2022年7月9日土曜日

掲示板過去ログ196

 2020年 9月24日(木)15時41分21秒から2020年10月 4日(日)22時12分33秒まで。




鯊天の巻 ウ14  投稿者:桐子  投稿日:2020年10月 4日(日)22時12分33秒

  花守と呼ばるるにまだ若すぎて     太

 戦を知らぬ長き髪の毛        り

汗吹きてざくざくと行く羅生門     庵


 顎までずらすガーゼのマスク

 百均の飴買う雨宿り

 トウキシャクヤクセンキュウ煎じ

 片目のとれたタオル地のクマ


折端はもっと特別な何かが必要だったのでしょうか?  

 

 

鯊天の巻 ウ13  投稿者:ゆかり  投稿日:2020年10月 4日(日)11時34分34秒

   媚庵さん、ありがとうございます。一句目、二句目はちょっと打越の「若すぎて」に障りますね。幕末~戊辰あたりの雰囲気を感じさせる三句目を頂きたいのですが、「軍服」が付き過ぎなので、ちょっと曖昧にしてみます。


   鯊天の朱字に惹かれて引戸かな とつかあ太

    黙々と呑む関取の背       ゆかり

   犬が行き荷車が行き秋闌けて     媚庵

    通りすがりにふれる楠       桐子

   羚羊ら裸婦の如きに怠けたる     四羽

    ぐるぐる回る磁石の針が     ゆらぎ

   指し示す立待月の三陰交       葉月

    十日の菊を出窓に飾る           槐

ウ  色鳥に紛れ散髪してゐたり      火尖

    アニメ声なるラジオDJ       太

   大陸の帽子でガラス越しに笑む     り

    復員兵は瀬島龍三          庵

   満水のダム湖にねむる綴じ暦      子

    陸の蛸ならジルバが得意       羽

   枕絵の女となつてまなこ閉づ      ぎ

    甘き誘ひの開く口元         月

   ガルウイングのベンツの抱く朧月    槐

    野焼き帰りの貌の男等        尖

   花守と呼ばるるにまだ若すぎて     太

    戦を知らぬ長き髪の毛        り

   汗吹きてざくざくと行く羅生門     庵


 またしても「て」が打越と障るのですが、発句のときと同じく寝かせておいてあとで考えましょう。

 桐子さん、初折裏も折端です。夏を続けるのでも雑でも。



 

長句・夏  投稿者:媚庵  投稿日:2020年10月 4日(日)11時19分26秒

     花守と呼ばるるにまだ若すぎて     太

    戦を知らぬ長き髪の毛        り


   栗の花飛田新地の昼下がり       庵

   夕焼けがギムナジウムを染めながら

   汗吹きて軍服が行く羅生門


いかがでしょうか? お捌きください。


 

鯊天の巻 ウ12  投稿者:ゆかり  投稿日:2020年10月 3日(土)23時28分52秒 編集済

   とつかあ太さん、ありがとうございます。花を引き上げたのですね。あまり花を愛でている感じがしないのですが、百韻では四回花の座があるので、こういうのがあってもよいでしょう。そのまま頂きます。


   鯊天の朱字に惹かれて引戸かな とつかあ太

    黙々と呑む関取の背       ゆかり

   犬が行き荷車が行き秋闌けて     媚庵

    通りすがりにふれる楠       桐子

   羚羊ら裸婦の如きに怠けたる     四羽

    ぐるぐる回る磁石の針が     ゆらぎ

   指し示す立待月の三陰交       葉月

    十日の菊を出窓に飾る           槐

ウ  色鳥に紛れ散髪してゐたり      火尖

    アニメ声なるラジオDJ       太

   大陸の帽子でガラス越しに笑む     り

    復員兵は瀬島龍三          庵

   満水のダム湖にねむる綴じ暦      子

    陸の蛸ならジルバが得意       羽

   枕絵の女となつてまなこ閉づ      ぎ

    甘き誘ひの開く口元         月

   ガルウイングのベンツの抱く朧月    槐

    野焼き帰りの貌の男等        尖

   花守と呼ばるるにまだ若すぎて     太

    戦を知らぬ長き髪の毛        り


 媚庵さん、雑か春以外でお願いします。


 ウ1に火尖さんの「散髪」があるけど、十句以上離れているし、いいですよね。

 

花  投稿者:とつかあ太  投稿日:2020年10月 3日(土)22時51分35秒

  ガルウイングのベンツの抱く朧月    槐

 野焼き帰りの貌の男等        尖

花守と呼ばるるにまだ若すぎて     太  

鯊天の巻 ウ10  投稿者:ゆかり  投稿日:2020年10月 3日(土)20時59分17秒

   火尖さん、ありがとうございます。

これは一句目を頂きます。「ガルウイングのベンツ」という浮いたものから「野焼き帰りの貌の男等」という生活に根ざしたものが出てくる意表の付き方が面白いです。


   鯊天の朱字に惹かれて引戸かな とつかあ太

    黙々と呑む関取の背       ゆかり

   犬が行き荷車が行き秋闌けて     媚庵

    通りすがりにふれる楠       桐子

   羚羊ら裸婦の如きに怠けたる     四羽

    ぐるぐる回る磁石の針が     ゆらぎ

   指し示す立待月の三陰交       葉月

    十日の菊を出窓に飾る           槐

ウ  色鳥に紛れ散髪してゐたり      火尖

    アニメ声なるラジオDJ       太

   大陸の帽子でガラス越しに笑む     り

    復員兵は瀬島龍三          庵

   満水のダム湖にねむる綴じ暦      子

    陸の蛸ならジルバが得意       羽

   枕絵の女となつてまなこ閉づ      ぎ

    甘き誘ひの開く口元         月

   ガルウイングのベンツの抱く朧月    槐

    野焼き帰りの貌の男等        尖


 とつかあ太さん、時間が戻らないように春でお願いします。花の座を引き上げてもよいです。

 

(無題)  投稿者:火尖  投稿日:2020年10月 3日(土)19時13分30秒

  紋白蝶の速さで狂ふ

ですね  

ウ10  投稿者:火尖  投稿日:2020年10月 3日(土)19時12分36秒

     甘き誘ひの開く口元         月

   ガルウイングのベンツの抱く朧月    槐


野焼き帰りの貌の男等

紋白蝶の早さで狂ふ


ひとまず投げます。  

鯊天の巻 ウ9 月  投稿者:ゆかり  投稿日:2020年10月 3日(土)15時46分28秒

   槐さん、ありがとうございます。「ガルウイング」って、上にがばりと開くドアですよね。前句の「開く口元」が変容していて面白いです。字余りも上五のことなので、気になりません。


   鯊天の朱字に惹かれて引戸かな とつかあ太

    黙々と呑む関取の背       ゆかり

   犬が行き荷車が行き秋闌けて     媚庵

    通りすがりにふれる楠       桐子

   羚羊ら裸婦の如きに怠けたる     四羽

    ぐるぐる回る磁石の針が     ゆらぎ

   指し示す立待月の三陰交       葉月

    十日の菊を出窓に飾る           槐

ウ  色鳥に紛れ散髪してゐたり      火尖

    アニメ声なるラジオDJ       太

   大陸の帽子でガラス越しに笑む     り

    復員兵は瀬島龍三          庵

   満水のダム湖にねむる綴じ暦      子

    陸の蛸ならジルバが得意       羽

   枕絵の女となつてまなこ閉づ      ぎ

    甘き誘ひの開く口元         月

   ガルウイングのベンツの抱く朧月    槐


 しばらく春の句を続けます。同季の中では時間が戻らないようにお願いします。十三句目が花の座なので、そこまでがんばって五句続けてもいいし、ギブアップして花の座を繰り上げても構いません。

 では火尖さん、お願いします。




 

ウ9  投稿者:田中槐  投稿日:2020年10月 3日(土)01時51分51秒

      枕絵の女となつてまなこ閉づ      ぎ

    甘き誘ひの開く口元         月


  もつれあふやうに歩けば朧月    槐

  ガルウイングのベンツの抱く朧月


字余り、大丈夫でしたっけ?

 

鯊天の巻 ウ8  投稿者:ゆかり  投稿日:2020年10月 2日(金)21時49分48秒

   葉月さん、ありがとうございます。前句が「となつて」で「のふりして」では前に進んでいる感じがあまりありませんね。初案を一字だけ変えて、立場を逆転させてみます。


   鯊天の朱字に惹かれて引戸かな とつかあ太

    黙々と呑む関取の背       ゆかり

   犬が行き荷車が行き秋闌けて     媚庵

    通りすがりにふれる楠       桐子

   羚羊ら裸婦の如きに怠けたる     四羽

    ぐるぐる回る磁石の針が     ゆらぎ

   指し示す立待月の三陰交       葉月

    十日の菊を出窓に飾る           槐

ウ  色鳥に紛れ散髪してゐたり      火尖

    アニメ声なるラジオDJ       太

   大陸の帽子でガラス越しに笑む     り

    復員兵は瀬島龍三          庵

   満水のダム湖にねむる綴じ暦      子

    陸の蛸ならジルバが得意       羽

   枕絵の女となつてまなこ閉づ      ぎ

    甘き誘ひの開く口元         月


 槐さん、百韻では九句目が月の座ですが、恋を続けるのでも、月を出すのでも。月を出すのならまだ春が出ていないので、朧月でお願いします。


 

ウ8  投稿者:葉月  投稿日:2020年10月 2日(金)17時47分6秒

  手軽な相手のふりして騙し


どうでしょうか?  

ううむ  投稿者:ゆかり  投稿日:2020年10月 2日(金)17時15分9秒

  枕絵の女にしては素人っぽいですね。

もう一句いかがですか。  

ウ8  投稿者:葉月  投稿日:2020年10月 2日(金)15時13分5秒

  甘き誘いに開く口元


どうでしょうか?  

鯊天の巻 ウ7  投稿者:ゆかり  投稿日:2020年10月 2日(金)13時36分7秒

   ゆらぎさん、ありがとうございます。

いえ、一句目がよいでしょう。「に」を「と」にしてみます。


   鯊天の朱字に惹かれて引戸かな とつかあ太

    黙々と呑む関取の背       ゆかり

   犬が行き荷車が行き秋闌けて     媚庵

    通りすがりにふれる楠       桐子

   羚羊ら裸婦の如きに怠けたる     四羽

    ぐるぐる回る磁石の針が     ゆらぎ

   指し示す立待月の三陰交       葉月

    十日の菊を出窓に飾る           槐

ウ  色鳥に紛れ散髪してゐたり      火尖

    アニメ声なるラジオDJ       太

   大陸の帽子でガラス越しに笑む     り

    復員兵は瀬島龍三          庵

   満水のダム湖にねむる綴じ暦      子

    陸の蛸ならジルバが得意       羽

   枕絵の女となつてまなこ閉づ      ぎ


 葉月さん、恋を続けて下さい。  

鯊天の巻 ウ7  投稿者:ゆらぎ  投稿日:2020年10月 2日(金)13時15分55秒

  枕絵の女になつてまなこ閉づ

海王が尽くす秘術で骨抜きに

生酔ひで口説かれてゐる便所脇


オ6のときは連想が羚羊→山中→仙界で固まってしまい、

今回は、蛸→北斎「蛸と海女」で固まってしまいました。

良くなかったら、すぐ直します。  

鯊天の巻 ウ6  投稿者:ゆかり  投稿日:2020年10月 1日(木)21時01分9秒

   四羽さん、ありがとうございます。あばれどころらしく、変なものを混ぜて来ましたね。変なものを頂きます。


   鯊天の朱字に惹かれて引戸かな とつかあ太

    黙々と呑む関取の背       ゆかり

   犬が行き荷車が行き秋闌けて     媚庵

    通りすがりにふれる楠       桐子

   羚羊ら裸婦の如きに怠けたる     四羽

    ぐるぐる回る磁石の針が     ゆらぎ

   指し示す立待月の三陰交       葉月

    十日の菊を出窓に飾る           槐

ウ  色鳥に紛れ散髪してゐたり      火尖

    アニメ声なるラジオDJ       太

   大陸の帽子でガラス越しに笑む     り

    復員兵は瀬島龍三          庵

   満水のダム湖にねむる綴じ暦      子

    陸の蛸ならジルバが得意       羽


 ゆらぎさん、恋で行きましょう。

 

鯊天の巻 ウ6  投稿者:四羽  投稿日:2020年10月 1日(木)20時03分5秒

  ウ  色鳥に紛れ散髪してゐたり      火尖

    アニメ声なるラジオDJ       太

   大陸の帽子でガラス越しに笑む     り

    復員兵は瀬島龍三          庵

   満水のダム湖にねむる綴じ暦      子


ひとり夜釣りに掛かる清姫

陸の蛸ならジルバが得意

八岐の大蛇衣を脱いだり

さざ波立てて円盤がゆく


よろしくお願いします。

 

鯊天の巻 ウ5  投稿者:ゆかり  投稿日:2020年10月 1日(木)09時18分34秒

   桐子さん、ありがとうございます。これは一句目がいいでしょう。思えば日本の戦後というのはダムの水のようなもので、そっくり沈んだ村がいろいろなかたちで人目に現れるのが保守反動と言われるものなのかも知れませんね。


   鯊天の朱字に惹かれて引戸かな とつかあ太

    黙々と呑む関取の背       ゆかり

   犬が行き荷車が行き秋闌けて     媚庵

    通りすがりにふれる楠       桐子

   羚羊ら裸婦の如きに怠けたる     四羽

    ぐるぐる回る磁石の針が     ゆらぎ

   指し示す立待月の三陰交       葉月

    十日の菊を出窓に飾る           槐

ウ  色鳥に紛れ散髪してゐたり      火尖

    アニメ声なるラジオDJ       太

   大陸の帽子でガラス越しに笑む     り

    復員兵は瀬島龍三          庵

   満水のダム湖にねむる綴じ暦      子


 四羽さん、打越の復員兵とか瀬島龍三とかから離れてお願いします。季語を入れるなら、夏か春で。

 

鯊天の巻 第五  投稿者:桐子  投稿日:2020年10月 1日(木)01時00分27秒

  瀬島龍三、ぐぐりました。凄すぎてむずかしいです。


ウ  色鳥に紛れ散髪してゐたり      火尖

    アニメ声なるラジオDJ       太

   大陸の帽子でガラス越しに笑む     り

    復員兵は瀬島龍三          庵


   満水のダム湖にねむる綴じ暦

   灯台の光きれいに輪を閉じる

   春疾風風車の羽をへし折って


いかがでしょうか?  

そうそう  投稿者:ゆかり  投稿日:2020年 9月30日(水)16時09分45秒

  「季語は平句のためにあったのです」という部分に激しく共感します。  

歳時記  投稿者:とつかあ太  投稿日:2020年 9月30日(水)15時35分5秒

   俳諧の時代は宗匠の選集や俳論集の巻末に歳時記(季寄)と俳諧作法とが掲載されていました。要は流派、流派のルールブックですね。季を詠むさいに句に季感のあるなしに関わらずその詞(ことば)が詠み込まれていればその季としますよいう謂わば季語は平句のためにあったのです。挨拶句としての発句は連集全員の共感を得る必要から、その場から見える物(若しくは事象)、見ることが可能な物(事象)の詠込みが要求されいたにすぎません。元禄の頃には歌仙が巻かれることは殆ど無く発句は季題による発句合(あわせ)、平句は前句付が主流となり、その辺りから子規以降にも繋がる季語となってきたのだと思います。  

鯊天の巻 ウ4  投稿者:ゆかり  投稿日:2020年 9月30日(水)13時28分13秒

   媚庵さん、ありがとうございました。瀬島龍三、よく分からなかったので検索したのですが、すごい人物ですね。断然一句目がいいでしょう。

 現代俳句をやっていると、歳時記というのは季語を探したり、それが季語かを確かめるために引くわけですが、俳諧の時代はもっと違う使い方をしていたのではないかなあと思うことがあります。一堂に会して俳諧を巻く際、今の季節に関係なく、進行に応じて他の季節を詠まなければいけない訳ですが、googleなんてもちろんない時代に、例えばこんなのがあるよというヒント集として歳時記は当初編まれたのではなかったか。それはなんの権威でもなく、季節のあれこれのただの見本として参考にする程度のものだったのではないか…。

 時代が下るにつれ、いつしかそれが権威となり、歳時記に載ってないから駄目、みたいな倒錯的な状況になったのではないか。

 いえ、何が言いたいのかというと、もしもともと歳時記がそのようなものであったなら、今はgoogleがあるんだからそんなものいらないんじゃないか、と、季語でもなんでもない「瀬島龍三」を検索しながら思ったのでした。


   鯊天の朱字に惹かれて引戸かな とつかあ太

    黙々と呑む関取の背       ゆかり

   犬が行き荷車が行き秋闌けて     媚庵

    通りすがりにふれる楠       桐子

   羚羊ら裸婦の如きに怠けたる     四羽

    ぐるぐる回る磁石の針が     ゆらぎ

   指し示す立待月の三陰交       葉月

    十日の菊を出窓に飾る           槐

ウ  色鳥に紛れ散髪してゐたり      火尖

    アニメ声なるラジオDJ       太

   大陸の帽子でガラス越しに笑む     り

    復員兵は瀬島龍三          庵


 桐子さん、打越の大陸や帽子やガラスから離れてお願いします。叙景的なものに転じた方がいいかも知れませんね。季語を入れるなら、夏か春で。

 

鯊天の巻 ウ4  投稿者:媚庵  投稿日:2020年 9月30日(水)12時46分20秒

      アニメ声なるラジオDJ       太

   大陸の帽子でガラス越しに笑む     り


    復員兵は瀬島龍三          庵

    男は向かう獄門島へ

    道化師実は二十面相


いかがなものでしょうか? おさばきください。

 

鯊天の巻 ウ3  投稿者:ゆかり  投稿日:2020年 9月30日(水)01時09分14秒

   なるほど、俳句と川柳で使い分けているのですね。

付けます。


   鯊天の朱字に惹かれて引戸かな とつかあ太

    黙々と呑む関取の背       ゆかり

   犬が行き荷車が行き秋闌けて     媚庵

    通りすがりにふれる楠       桐子

   羚羊ら裸婦の如きに怠けたる     四羽

    ぐるぐる回る磁石の針が     ゆらぎ

   指し示す立待月の三陰交       葉月

    十日の菊を出窓に飾る           槐

ウ  色鳥に紛れ散髪してゐたり      火尖

    アニメ声なるラジオDJ       太

   大陸の帽子でガラス越しに笑む     り


 前句との関係性でいうとサテライトスタジオのブース越しにゲスト歌手が見えるといった感じですが、打越を捨ててぜんぜん別のガラス越しでお願いします。

媚庵さん、ここまで秋と冬が既出です。雑でも夏でも春でも恋でも。


 

「太」でした(笑)  投稿者:とつかあ太  投稿日:2020年 9月29日(火)22時57分0秒

  癖で。川柳はとつかあ太にしようと思っていたのでした。  

鯊天の巻 ウ2  投稿者:ゆかり  投稿日:2020年 9月29日(火)18時57分4秒

   とつかあ太さん、ありがとうございます。あれっ、牙? とつかあ太と風牙はどう使い分けているのでしたっけ?

 それはさておき、散髪といえばラジオですよね。


   鯊天の朱字に惹かれて引戸かな とつかあ太

    黙々と呑む関取の背       ゆかり

   犬が行き荷車が行き秋闌けて     媚庵

    通りすがりにふれる楠       桐子

   羚羊ら裸婦の如きに怠けたる     四羽

    ぐるぐる回る磁石の針が     ゆらぎ

   指し示す立待月の三陰交       葉月

    十日の菊を出窓に飾る           槐

ウ  色鳥に紛れ散髪してゐたり      火尖

    アニメ声なるラジオDJ       太


 次は私です。しばしお待ち下さい。


 

鯊天の巻 ウ2  投稿者:とつかあ太  投稿日:2020年 9月29日(火)15時24分42秒

  アニメ声なるラジオDJ 牙  

鯊天の巻 ウ1  投稿者:ゆかり  投稿日:2020年 9月29日(火)00時17分38秒

   火尖さん、ありがとうございます。鳥葬的な不吉さを内在する一句目が面白いでしょう。


   鯊天の朱字に惹かれて引戸かな とつかあ太

    黙々と呑む関取の背       ゆかり

   犬が行き荷車が行き秋闌けて     媚庵

    通りすがりにふれる楠       桐子

   羚羊ら裸婦の如きに怠けたる     四羽

    ぐるぐる回る磁石の針が     ゆらぎ

   指し示す立待月の三陰交       葉月

    十日の菊を出窓に飾る           槐

ウ  色鳥に紛れ散髪してゐたり      火尖


 この九人で進めます。一巡してとつかあ太さん、雑の短句をお願いします。

なお、短句下七の四三は容認としています。すでに二句ありますが、王朝和歌式に朗詠するわけではないので、気にしません。


 奇数人で巻いているので長短は自然に入れ替わりますが、今回は長丁場なので半分行ったあたりで順番をシャッフルしたいと思います。それまでは膝送りで進めます。

 

鯊天の巻 初折裏  投稿者:火尖  投稿日:2020年 9月28日(月)23時58分34秒

  西川火尖です。よろしくお願いします。


色鳥に紛れ散髪してゐたり

人間の指から暗き花野原

初めから偽名の馴染む芋煮会


こんなかんじでしょうか。  

鯊天の巻 8  投稿者:ゆかり  投稿日:2020年 9月28日(月)21時39分20秒 編集済

   槐さん、ありがとうございます。

「十日の菊 六日の菖蒲」という慣用句があるのですね。


(菖蒲は5月5日の端午の節句に、菊は9月9日の重陽の節句に飾られる) 必要とするときに間に合わず、手遅れとなることにたとえる。


知りませんでした。面白いので頂きます。鍼治療も時すでに遅しだったのでしょうか。


   鯊天の朱字に惹かれて引戸かな とつかあ太

    黙々と呑む関取の背       ゆかり

   犬が行き荷車が行き秋闌けて     媚庵

    通りすがりにふれる楠       桐子

   羚羊ら裸婦の如きに怠けたる     四羽

    ぐるぐる回る磁石の針が     ゆらぎ

   指し示す立待月の三陰交       葉月

    十日の菊を出窓に飾る           槐


 さて、初折裏です。ここからあばれどころです。丁々発止と諧謔の限りを尽くしましょう。火尖さん、晩秋の句をもう一句お願いします。


 

鯊天の巻 8  投稿者:田中槐  投稿日:2020年 9月28日(月)19時24分29秒

  みなさま


この度もよろしくお願いします。


十日の菊を出窓に飾る      槐

手のひらからも木の実は落ちて  

鯊天の巻 7  投稿者:ゆかり  投稿日:2020年 9月28日(月)12時24分40秒

   葉月さん、ありがとうございます。面白すぎるので、そういうのは初折表と名残裏では避けます。初折裏から名残表までをあばれどころといい、諧謔を尽くします。そこでは、その手の句は大歓迎です。

 ここはまだ初折表なので、もう少しもっともらしくちょっと変えます。前後の流れの都合などで、捌き人がちょっと変えることを一直(いっちょく)といい、連句では普通にあることなので、傷つかないで下さい。そういうものだと思って下さい。


   鯊天の朱字に惹かれて引戸かな とつかあ太

    黙々と呑む関取の背       ゆかり

   犬が行き荷車が行き秋闌けて     媚庵

    通りすがりにふれる楠       桐子

   羚羊ら裸婦の如きに怠けたる     四羽

    ぐるぐる回る磁石の針が     ゆらぎ

   指し示す立待月の三陰交       葉月


 ちなみに三陰交は、ふくらはぎの内側の骨の際にあるツボで、内くるぶしから上に三寸ほどの場所です。濃厚接触師たる鍼灸師の仕事を具体化し、前句の磁石の針を比喩として回収してみました。

 前に進めましょう。立待月で仲秋です。槐さん、同季の中では時間軸が戻らないよう秋の句を続けて下さい。槐さんまでが表八句で、そこから先があばれどころです。酒が振る舞われたりもします。  

鯊天の巻7  投稿者:葉月  投稿日:2020年 9月28日(月)09時40分42秒

  指し示す月裏濃厚接触師


こういう感じになってしまいます。  

そうですね  投稿者:ゆかり  投稿日:2020年 9月28日(月)00時38分50秒 編集済

   葉月さん、ありがとうございます。

前句のゆらぎさんの句が一句で完結させない作り方をわざとしているので、前句の述語を付けるような感じで、月を詠めばよいと思います。

前句や次句と連なってなんぼのものなので、現代俳句みたいに一句に詰め込まない方がよいでしょう。

 とはいえ、この前句のように主語しか書いてないとか、あるいは述語しか書いていないというのは、中にはそういうのがあってもいいけど、もう少し長句にしても短句にしてもふわっと独立しているのが普通です。

 独立した句だけど、この句には人物が出てこないとか、場所が出てこないとか、時間が出てこないとか、付け入るすき間を読み取って、前句に出ていない情報を付けては話をすり替える感じで、ふわっと独立したもの同士を並べて世界を作っては、打越(二句前)を捨てて前進します。隣り合っている句とのあいだには成立する場面や気分がありますが、打越以前を捨て続けるので、連句全体ではストーリーはありません。

 前句の磁石に寄り添うと、例えば方角が分からないとか、鉄分がとか、ハードディスクがとか、そんな小道具を出しながら月を詠めば多分、読者のなかで二句がつながります。


 もう二三句いかがでしょうか。

 

鯊天の巻7  投稿者:葉月  投稿日:2020年 9月28日(月)00時06分35秒

  口内にうつつを思う月の宿


困ったことにまったく勝手がわからない、どうでしょうか?  

鯊天の巻 6  投稿者:ゆかり  投稿日:2020年 9月27日(日)20時03分50秒

   ゆらぎさん、ありがとうございます。仙界というのは神祇釈教を超越しているのでしょうか。俗人の私にはむずかしい問題なので、二句目を頂きます。


   鯊天の朱字に惹かれて引戸かな とつかあ太

    黙々と呑む関取の背       ゆかり

   犬が行き荷車が行き秋闌けて     媚庵

    通りすがりにふれる楠       桐子

   羚羊ら裸婦の如きに怠けたる     四羽

    ぐるぐる回る磁石の針が     ゆらぎ


 次は月の座です。不吉な前句を上手く生かして月を愛でて下さい。

葉月さん、お願いします。月の座から再び秋の句が続きます。

 

鯊天の巻 6  投稿者:ゆらぎ  投稿日:2020年 9月27日(日)17時00分16秒

  仙界からの便り待ちつつ

ぐるぐる回る磁石の針が


いかがでしょうか。よろしくお願い致します。  

鯊天の巻 5  投稿者:ゆかり  投稿日:2020年 9月27日(日)14時24分1秒

   四羽さん、ありがとうございます。

 現代俳句は連句の発句の姿かたちを独立させたものなので、季語があったり切れ字があったりする訳ですが、連句の発句以外では前句や次句との流れをぶつ切りにしないために、切れ字や一句の中での切れを嫌います。


理容室奥に亀の子飼われけり…現代俳句(?発句)の作りなので避けたいです。

斑猫を追って露西亜の移民街…打越に「秋闌けて」があって、「て」が障るので避けたいです(同じことをじつは発句と第三のあいだでも懸案中です)。

鼻歌の丘や汽船と柿落葉…現代俳句(?発句)の作りなので避けたいです。

羚羊ら裸婦の如きに怠けたる…これで行きましょう。


   鯊天の朱字に惹かれて引戸かな とつかあ太

    黙々と呑む関取の背       ゆかり

   犬が行き荷車が行き秋闌けて     媚庵

    通りすがりにふれる楠       桐子

   羚羊ら裸婦の如きに怠けたる     四羽


 羚羊で冬が出ました。七句目の月の座には秋に戻りたいので、雑の短句をお願いします。ゆらぎさん、お願いします。

 

鯊天の巻 5  投稿者:四羽  投稿日:2020年 9月27日(日)12時47分8秒

  皆さまよろしくお願いします。


鯊天の朱字に惹かれて引戸かな とつかあ太

黙々と呑む関取の背       ゆかり

犬が行き荷車が行き秋闌けて     媚庵

通りすがりにふれる楠       桐子


理容室奥に亀の子飼われけり  四羽

斑猫を追って露西亜の移民街

鼻歌の丘や汽船と柿落葉

羚羊ら裸婦の如きに怠けたる


この辺りでいかがでしょうか?  

鯊天の巻 4  投稿者:ゆかり  投稿日:2020年 9月26日(土)09時46分44秒

   桐子さん、ありがとうございます。人物を前面に出すとここまでの流れで過剰な気がするので、一句目がよいでしょう。


   鯊天の朱字に惹かれて引戸かな とつかあ太

    黙々と呑む関取の背       ゆかり

   犬が行き荷車が行き秋闌けて     媚庵

    通りすがりにふれる楠       桐子


 では四羽さん、夏か冬の長句をお願いします。初折表なので神祇釈教でないもので、かつ「夏」とか「冬」とかの字を直接含まないものがいいです(「秋闌けて」が既出なので)。

 

鯊天の巻 第四  投稿者:桐子  投稿日:2020年 9月26日(土)00時21分17秒

  第4句は、まだおとなしく平穏に…ですね。


鯊天の朱字に惹かれて引戸かな とつかあ太

 黙々と呑む関取の背       ゆかり

犬が行き荷車が行き秋闌けて     媚庵


 通りすがりにふれる楠

 口笛で呼ぶ左岸の二人

 待ちくたびれて一輪手折る


こんなところでいかがでしょうか?

よろしくお願いいたします。

 

鯊天の巻 第三  投稿者:ゆかり  投稿日:2020年 9月25日(金)13時25分37秒

   媚庵さん、ありがとうございます。補陀落も神祇釈教っぽいので、一句目がよいでしょう。


   鯊天の朱字に惹かれて引戸かな とつかあ太

    黙々と呑む関取の背       ゆかり

   犬が行き荷車が行き秋闌けて     媚庵


 四句目は桐子さんにお願いします。秋を離れて雑でお願いします。雑の後、冬か夏に行って、七句目の月の座は秋に戻ってきたいです。

 

第三・再送  投稿者:媚庵  投稿日:2020年 9月25日(金)13時00分46秒

  犬が行き荷車が行き秋闌けて  媚庵

補陀落の彼方にも雁渡るらん


いかがでしょうか。お捌きください。  

ううむ。  投稿者:ゆかり  投稿日:2020年 9月25日(金)12時36分11秒

   媚庵さん、ありがとうございます。打越の「朱字」にかなり色の主張があるので、二句とも障るといえば障りますね。あと、せっかく百韻なので、たまには神祇釈教ガーとか言ってみましょうか。


 もう一句いかがでしょうか。  

鯊天の巻第三  投稿者:媚庵  投稿日:2020年 9月25日(金)12時18分47秒

  第三句です。


菊日和八幡様へ下駄履いて  媚庵

雁渡る空に一筆色添へて


いかがなものでしょうか。お捌き下さい。  

鯊天の巻 脇  投稿者:ゆかり  投稿日:2020年 9月24日(木)21時40分2秒 編集済

   とつかあ太さん、発句をありがとうございます。

 店先の品書きに旬の鯊天が目立つように書かれていたので、がらがらと戸を開けた、という景ですね。


   鯊天の朱字に惹かれて引戸かな とつかあ太

    黙々と呑む関取の背       ゆかり


 現代俳句では関取は季語ではないそうですが、百韻なので知るかと付けます。脇は発句と同じ場所という約束ごとの中で、引き戸を開けたらど~んと先客に関取がいたという感じです。

(最初「あまりに広き関取の背」としていたのですが、客だと分かりにくいので「黙々と呑む関取の背」に変えました。)


 第三を媚庵さん、お願いします。「て」とか「らん」とかで、この居酒屋を離れ秋の句でお願いします。歌仙ですと五句目の月の座を引き上げるパターンですが、百韻だと月の座は七句目なので月でなくてよいです。  

百韻 発句  投稿者:とつかあ太  投稿日:2020年 9月24日(木)20時32分2秒

  鯊天の朱字に惹かれて引戸かな とつかあ太  

百韻巻きます  投稿者:ゆかり  投稿日:2020年 9月24日(木)16時23分6秒

   ひとつ前に獅子吼という新しくて短いものを巻いたので、こんどは逆に百韻という古くて長いものを巻きます。


表八句(七句目月)

裏十四句(九句目月、十三句目花)

二の折表十四句(十三句目月)

二の折裏十四句(九句目月、十三句目花)

三の折表十四句(十三句目月)

三の折裏十四句(九句目月、十三句目花)

名残の表十四句(十三句目月)

名残の裏八句(七句目花)


だそうです。よろしくお願いします。  

知昭さん  投稿者:ゆかり  投稿日:2020年 9月24日(木)15時41分21秒

  ありがとうございました。

口語自由詩以前の(蕪村)~藤村~中也あたりの叙情性みたいなものがとりこめたらと、通常の連句ではないこともちょっと思いました。


またいつかご一緒にお願いします。  


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