2013年 1月 6日(日)00時51分23秒から2013年 1月20日(日)11時53分49秒まで。
沈黙韻あるいは無音韻 投稿者:野口裕 投稿日:2013年 1月20日(日)11時53分49秒
日本語の韻文は、韻文といいながら韻を踏んでいない。だから、正確には韻文ではない。というような言い方をよくされます。別宮貞德、川本皓嗣、菅谷規矩雄等の論により日本語の定型は四拍子拍であることが確認されました。しかし、音数律と韻との関係はよくわかりません。
岡井隆は短歌の音の流れに母音律を探ろうとしたようですが、その論は錯綜して私の頭ではよく分かりませんでした。
最近、日本語の韻文の中で一番よく響いているのは、四拍子の律を保証するための休符の部分、つまり無音、格好良くいえば沈黙の部分なのではないか、と考えています。
“To be, or not to be : that is the question.”
原文では、 be のところがよく響くのでしょうが、日本語ではどう訳しても、: と . が一番よく響くのではないか、というのが私見です。
そんな目で北川透の元の文を眺めると、韻のもととなる沈黙の部分を視覚的にとらえている、という気がして、詩における視覚と聴覚の絡みというような別の論点をも引き出されそうな気分でした。
ところが、この文から引き出されてきたテーマが共同の感性の内外という、日本語の詩である限りはどんな形態を取るにせよ沈黙韻から遁れられない、という思い込みが当方にはできあがっているので、私にはまったく意外な展開でした。
共同の感性の外にある句が概して自由律であったことは、このテーマが引き出した功績でしょうが、私には共同の感性内と受け取れました。短律を取らなかったのは、沈黙韻の最も多い詩型の中で、それが有効に響いていないと見えたからです。しかし、後から考えると、響く響かないは読者側の多様な受け取り方に依存しているとも思えて、確かな基準にはほど遠いとも反省しているところです。
自作は、どう書いても共同の感性内と思っていましたのである意味気楽でしたが、どう書いたら良いのかさっぱりわからないという意味では、ふわふわした感じがどうしても残りました。がっちり書く方が気性には合っているのかと、ちょっとした自己発見だったかも知れません。銀河さんの敢闘賞うんぬんは、面はゆいのでノーコメント。
「明日ふぁるとアルファルファ鼠と海と」 投稿者:銀河 投稿日:2013年 1月18日(金)01時32分13秒
あ、この句について、もうすこし。出題の意図に真に忠実になろうとすれば、意味を解体するのがもっとも端的な秩序攪乱のやりかたであるから、その意味で言えば、読者にも意味的な統合ができぬように作られている、裕さんのこれがイチオシでなければならない。
これは、令さんの句の対極にある。枠組みを外しても、これはおおかたの共感を得ないだろう。まあそれでも、どうしても、意味をつけたがる読者の親切な視線を潰すことはできなかったようだが。
ここでも多数の共感をえないわけだから、作品自体が選を拒否しているのだろう。
ともあれ、裕さんに果敢な敢闘賞を差し上げるべきであります。
詩レ入句会(8)雑感 さまざまなる意匠の一つとしての「恣意」 投稿者:銀河 投稿日:2013年 1月17日(木)12時59分59秒 編集済
いつもどおり、混乱させられましたが、今回のはとくに概念崩しの発端としてなかなか刺激的でした。
原テキストである北川透さんの本、定形に関する独創的な着想をあらわす語彙も、恣意的です。
我々の選句のあり方は、ふつうは読み手が、自分の基準(大まかなモデルがあり、それになぞらえる形で)で再編集する作業なのですが、概ね、共感しないものはいただきません。
ところが、ここの場合は、選句基準自体が、「共感の内」とか「外」云々の概念でバイアスを掛けているので、「共感性」の概念も多義的です。かつゆかりさんは、捌きとしてここの欄を独裁しておられますが、「恣意」「便宜性」の選句基準を強制する独裁者なので、私はここに忠実であるほど恣意的に自由な気がしております。連句の座の連中と捌きの関係ってそういうもので、この共感を前提に、ここの架空の句会の場が成立しているように思うのです。
さて、今回、「共感」というのは、吉本隆明の言う「共同幻想」というようなものでしょう。この「内」「外」の境界の限定が、実は混乱のもとでしたね。ゆかりさんの攪乱の狙いがここにあったのでしょう。
たとえば、令さんの三句は、じつに詩的な叙情的な共感をよぶのですが、普通の句会であればいただいています。しかし割愛しましたのは、感覚的な共感が強いゆえに、共感性の外という枠のところで、ここの基準と私の基準とを兼ね合わせて、結果的におとしたわけです。
らくださんの「確と熊」は、音韻で統一されている五字の詞ですが、総合的にいって詩的なものではない。それゆえに短律の俳句という既成の形式にあてはめられますので、(そう言う意味での共感はありましたが)、非共感の光景をして合格。
「鍵穴」に絞った拙句については、苦し紛れの速成で思いつきのもの、つまり恣意的な言葉の寄り合いですが、今回も全ボツかな?とおもったのに、意外にも堅実な方々の堅実な反応があったので、ありがたいことでした。
穴、トンネル、エントツ、鍵穴、ドーナツ、というような語彙。物体であり、場所であるこれは、マージナルな曖昧な場所を言うためにはたいへん便利なもちーふです。
困ったときにはトレーニングにたくさん作りますが、おおむね駄作です。今回ここで選句の目にふれたということ自体が、「共感性」とか「俳句性」といわれるもののの線引きの恣意性、曖昧さを示しているように思われました。
ゆかりさん、みなさん、お互いに、なにやってんでしょうね?大いなる知的放蕩というきがします。がんばりましょう。(^<^)
1月26日に東京で豈句会、2月3日に大阪で北の句会に参加の予定。さて、サック、センクともどもむづかしくなったなあ。
詩レ入句会(8)作者発表 投稿者:ゆかり 投稿日:2013年 1月17日(木)00時16分13秒
【「共同の感性」の中の句】
のぞきたくなる春だもの 鍵穴を 銀河 ら七ゆ
一歩出てあと永遠のけもの道 銀河 七
一月の鏡の中のくちびるよ 苑を 令ゆ
元日に転ぶ 苑を 銀ら
口笛を吹けばメロディかじかめり 七 ら
息のきれいな妹嫁ぐ霙降る 七 裕苑
母犬子犬マッサ-ジチェア春を待つ 七 銀
待春や品質保持のための穴 ゆかり ら七
日本の技術で縮む春のビル ゆかり 裕銀ら
さまざまの遅速を蔵し冬木立 裕 苑令
雑煮注ぐ雫のシンコペーションに 裕
大旦力学例題錬磨一 裕
クーポンのための買物松の内 らくだ 銀苑
初めての宮の淑気を味わえり らくだ
連名の賀状で驚かされたる らくだ 裕ゆ
かの蛇の岸にふれてきた初御空 令 裕苑
猿山から見るにんげん界は新年か 令
山奥の猿の声からだんだん風花に 令 裕銀ゆ
【「共同の感性」の外の句】
鍵と鍵穴の相性が決めたわれらがスイートホーム 銀河
鍵穴があるからやっぱりもぐりこみたくなるなる春だ 銀河 苑令七ゆ
ここは海だったと盲目の年老いた漁師は言うのだ 苑を 裕ら令七
みみのかたちをした虫が部屋ぢゆうを這ひまはる 苑を 銀ら令七ゆ
今朝ス-プは深く澄み戦争の炎(ほむら)一片(ひとひら)の花びらを映す 七 裕ら苑
食卓に皿は配られそれぞれの祈りの色、匂い、言の葉を注ぐ 七 裕苑令ゆ
美は相対にありなどとほくそ笑むふたなりの娼婦ビニ本に歪む 七 裕ら令
こんな冬の日にはアグネス・チャンも若かった頃を思い出しているのだろうと輝くあなたの鼻梁 ゆかり 裕
たくさんの穴から音楽が読み取られているが春はまだ先のことであるに相違ない ゆかり 銀苑令
次元解析の強度補強して無題 裕 ら七
第二巻七節三項早期の記述 裕 令
明日ふぁるとアルファルファ鼠と海と 裕 銀苑ゆ
咳の色 らくだ 令七ゆ
確と熊 らくだ 銀
鮫を呼べ らくだ 銀苑七
すでにめぶきの用意をしてゐる赤い冬木の芽のあまた 令
にんげんの棲家ひしめく上の空を鳶が輪をかいてゐるあらたまの年 令 ゆ
川は光るリボン 令 七
しばしご歓談下さい。
詩レ入(8)選句です 投稿者:ゆかり 投稿日:2013年 1月16日(水)23時47分47秒
○のぞきたくなる春だもの 鍵穴を
句の内容は全然違いますが一箇所に空白を置くその作法はまさに伊丹三樹彦ふうですね。ところで、一句を棒のように書くことによって、俳句が失ったものというのも今さらながらあるような気がする私なのです。
○一月の鏡の中のくちびるよ
ひとつのことを「よ」という間投詞とともに提示しているだけなのですが、俳句というよりは連なる詩の書き出しのような雰囲気を感じます。
○山奥の猿の声からだんだん風花に
なんだかかゆくなりそうな風花ですね。これは俳句ですね。
○連名の賀状で驚かされたる
破調なのでなにが起きたのか分からなくなりますが、俳句のようです。
○にんげんの棲家ひしめく上の空を鳶が輪をかいてゐるあらたまの年
短歌より4音多く、今回の題意にいちばん忠実な挑戦なのかも知れません、
○みみのかたちをした虫が部屋ぢゆうを這ひまはる
かたちは違いますが、俳句を感じます。
○咳の色
これ、いいですね。労咳のイメージからも自由かも知れない。
○鍵穴があるからやっぱりもぐりこみたくなるなる春だ
鍵穴の句が何句かあるのは同じ人の作品なのでしょうか。これは長いけど川柳の匂いを感じます。
○食卓に皿は配られそれぞれの祈りの色、匂い、言の葉を注ぐ
初めは五七五なのに下の句に相当するところが読点まじりで破調になっただけで、短歌とは似ても似つかぬものになっていますね。
○明日ふぁるとアルファルファ鼠と海と
言葉遊びの結末の「鼠と海と」は私たちの世界の海鼠のなれの果てなのかも知れません。
総論めいたことをいうと、「共同の感性」の中とか外とか便宜的に出題しただけで、それが並ぶと見慣れていたはずのものが俳句なのか俳句でないのか分からなくなってしまうという、なんとも不思議なことが起きてしまったような気がしました。
数へ日 投稿者:ゆかり 投稿日:2013年 1月16日(水)22時09分37秒
詠犬さん、ども。これは前句との連なりが難しいですね。
数へ日の湯舟にをりて言葉かな ぽぽな
なすがままにと浮かべる熱燗 ゆかり
冴え返へる頬のあたりに手をあてて のかぜ
辻占へ立つ卒業の子ら えいけん
春月をクレーンゲームに取り損ね ゆたか
YMOのやうな旋律 な
ウ 幻の馬の駆け行く東京都 り
左見右見して首筋違へ ぜ
宮殿の門へ王女の影折れて ん
素知らぬ顔に青年子爵 か
四五人のをとこと籠る昼下がり な
鉛筆をなめ作る見積 り
白雨来てレース予想紙笠となる ぜ
オペラ座を出て夏満月へ ん
でもきっと裕さんが解決してくれます。よろしくお願いします。
数へ日 投稿者:詠犬 投稿日:2013年 1月16日(水)22時00分21秒
こんばんは。うっかりしてました。すみません。早いですね、もう順番ですか。
数へ日の湯舟にをりて言葉かな ぽぽな
なすがままにと浮かべる熱燗 ゆかり
冴え返へる頬のあたりに手をあてて のかぜ
辻占へ立つ卒業の子ら えいけん
春月をクレーンゲームに取り損ね ゆたか
YMOのやうな旋律 な
ウ 幻の馬の駆け行く東京都 り
左見右見して首筋違へ ぜ
宮殿の門へ王女の影折れて ん
素知らぬ顔に青年子爵 か
四五人のをとこと籠る昼下がり な
鉛筆をなめ作る見積 り
白雨来てレース予想紙笠となる ぜ
オペラ座を出て夏満月へ ん
うーん、どうでしょお?
詩レ入句8選句 投稿者:七 投稿日:2013年 1月14日(月)18時59分3秒 編集済
○のぞきたくなる春だもの 鍵穴を
春じゃなくても覗くきたくなりますなあ、鍵穴って、卍、瘋癲老人日記???鍵・・?
○一歩出てあと永遠のけもの道
どこからでも、一歩出たら獣道よ。喰うか喰われるか、尻尾隠してね~
○待春や品質保持のための穴
どうやら、美しき春のための特別な穴があるらしい。
○ここは海だったと盲目の年老いた漁師は言うのだ
なんか、ヘミングウェイっぽいけど、化石なんかがむき出しになってる近所の畑とかのことか。
○みみのかたちをした虫が部屋ぢゆうを這ひまはる
耳のかたちをしたパスタをばらまいちゃだめよ~、え、耳うどん。目が壁中にあるとか、妖怪か、病んでる世界にいるのか~
○咳の色
息は白いが、咳の色はもっと複雑かも・・「咳の色を描きなさい。」なんて、出そうな問題だな。
○鍵穴があるからやっぱりもぐりこみたくなるなる春だ
こっちは、やっぱ「アリス」。鍵穴に入れるようダイエットしなさい!っえ・・・
○鮫を呼べ
誰かの舞台の台詞にありそう・・・いや、漫画にもありそう。でも、この命令形はなぜか詩的に感ずる。
○次元解析の強度補強して無題
難しいすね。違う世界に行くとかそういうことではないらしい。題の付けようがないほど 難題なのか。どちらにしろ、首都高は強度補強してもらいたい。
○川は光るリボン
なんだか、「川に光るリボン、川に光るリボン・・・」と、脳内で延々と繰り返してしまいそうで、案外怖い。
中か外か、わからないままに投句しわからないままに選句している、この無謀な醍醐味が、止められない止まらない (-_-;)
http://soup-stock7.blogspot.jp/
詩レ入句会 選句 投稿者:令 投稿日:2013年 1月14日(月)13時37分10秒
○さまざまの遅速を蔵し冬木立
一見何も持っていないような冬木なのに。
○ 一月の鏡の中のくちびるよ
やはりそれは一月のくちびるなのでしょう。
○ここは海だったと盲目の年老いた漁師は言うのだ
詩的です。
○ たくさんの穴から音楽が読み取られているが春はまだ先のことであるに相違ない
読み取られているのが音楽だというのが素敵です。
○ みみのかたちをした虫が部屋ぢゆうを這ひまはる
昔、耳のオブジェばかり作る三木富雄という彫刻家がいましたが、
「みみのかたちをした虫」は彼の作品なのかもと思ったりしました。
○ 咳の色
色があるのでしょう。
○ 鍵穴があるからやっぱりもぐりこみたくなるなる春だ
アリスのようにね。
○ 食卓に皿は配られそれぞれの祈りの色、匂い、言の葉を注ぐ
その晩餐によばれた事があるような・・・・。
○美は相対にありなどとほくそ笑むふたなりの娼婦ビニ本に歪む
後半、ふたなり、娼婦、ビニ本、歪む、という負の世界がどどっと展開されてますね。
○第二巻七節三項早期の記述
早期ということは、病状の早期だろうか。早期発見、とか早期治療とか。
他の早期を思いつかない。とすればかなり分厚い医学書。
早期の記述を読んで、違う、これではないと安心できたのかなあ。
関東の 投稿者:ぐみ 投稿日:2013年 1月14日(月)13時05分31秒
初雪おみまい申しあげます。
皆様お風邪など召されませんように。
詩レ入句会 選句 投稿者:苑を 投稿日:2013年 1月14日(月)12時49分6秒
これは俳句なのだよ、と言い聞かせて選句しましたが、はて。
○かの蛇の岸にふれてきた初御空
中八が気にはなるのですが、巳年の句として魅力。
○クーポンのための買物松の内
使い損ねたり、貯めたりしていたので、ここぞと福袋とか買うんですね。
○さまざまの遅速を蔵し冬木立
冬木立の木と木との間にはそんなものがありますね。
○息のきれいな妹嫁ぐ霙降る
幻想の妹って気もしますが。霙は冷たいような、温かなような。
○たくさんの穴から音楽が読み取られているが春はまだ先のことであるに相違ない
穴から音楽が読み取られている、という感覚が好きです。共同の感性から外れる…のはたいへんでしたよね、みなさま。
○鍵穴があるからやっぱりもぐりこみたくなるなる春だ
わかる感覚。
○今朝ス-プは深く澄み戦争の炎(ほむら)一片(ひとひら)の花びらを映す
日常と非日常。スープの中の戦争。
○鮫を呼べ
二一二句会というのがあったりしましたが、この命令形はよいですね。
○食卓に皿は配られそれぞれの祈りの色、匂い、言の葉を注ぐ
皿に盛られる料理というシンプルなことなのではないかと。
○明日ふぁるとアルファルファ鼠と海と
言葉遊びの楽しさ。
黒鍵満尾 投稿者:ジベル 投稿日:2013年 1月13日(日)22時44分35秒
おめでとうございます。
停滞させてしまってすみませんでした。
楽しませていただきました。
「ボーダー柄のTシャツを買ふ」の付け、好きでした!
トライアスロン 投稿者:ゆかり 投稿日:2013年 1月13日(日)15時23分25秒
おお、こんなものが…
http://weekly-haiku.blogspot.jp/2012/12/3.html
詩レ入句会 選句 投稿者:らくだ 投稿日:2013年 1月13日(日)15時15分18秒
○のぞきたくなる春だもの 鍵穴を
倒置で春のふとどき感が出て、いかがわしくていい。
○元日に転ぶ
縁起でもない^^; その諧謔が好き。
○口笛を吹けばメロディかじかめり
寒くて口がいうことをきかなかったんでしょう。メロディが悴むところがいい。
○待春や品質保持のための穴
品質保持のために穴がある場合とない場合があると、いまさら気がついた。蒸れたりしたらまずい場合の穴。
後は生き物。待春だと冬眠中の爬虫類だったりして。
○日本の技術で縮む春のビル
伸びるんでなく縮むんですね。エレベーターの進化のことかと思って調べてみたら、赤プリ解体の動画が出てきました。知らなかった。もうダイナマイトの時代じゃないんですね。
○ここは海だったと盲目の年老いた漁師は言うのだ
ちょうど「老人と海」を読んでいたところなので、すんなり受け入れてしまった。
言い切りの強さが老人の頑固さを思わせる。
○みみのかたちをした虫が部屋ぢゆうを這ひまはる
気持ち悪ー! 「部屋ぢゆう」の表記で、虫がたくさんいるような気にさせられてより気持ち悪ー!!
と書いて、表記を気にするなら「みみ」も耳とは限らないじゃないかとふと思う……が、他のみみが思いつかない^^;
○今朝ス-プは深く澄み戦争の炎(ほむら)一片(ひとひら)の花びらを映す
句意はぜんぜん消化できていないが、とても惹かれる。一つ一つの言葉はごく普通なのに、全体を見るととても美しいと思う。モノクロのサイレント映画のようでいて炎や花びらの色が見えるような、そしてどことなく怖い。
○次元解析の強度補強して無題
物理は全く門外漢なので「無題」以外はまんま鵜呑み。そんな大変そうなことをして「無題」という、とぼけ方が面白くて好き。
○美は相対にありなどとほくそ笑むふたなりの娼婦ビニ本に歪む
ビニ本を見ている主体もまた、なにやら歪んだ欲望が身内に渦巻くアブナイ人のようであります。どことなくサディスティック。
無茶振りなお題はそれとして^^;、作る時散々苦労したので、句会なんだから選句は単純に行こうと思いました。
有季定型はとっぱらい、でも後は普通の句会のように、お題を前提とせず好きなものを頂きました。結果、内外半分ずつになりましたが、単なる偶然です^^;
雑感は皆さんの選句が終わってからあらためて。
数へ日 投稿者:野風 投稿日:2013年 1月13日(日)13時58分4秒
ごめんなさい、フライングして夏の月を詠むところでした。
詩レ、興味深いですね、実は十数年前にこの本を読んでいました。最近私も蔵書の奥に見つけて昨年11月頃読み直しました。
数へ日 投稿者:ゆかり 投稿日:2013年 1月13日(日)13時48分13秒
野風さん、ども。
数へ日の湯舟にをりて言葉かな ぽぽな
なすがままにと浮かべる熱燗 ゆかり
冴え返へる頬のあたりに手をあてて のかぜ
辻占へ立つ卒業の子ら えいけん
春月をクレーンゲームに取り損ね ゆたか
YMOのやうな旋律 な
ウ 幻の馬の駆け行く東京都 り
左見右見して首筋違へ ぜ
宮殿の門へ王女の影折れて ん
素知らぬ顔に青年子爵 か
四五人のをとこと籠る昼下がり な
鉛筆をなめ作る見積 り
白雨来てレース予想紙笠となる ぜ
なかなか夏の月を出しにくい展開ですね。詠犬さん、適当にどうぞ。
選句 .同様に混乱。。ああシンド。 投稿者:銀河 投稿日:2013年 1月13日(日)12時18分15秒 編集済
整理改行してみると、どれも散文的なので、定形詩の共感の外で考えたほうがわkりやすいようにおもいました。散文詩ならぬ散文句、って形容矛盾、かもしれませんが、いちどかんがえてみると、面白いかも。というかんそうをもちました。
○ クーポンのための買物松の内
我が家では、年末の買い物をこなすのに松過ぎまでほとんどなにも買わない。クーポンだけはもったいないから、なにかに使う。人の家の台所をの覗かれた違和感。。
○ 元日に転ぶ
こんなふきつなことがあってもいいのか、という違和感
○ 山奥の猿の声からだんだん風花に
これは、想像力の流れかたが、定律をくずしているおもしろさ、共感の範囲内。
○ 日本の技術で縮む春のビル 西洋は、樹の高さも人の背丈も大きい。日本人の目線にあわせるべし、という馴致の思想に違和感。
○ 母犬子犬マッサ-ジチェア春を待つ
犬がマッサージというと、そこまで過保護にしなくても、と違和感、をもたれるはず、そこが共感の範囲内。単なる取合せと読んだら、なんていうか、のどかな理想郷まずまず共感。
○ たくさんの穴から音楽が読み取られているが春はまだ先のことであるに相違ない
これ、共感の範囲の破調、趣旨に合わない出題だが、内容にどことなく詩的なイメージを呼び起こす比喩があり、上のグループに入れるということで、いいんじゃないでしょうか?
○みみのかたちをした虫が部屋ぢゆうを這ひまはる
カフカはこういう小説を書けば、共感の範囲内の引きこもりとして、うるさがられただろう。
○ 確と熊
ガラス越しに外をみた時の驚愕がでている。ちょっとしたおおろきをよぶが詩的じゃないので、共感の外。
○ 鮫を呼べ
サメとヘビは嫌い、共感の外。「五字詩」ってありそうですね。
○ 明日ふぁるとアルファルファ鼠と海と
感性の拡散。どうしょうもない。最も趣旨にあっている、
選句未完。削除 投稿者:銀河 投稿日:2013年 1月13日(日)12時10分24秒 編集済
上欄と同文です。こちらを、消しました。
詩レ入 選句 投稿者:野口裕 投稿日:2013年 1月13日(日)09時41分17秒
なんだか選句前に名乗り合っているような感じになってきたので、困惑しながらも選句を。しかし、「共同の感性」の内外は、かなりの無茶振りでした。
かの蛇の岸にふれてきた初御空
赤尾兜子へのオマージュ。原句の不気味さが元日の空に擦り変わる皮肉。「共同の感性」を揺さぶる行為が「共同の感性」に吸収されて行く若干の幻滅感を伴いながら。
山奥の猿の声からだんだん風花に
「だんだん」を付けることで、「猿の声から」の後で軽い息継ぎを生じさせようとしたか。余談ながら、軽い切れと書くよりは、軽い息継ぎと書いた方がこの場合、ぴったり来る。句は、孫悟空への連想がはたらく。
息のきれいな妹嫁ぐ霙降る
嫁ぐのは「姉」だったはずが、かぐや姫の「妹」あたりで「共同の感性」に変更が起こったのかも知れない。しかし、嫁を見送る男兄弟の視線自体に変更はない。「きれいな」あたりに若干の甘み。
日本の技術で縮む春のビル
陽炎で背丈自体が揺らぐビルを「日本の技術」で縮むと見立てたか。縮むところに皮肉があるが、それでも「日本の技術」を買いかぶりすぎに見える。
連名の賀状で驚かされたる
「結婚しました」ぐらいで驚くこともないだろう。文面は、「離婚しました」だったか。
ここは海だったと盲目の年老いた漁師は言うのだ
海の消失、盲目、老漁師の昔語りと舞台装置満点。まるで、ヘミングウェイ。しかし、「共同の感性」の外に出ることが、そのまま詩の長さを揺さぶることになるのが、無茶振りの無茶振りたる由縁か。
こんな冬の日にはアグネス・チャンも若かった頃を思い出しているのだろうと輝くあなたの鼻梁
橋本夢道に、長律句のつもりで短歌になっている句があった。これも短歌だと思う。なんとなくごたごたしているのは「共同の感性」の外に出ようとしている苦闘のせいか。結構、「共同の感性」内に見える。季節は違うが、「あの夏の数かぎりなきそしてまたたつた一つの表情をせよ」(小野茂樹)に通う雰囲気がある。
今朝ス-プは深く澄み戦争の炎(ほむら)一片(ひとひら)の花びらを映す
短歌。「人類に空爆のある雑煮かな」(関悦史)の雑煮が、空爆後の散乱現場の写し絵なら、上句は死者に対する鎮魂に対する写し絵だろう。
食卓に皿は配られそれぞれの祈りの色、匂い、言の葉を注ぐ
短歌。当方は、食事前の「いただきます」さえ、若干あほらしいと感じる感性の持ち主だが、それがすでに「共同の感性」内だとすると、伝統的な食事の作法自体が「共同の感性」外なのかもしれない。
美は相対にありなどとほくそ笑むふたなりの娼婦ビニ本に歪む
短歌。結局、短律は取れなかった。「共同の感性」の外に出る選は難しい。しかし、ビニ本とは古いなあ。
詩レ入苦 投稿者:七 投稿日:2013年 1月12日(土)23時24分29秒
混乱したまま停止状態って感じ。入り口も出口なしのクラインの壺中か~(笑
http://soup-stock7.blogspot.jp/
詩レ入句会 投稿者:ゆかり 投稿日:2013年 1月12日(土)17時42分24秒
大丈夫。私も混乱しています。
詩レ入句会 投稿者:令 投稿日:2013年 1月12日(土)14時09分34秒
わたしも混乱してます。
自作を含めてどれも同じ様に見えて、違いを読み取るのが困難です。
原稿用紙が一行20字になっているという所に着目したのはすごいと思います。
私達は自ずからそういう共同性の中に居るわけですが。
その共同性を軸にしてどのような基準で選んだらいいのかなあ・・・・。
ところで 投稿者:苑を 投稿日:2013年 1月12日(土)09時41分38秒
詩レ入句会、選句しようとして混乱するばかり。
ロボット君もいるんだろうなァと思って見たり…。
わたくし、求められていることが全然わかってないのかも。
いやはや。
祝・満尾! 投稿者:苑を 投稿日:2013年 1月12日(土)09時38分19秒
挙句で穏やかに旅が終わってしみじみします。
捌きに「今ひとつミステリアスな付け筋」と言われた春泥の句も
その後の展開で居場所ができて収まったようです。
(どこか辛そうな)記憶からの付け筋でしたが…。
連句をやると自分の持っているものの幅の狭さに愕然としたりしますが、
そうくるか、が楽しみでもあり、学ばせていただいてます。
お捌きお疲れ様。連衆の皆様ありがとうございました。
黑鍵 投稿者:銀河 投稿日:2013年 1月12日(土)01時27分21秒
満尾おめでとうございます。
ヒゲのところをほめられるとは・・いいんでしょうか?
鏡を見てふっと、苦肉の策でしたのに。(^J^)
「キャンプファィアー」のところから、「ムンクの口」「ケースの中のコップ」かたや「記憶」から 淡い日差しの「校庭」へ。鉄棒のそばの重たき花の枝に、そのまま卒業式の歌声がかぶさる、
展開がうまくいったので、ほっと、うれしくなりました。
歌仙は終わらない旅というようなことを初期の頃浅沼璞氏とお話ししたことがあるのですが、そんなことも、おもいだしました。
黒鍵満尾 投稿者:令 投稿日:2013年 1月12日(土)00時16分21秒
おめでとうございます。
いい挙句ですね。鉄棒から学び舎へ。
ぐみさんのおっしゃるように挙句が発句に繋がってますね。
うちの女房にやヒゲがあるのさ 河
なんて思わず笑いました。
楽しい巻でした。ありがとうございました。
数へ日 投稿者:野風 投稿日:2013年 1月11日(金)15時35分37秒 編集済
四五人のをとこと籠る昼下がり な
鉛筆をなめ作る見積 り
白雨来てレース予想紙笠となる ぜ
数へ日 投稿者:ゆかり 投稿日:2013年 1月10日(木)23時28分18秒
ぽぽなさん、ども。恋を離れます。
数へ日の湯舟にをりて言葉かな ぽぽな
なすがままにと浮かべる熱燗 ゆかり
冴え返へる頬のあたりに手をあてて のかぜ
辻占へ立つ卒業の子ら えいけん
春月をクレーンゲームに取り損ね ゆたか
YMOのやうな旋律 な
ウ 幻の馬の駆け行く東京都 り
左見右見して首筋違へ ぜ
宮殿の門へ王女の影折れて ん
素知らぬ顔に青年子爵 か
四五人のをとこと籠る昼下がり な
鉛筆をなめ作る見積 り
のかぜさん、お願いします。
訊くはいっときの恥。 投稿者:ぐみ 投稿日:2013年 1月10日(木)15時20分20秒
変圧器のご説明有難うございました。これひと言で海外旅行とわかるのですね。
連句の付けをお尋ねするなんて、ルール違反かと思いましたが、お教え頂いて
良かったです。白状すると、電柱の上に乗ってるトランスしか思い浮かばなかったもので。
お恥ずかしい限りです。私の場合、旅行ではなく住みついてしまっているので、
電圧の違いの対策など考えずでした。
黒鍵 祝・満尾 投稿者:らくだ 投稿日:2013年 1月10日(木)14時06分31秒
連衆の皆さま、ありがとうございました。
お捌きのゆかりさんには、そも発句からしてご苦労をお掛けしまして、申し訳ありません。
本当にありがとうございました。お疲れ様でした。
ぶくぶくとしやぼんを溶かす男ゐて り
うちの女房にやヒゲがあるのさ 河
恋猫の声に負けじと身を反らせ み
からくれなゐにうすらひを染め ル
業平の名を惜しむかに朧月 を
言問橋に近き寓居に 令
この辺の流れが特に好きです。
連句、ホントに面白いです。下手は重々承知ながら、やっぱり楽しいです^^;
ということで、またよろしくお願いします。m(__)m
変圧器 投稿者:令 投稿日:2013年 1月10日(木)12時49分8秒 編集済
ぐみさま
今年もよろしくお願い致します。
外国と日本とでは、電圧って違うのですよね。
それで日本の電気器具を持って行って使うには、
私は使った事はありませんが、変圧器が要るそうです。
海外旅行、変圧器で検索するといろいろ出て来ます。
この句は、お土産に買った瓶ものと変圧器をTシャツにくるんでいる、といったところを詠んだつもりです。
黒鍵満尾 投稿者:ぐみ 投稿日:2013年 1月10日(木)09時11分10秒
おめでとうございます。
それと、新年おめでとうございます。皆様、今年も何卒宜しくお願い申し上げます。
黒鍵の巻、らくださんの挙句、発句につながる作りでさすがですね。
全体の印象がフレッシュですね。
いく重にもくるむボトルと変圧器 令
この変圧器のご説明をいただけますか。 多分私だけがお伺いしたい点かもしれませんが。
数え日 投稿者:ぽぽな 投稿日:2013年 1月10日(木)07時49分59秒
数へ日の湯舟にをりて言葉かな ぽぽな
なすがままにと浮かべる熱燗 ゆかり
冴え返へる頬のあたりに手をあてて のかぜ
辻占へ立つ卒業の子ら えいけん
春月をクレーンゲームに取り損ね ゆたか
YMOのやうな旋律 な
ウ 幻の馬の駆け行く東京都 り
左見右見して首筋違へ ぜ
宮殿の門へ王女の影折れて ん
素知らぬ顔に青年子爵 ゆ
四五人のをとこと籠る昼下がり な
いかがでしょう。
詩レ入句会(8)投句一覧 投稿者:ゆかり 投稿日:2013年 1月 9日(水)23時46分16秒 編集済
お待たせしました。
【「共同の感性」の中の句】
かの蛇の岸にふれてきた初御空
クーポンのための買物松の内
さまざまの遅速を蔵し冬木立
のぞきたくなる春だもの 鍵穴を
一月の鏡の中のくちびるよ
一歩出てあと永遠のけもの道
猿山から見るにんげん界は新年か
元日に転ぶ
口笛を吹けばメロディかじかめり
雑煮注ぐ雫のシンコペーションに
山奥の猿の声からだんだん風花に
初めての宮の淑気を味わえり
息のきれいな妹嫁ぐ霙降る
待春や品質保持のための穴
大旦力学例題錬磨一
日本の技術で縮む春のビル
母犬子犬マッサ-ジチェア春を待つ
連名の賀状で驚かされたる
【「共同の感性」の外の句】
ここは海だったと盲目の年老いた漁師は言うのだ
こんな冬の日にはアグネス・チャンも若かった頃を思い出しているのだろうと輝くあなたの鼻梁
すでにめぶきの用意をしてゐる赤い冬木の芽のあまた
たくさんの穴から音楽が読み取られているが春はまだ先のことであるに相違ない
にんげんの棲家ひしめく上の空を鳶が輪をかいてゐるあらたまの年
みみのかたちをした虫が部屋ぢゆうを這ひまはる
咳の色
確と熊
鍵と鍵穴の相性が決めたわれらがスイートホーム
鍵穴があるからやっぱりもぐりこみたくなるなる春だ
今朝ス-プは深く澄み戦争の炎(ほむら)一片(ひとひら)の花びらを映す
鮫を呼べ
次元解析の強度補強して無題
食卓に皿は配られそれぞれの祈りの色、匂い、言の葉を注ぐ
川は光るリボン
第二巻七節三項早期の記述
美は相対にありなどとほくそ笑むふたなりの娼婦ビニ本に歪む
明日ふぁるとアルファルファ鼠と海と
(以上)
10句選(特選、逆選なし)
選句締切:1月16日(水)24時(JST)
投稿先:ここ
題に関わらず全体から10句選にてお願い致します。
整理の都合上、句の順番はそのままにして下さい。
詩レ入 投稿者:ゆかり 投稿日:2013年 1月 9日(水)20時42分3秒
お待たせしております。23時頃開けます。駆込投句歓迎します。
数へ日 投稿者:ゆかり 投稿日:2013年 1月 8日(火)20時48分38秒
裕さん、ども。さらっとしていますね。
数へ日の湯舟にをりて言葉かな ぽぽな
なすがままにと浮かべる熱燗 ゆかり
冴え返へる頬のあたりに手をあてて のかぜ
辻占へ立つ卒業の子ら えいけん
春月をクレーンゲームに取り損ね ゆたか
YMOのやうな旋律 な
ウ 幻の馬の駆け行く東京都 り
左見右見して首筋違へ ぜ
宮殿の門へ王女の影折れて ん
素知らぬ顔に青年子爵 ゆ
ぽぽなさん、濃厚にお願いします。
黒鍵・満尾 投稿者:ゆかり 投稿日:2013年 1月 8日(火)20時46分22秒
らくださん、万感極まる挙句ですね。これにて満尾とします。連衆の皆様、ありがとうございました。
黒鍵の親指ふとき寒さかな らくだ
雪に埋もるる耳といふ耳 ゆかり
ブーメランうまく木立をくぐり来て 銀河
夕花野へとゑがく半円 ぐみ
とりどりのチーズを月の供物とし ジベル
まちの飛蝗といなかの蝗 苑を
ウ メールよりテレパシーにて交信す 令
機嫌の良さを示す低音 だ
ぶくぶくとしやぼんを溶かす男ゐて り
うちの女房にやヒゲがあるのさ 河
恋猫の声に負けじと身を反らせ み
からくれなゐにうすらひを染め ル
業平の名を惜しむかに朧月 を
言問橋に近き寓居に 令
主より大きな顔で油虫 だ
覚めねばよかつた気がかりな夢 り
散る花の時を知らせるオルゴール 河
名残の雪の三たび四たびと み
ナオ 晩春のなみだ海豚にペンギンに ル
ボーダー柄のTシャツを買ふ を
いく重にもくるむボトルと変圧器 令
帰路は閉まらぬトランクの蓋 だ
自分発宅急便の不在票 り
賞味期限はけふまでとある 河
あしたばの薬効敬老日に説いて み
祭の爺の死守するセンター ル
白球の消えたところに秋夕焼 を
月ついてくる神社への道 令
闇のものすべて暴いて照魔鏡 だ
雨季のいのちの谷戸のざりがに り
ナウ 歓声にキャンプファイアー燃え上がる 河
ムンクの描く口のおほきさ み
記憶にはケースの中のコップしか ル
淡き陽ざしに乾く春泥 を
鉄棒にとどきさうなる花の枝 令
卒業の歌満つる学び舎 だ
起首:2012年11月17日
満尾:2013年 1月 8日
捌き:ゆかり
しばしご歓談下さい。
数へ日 投稿者:野口裕 投稿日:2013年 1月 8日(火)20時44分4秒
油断すると、直ぐにまわってきますね。
数へ日の湯舟にをりて言葉かな ぽぽな
なすがままにと浮かべる熱燗 ゆかり
冴え返へる頬のあたりに手をあてて のかぜ
辻占へ立つ卒業の子ら えいけん
春月をクレーンゲームに取り損ね ゆたか
YMOのやうな旋律 な
ウ 幻の馬の駆け行く東京都 り
左見右見して首筋違へ ぜ
宮殿の門へ王女の影折れて ん
素知らぬ顔に青年子爵 ゆ
どんなもんでしょうか?
黒鍵 投稿者:らくだ 投稿日:2013年 1月 8日(火)14時41分42秒
ひゃー、ドラムロール鳴る中、遅くなりましてすみません。
淡き陽ざしに乾く春泥 を
鉄棒にとどきさうなる花の枝 令
卒業の歌満つる学び舎 だ
お捌きください。
詩レ入 投稿者:ゆかり 投稿日:2013年 1月 7日(月)23時17分53秒
只今投句5人です。もう少しお待ちします。
呼ばれていると感じた人は投句願います。
数へ日 投稿者:ゆかり 投稿日:2013年 1月 7日(月)23時15分35秒
詠犬さん、ども。
数へ日の湯舟にをりて言葉かな ぽぽな
なすがままにと浮かべる熱燗 ゆかり
冴え返へる頬のあたりに手をあてて のかぜ
辻占へ立つ卒業の子ら えいけん
春月をクレーンゲームに取り損ね ゆたか
YMOのやうな旋律 な
ウ 幻の馬の駆け行く東京都 り
左見右見して首筋違へ ぜ
宮殿の門へ王女の影折れて ん
では裕さん、恋を。
数へ日 投稿者:詠犬 投稿日:2013年 1月 7日(月)22時13分37秒
数へ日の湯舟にをりて言葉かな ぽぽな
なすがままにと浮かべる熱燗 ゆかり
冴え返へる頬のあたりに手をあてて のかぜ
辻占へ立つ卒業の子ら えいけん
春月をクレーンゲームに取り損ね ゆたか
YMOのやうな旋律 な
ウ 幻の馬の駆け行く東京都 り
左見右見して首筋違へ ぜ
宮殿の門へ王女の影折れて ん
う~んどうでしょう。
黒鍵 投稿者:ゆかり 投稿日:2013年 1月 6日(日)12時01分57秒
令さん、ども。
黒鍵の親指ふとき寒さかな らくだ
雪に埋もるる耳といふ耳 ゆかり
ブーメランうまく木立をくぐり来て 銀河
夕花野へとゑがく半円 ぐみ
とりどりのチーズを月の供物とし ジベル
まちの飛蝗といなかの蝗 苑を
ウ メールよりテレパシーにて交信す 令
機嫌の良さを示す低音 だ
ぶくぶくとしやぼんを溶かす男ゐて り
うちの女房にやヒゲがあるのさ 河
恋猫の声に負けじと身を反らせ み
からくれなゐにうすらひを染め ル
業平の名を惜しむかに朧月 を
言問橋に近き寓居に 令
主より大きな顔で油虫 だ
覚めねばよかつた気がかりな夢 り
散る花の時を知らせるオルゴール 河
名残の雪の三たび四たびと み
ナオ 晩春のなみだ海豚にペンギンに ル
ボーダー柄のTシャツを買ふ を
いく重にもくるむボトルと変圧器 令
帰路は閉まらぬトランクの蓋 だ
自分発宅急便の不在票 り
賞味期限はけふまでとある 河
あしたばの薬効敬老日に説いて み
祭の爺の死守するセンター ル
白球の消えたところに秋夕焼 を
月ついてくる神社への道 令
闇のものすべて暴いて照魔鏡 だ
雨季のいのちの谷戸のざりがに り
ナウ 歓声にキャンプファイアー燃え上がる 河
ムンクの描く口のおほきさ み
記憶にはケースの中のコップしか ル
淡き陽ざしに乾く春泥 を
鉄棒にとどきさうなる花の枝 令
らくださん、挙句をお願いします。♪どろろろろろろろろろ(ティンパニーの音)
【再掲】詩レ入句会(8)出題 投稿者:ゆかり 投稿日:2013年 1月 6日(日)11時58分17秒
回ってしまったので再掲します。ただいま3名の方から投句頂いております。もう少し集まったら開けますので、どしどしご応募下さい。
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すみません、放置しておりました。話が口語自由詩になると、俳句としてはなかなか出題しづらく…。
Ⅱ章 余白論の試み
5 恣意的な余白、口語自由詩(P.070)
さて、北川透は書きます。(ちょっと長いけど)
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わが国において、自然主義との深いかかわりで出現した口語自由詩も、むろん、余白を前提にして書かれたが、それはあらかじめ構成されたものではなかった。従って自由詩の作者にとって、どこで余白を行かえとしてあらわすかは、彼の自己基準(恣意性)いがいには何もない、といちおうは言える。しかし、その恣意性そのものを無意識に拘束している規範性がないわけではない。それは一行二十字の四百字詰原稿用紙の存在が暗示している。わたしはこの原稿用紙が、どのようないきさつによって生まれたのか知らないが、詩人たちの行かえを無意識に規定してきたことは疑えない、と思う。
そして、それに容易に規定されたということは、一行二十字前後までの範囲で、意味の流れやイメージの表出を切断し、転換することが詩的であること、散文性をこばむことであるという共同の感性が、いつからか成立していたことを示しているのではないか。それは短歌の三十一音が、上句と下句との分離・連合として構成されていること、また、新体詩がおそらくはその短歌の句切れとの対応で、七五調、五七調あるいは七七調などとして、行かえをもったこととも、内的に関連づけられるだろう。つまり、日本語の表現は二十字以内で、韻律的にも、意味的にも、イメージとしても、切断あるいは転換しなければ、詩として感じられないという感性が、古来からつくられてきている……のだ。その意味では、自由詩の行かえ(余白)も、古代における詩の<発生>の余白を引きついでいる、と言える。
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じつに興味深い推論であります。ところで(この「ところで」が三島ゆかり的無茶ぶりなわけですが)、字数でいうなら、いわゆる自由律俳句に「長い自由律」と「短い自由律」があることに思いが及びます。
●長い自由律
水鳥水に浮いてゐ夫人はこれにはかなはないと思つてもゐない 中塚一碧楼
大きな湯のそちらに女が居る秋の夜こちらに浸る 荻原井泉水
姉の朝起がつゞいて上野の小鳥の木の芽空 河東碧梧桐
水飲む揚羽、羽を揚げ日の葉日の葉平ら 中村草田男
●短い自由律
鉄鉢の中へも霰 種田山頭火
霜とけ鳥光る 尾崎放哉
陽へ病む 大橋裸木
こうした自由律俳人たちは、北川透のいう「一行二十字前後までの範囲で、意味の流れやイメージの表出を切断し、転換することが詩的であること、散文性をこばむことであるという共同の感性」の枠の中にいたのか、それと積極的に戦おうとしていたのか。今回は、そういう共同の感性があると仮定して、出題します。
●「共同の感性」の中の句(2~3句)
●「共同の感性」の外の句(2~3句)
投稿締切:1月5日(土)24:00(JST)
投稿宛先:yukari3434 のあとにアットマークと gmail.com
よろしくどうぞ。
黒鍵 花 投稿者:令 投稿日:2013年 1月 6日(日)11時55分32秒 編集済
鉄棒にとどきさうなる花の枝 令
どうでせうか。
黒鍵 投稿者:ゆかり 投稿日:2013年 1月 6日(日)11時51分44秒
苑をさん、ども。今ひとつミステリアスな付け筋ですが…。
黒鍵の親指ふとき寒さかな らくだ
雪に埋もるる耳といふ耳 ゆかり
ブーメランうまく木立をくぐり来て 銀河
夕花野へとゑがく半円 ぐみ
とりどりのチーズを月の供物とし ジベル
まちの飛蝗といなかの蝗 苑を
ウ メールよりテレパシーにて交信す 令
機嫌の良さを示す低音 だ
ぶくぶくとしやぼんを溶かす男ゐて り
うちの女房にやヒゲがあるのさ 河
恋猫の声に負けじと身を反らせ み
からくれなゐにうすらひを染め ル
業平の名を惜しむかに朧月 を
言問橋に近き寓居に 令
主より大きな顔で油虫 だ
覚めねばよかつた気がかりな夢 り
散る花の時を知らせるオルゴール 河
名残の雪の三たび四たびと み
ナオ 晩春のなみだ海豚にペンギンに ル
ボーダー柄のTシャツを買ふ を
いく重にもくるむボトルと変圧器 令
帰路は閉まらぬトランクの蓋 だ
自分発宅急便の不在票 り
賞味期限はけふまでとある 河
あしたばの薬効敬老日に説いて み
祭の爺の死守するセンター ル
白球の消えたところに秋夕焼 を
月ついてくる神社への道 令
闇のものすべて暴いて照魔鏡 だ
雨季のいのちの谷戸のざりがに り
ナウ 歓声にキャンプファイアー燃え上がる 河
ムンクの描く口のおほきさ み
記憶にはケースの中のコップしか ル
淡き陽ざしに乾く春泥 を
令さん、花の座をお願いします。
黒鍵 再 投稿者:苑を 投稿日:2013年 1月 6日(日)11時20分56秒
ナウ 歓声にキャンプファイアー燃え上がる 河
ムンクの描く口のおほきさ み
記憶にはケースの中のコップしか ル
淡き陽ざしに乾く春泥 を
大団円へということで…お捌きを。
あ! 投稿者:苑を 投稿日:2013年 1月 6日(日)02時15分5秒 編集済
再考したのも打越になると気づきましたので、朝になったら考えます。
しばしお待ちを。
黒鍵 投稿者:ゆかり 投稿日:2013年 1月 6日(日)01時10分14秒
苑をさん、ども。打越がムンクなので呼ばない方がいいですね。
黒鍵 投稿者:苑を 投稿日:2013年 1月 6日(日)00時51分23秒
ここよここよと呼ぶ蕗の薹 を
なんか思い出す句もありますが、如何でしょうか。

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