    並べ堤に化けよ堤に        簾

   CGの液体金属煌めけり        令

    なにも映さぬモノリスの前     犬

   チェンバロの通奏低音大空に     七

    フリルのシャツを着こなす男    槇

   蛇穴を出づとわざわざ言ひに来る   庵

    残雪のごとびしよびしよの母    り

   桂馬打つ音響きをり花の下      簾

    高飛びをしてどこに行かうか    令

ナオ 国境のフェンスに蔦のみどり濃し   犬

    監視カメラの迷路を歩き      七

   靴ひもを結びなほしてゐる背中    槇

    定年ののち茶器つくるひと     庵

   こちこちと壁いちめんの古時計    り

    星の女神が降りて来る夜      簾

   息白く嘘つく度に鼻のびて      令

    サーカス団の天幕に影       犬

   終の地の何処か知らで馬肥ゆる    七

    梨をむけども猫はかへらず     槇

   天窓に月見えてゐる十二階      庵

    神託のごとやつてくるバス     り

ナウ 嗣治の雪がふはりとすわる椅子    簾


 令さん、お願いします。



 

下町に  投稿者:玉簾  投稿日:2015年10月27日(火)19時15分17秒

  嗣治の雪がふわりとすわる椅子


皆様、遅くなりすみませんでした。

今日は仕事で嗣治の絵の前に立っていました。どうでしょうか?

お捌きを。  

下町に  投稿者:ゆかり  投稿日:2015年10月18日(日)13時57分51秒

   遅くなりました。十二階と言ったらバスですね。


   下町に血縁おほき秋暑かな     媚庵

    このあたりまで来ては飛ぶ鰡  ゆかり

   お太鼓を結ぶ頃には月の出て    玉簾

    風にまじりてシュプレヒコール   令

   薄暗き地階のバーで呷る火酒    月犬

    赤鱏がゐる大きな水槽       七

ウ  毒針を使ふ忍術会得して       槇

    千姫背負ひ逃げる若武者      庵

   トランプの兵隊婆娑と押し寄せる   り

    並べ堤に化けよ堤に        簾

   CGの液体金属煌めけり        令

    なにも映さぬモノリスの前     犬

   チェンバロの通奏低音大空に     七

    フリルのシャツを着こなす男    槇

   蛇穴を出づとわざわざ言ひに来る   庵

    残雪のごとびしよびしよの母    り

   桂馬打つ音響きをり花の下      簾

    高飛びをしてどこに行かうか    令

ナオ 国境のフェンスに蔦のみどり濃し   犬

    監視カメラの迷路を歩き      七

   靴ひもを結びなほしてゐる背中    槇

    定年ののち茶器つくるひと     庵

   こちこちと壁いちめんの古時計    り

    星の女神が降りて来る夜      簾

   息白く嘘つく度に鼻のびて      令

    サーカス団の天幕に影       犬

   終の地の何処か知らで馬肥ゆる    七

    梨をむけども猫はかへらず     槇

   天窓に月見えてゐる十二階      庵

    神託のごとやつてくるバス     り

ナウ


 玉簾さん、冬でお願いします。  

いえいえ、  投稿者:ゆかり  投稿日:2015年10月17日(土)00時08分38秒

  槇さん、かんぱ~いっ!  

なんと!  投稿者:槇  投稿日:2015年10月16日(金)09時18分27秒

  お、畏れ多い…。

その見開きを肴にうれしはずかしの一献を、ぜひ。  

なるほど  投稿者:ゆかり  投稿日:2015年10月16日(金)00時34分42秒

  紀伊国屋に行くと天気さんの句集となむさんの句集が必ず並んでいるという都市伝説と同じ理屈だったのですね。  

ふふふ  投稿者:月犬  投稿日:2015年10月15日(木)23時54分18秒

  掲載は五十音順なれど、某氏が20句提出のため、

順序が少し崩れて、見開きとなりにけり、です。

喜んでいただいて結果オーライなり。  

塵風届きました  投稿者:ゆかり  投稿日:2015年10月15日(木)23時38分39秒

  なんと槇さんと私、見開きですね。うれしいです。  

下町に  投稿者:ゆかり  投稿日:2015年10月15日(木)23時16分26秒

   媚庵さん、ありがとうございます。二句目を頂きます。


   下町に血縁おほき秋暑かな     媚庵

    このあたりまで来ては飛ぶ鰡  ゆかり

   お太鼓を結ぶ頃には月の出て    玉簾

    風にまじりてシュプレヒコール   令

   薄暗き地階のバーで呷る火酒    月犬

    赤鱏がゐる大きな水槽       七

ウ  毒針を使ふ忍術会得して       槇

    千姫背負ひ逃げる若武者      庵

   トランプの兵隊婆娑と押し寄せる   り

    並べ堤に化けよ堤に        簾

   CGの液体金属煌めけり        令

    なにも映さぬモノリスの前     犬

   チェンバロの通奏低音大空に     七

    フリルのシャツを着こなす男    槇

   蛇穴を出づとわざわざ言ひに来る   庵

    残雪のごとびしよびしよの母    り

   桂馬打つ音響きをり花の下      簾

    高飛びをしてどこに行かうか    令

ナオ 国境のフェンスに蔦のみどり濃し   犬

    監視カメラの迷路を歩き      七

   靴ひもを結びなほしてゐる背中    槇

    定年ののち茶器つくるひと     庵

   こちこちと壁いちめんの古時計    り

    星の女神が降りて来る夜      簾

   息白く嘘つく度に鼻のびて      令

    サーカス団の天幕に影       犬

   終の地の何処か知らで馬肥ゆる    七

    梨をむけども猫はかへらず     槇

   天窓に月見えてゐる十二階      庵


 次は私です。秋を離れます。しばしお待ち下さい。

 

下町に  投稿者:媚庵  投稿日:2015年10月15日(木)20時33分4秒

      息白く嘘つく度に鼻のびて      令

    サーカス団の天幕に影       犬

   終の地の何処か知らで馬肥ゆる    七

     梨をむけども猫はかへらず     槇


月天心そぞろ歩きの与謝蕪村   庵

天窓に月見えている十二階    庵


いかがでしょうか。お捌きください。

 

下町に  投稿者:ゆかり  投稿日:2015年10月14日(水)19時44分6秒 編集済

  槇さん、ありがとうございます。媚庵さん、月の座をばしっと決めて下さい。  


下町に  投稿者:槇  投稿日:2015年10月14日(水)07時03分21秒

  梨をむけども猫はかへらず 槇


お捌きくださいませ。

塵風、ついに!わくわく。  


いえ、  投稿者:ゆかり  投稿日:2015年10月14日(水)02時19分53秒

  私も十句紛れ込ませて頂いておりますので。  


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