2022年7月7日木曜日

掲示板過去ログ85

 2014年 5月 9日(金)23時19分54秒から2014年 5月30日(金)00時49分2秒まで。




予約  投稿者:ぐみ  投稿日:2014年 5月30日(金)00時49分2秒

  先に二度なむさまが付けて下さいましたので、恐れおおいですが、今度は後に付かせていただけませんか。

それと、連句では、夏の次に雑が入った後、季節が飛んで冬を詠んではいけませんか?  

 

 

夏の野。  投稿者:なむ。  投稿日:2014年 5月29日(木)23時01分11秒

    夏の野にあれば尾をもつ女かな   まにょん

   玻璃の眼で鎮める泉        ゆかり

  総ルビの初版に高き値が付いて     なむ


おさばき、お願い致します。


 

いつか出会った  投稿者:まにょん  投稿日:2014年 5月29日(木)22時59分3秒

  旅人たちのよい旅続くよに~鶏鳴臥薪の朝焼けどきよ嵐でやってこい~

鶏鳴臥薪でよかったかなあ、うろ覚えなり……。古い歌ですが。  

大丈夫  投稿者:ゆかり  投稿日:2014年 5月29日(木)21時40分40秒

  明日の朝、鶏が鳴くまでに三人くらいは参加してくれると思います。  

うっ!  投稿者:まにょん  投稿日:2014年 5月29日(木)20時30分58秒

  わけのわからぬ発句を置いた報いか…。

あと一人いないかなあ、

明日の朝まで待ってだれも参加しなければ両吟にしましょう(泣)。  

まにょんさん  投稿者:ゆかり  投稿日:2014年 5月29日(木)20時13分1秒

  両吟歌仙で巻きましょうか。  

夏の野の巻  投稿者:ゆかり  投稿日:2014年 5月27日(火)23時05分40秒

   まにょんさん、発句をありがとうございます。


  夏の野にあれば尾をもつ女かな   まにょん

   玻璃の眼で鎮める泉        ゆかり


 では、第三は夏を離れて「て止め」でお願いします。どなたか。  

発句  投稿者:まにょん  投稿日:2014年 5月27日(火)21時11分23秒

  いいでせうか。


夏の野にあれば尾をもつ女かな   まにょん


よろしくお願いいたします。  

おそ松くん  投稿者:ゆかり  投稿日:2014年 5月26日(月)19時47分14秒

  といえば、これ、ゴージャスなフルバンのサウンドですよね。

https://www.youtube.com/watch?v=_h4c1YnjRcs


変則的な数え歌になっているところも、今思えば好き。「デカパンのパンツから猫五匹」など、シュールすぎて当時は分からなかったけど…。  

おお!花の巴里~~♪で  投稿者:七  投稿日:2014年 5月26日(月)15時37分57秒

  「シェ-!」しか、出て来ないなんぞ、あなったてホントに痴性的ね、などと言われ(^^;

https://www.youtube.com/watch?v=fpvlLIrHsXE

http://soup-stock7.blogspot.jp/


 

よ!あれが巴里の襞  投稿者:ゆかり  投稿日:2014年 5月24日(土)23時31分36秒

  底意地の悪いことをいうと、自分が飛ぶのではなく、作品が飛ぶのだとしても、なんと素晴らしいものであることよ、と言えるか、なのです。  

翼  投稿者:ぐみ  投稿日:2014年 5月24日(土)14時03分40秒 編集済

  >俳句は言霊という魂を持った立派な生き物です。

  俳句は鳥であって、糸の付いた凧ではありません。


自分の翼で空を自在に飛びたいという思いに駆られるので、

それの出来るのが俳句だとしたら、

俳句ってなんと素晴らしいものであることよ。 です。

 

おはようございます  投稿者:ゆかり  投稿日:2014年 5月23日(金)06時49分37秒

  芭蕉の時代にも源氏だの杜甫だのからいろいろきているので、あの時代の人もいつも苦しんでいたのでしょう。  

アフターアワーズ  投稿者:令  投稿日:2014年 5月23日(金)01時11分5秒

  香川にイサムノグチの美術館があるのですか。

空也最中って、東京の有名な最中なんですね。

あがた森魚、ちあきなおみも寅さんもわからなかったですが、

どの句もいろいろなところからきてるのですね。

私もいつも苦しんでます。


>アフターアワーズにそういう意見交換が活発に行われることは、むしろ好ましいことです。


膝を突き合わせてしてると、なんだかんだ言いながら出来るのですが、

ネットだとしんみり進行しますね。だから、後で付けについて等話せるのはいいですよね。  

いえ  投稿者:ゆかり  投稿日:2014年 5月22日(木)01時20分53秒

  四人囃子の『一触即発』を探すはずだったのですが、『タルカス』になってしまいました。  

きゃっ!  投稿者:まにょん  投稿日:2014年 5月22日(木)00時21分11秒

  たしか来日公演で日本刀振り回してたバンド?懐かしい。  

おお、こんなものが  投稿者:ゆかり  投稿日:2014年 5月22日(木)00時11分22秒

   

そうですか。  投稿者:令  投稿日:2014年 5月21日(水)20時51分19秒

  表面には表れてなくて隠れてるの、面白いですよね。

で、どれなんでしょうか

伯父の遺品?  

じつは  投稿者:まにょん  投稿日:2014年 5月21日(水)20時00分49秒

  寅さんもいるのです、笑  

自解の件  投稿者:ゆかり  投稿日:2014年 5月21日(水)00時16分28秒

  俳句でタブー視される自解は、問われもしないのに作者がべらべら解説する式のもので、連句においてもそれは避けるべきでしょう。それはふたつの意味で問題があります。


(その1)俳句作品自体から飛翔力を奪ってしまう。

(その2)読む人の楽しみを奪ってしまう。


(その1)に関しては、俳句は言霊という魂を持った立派な生き物です。飛び立とうとする俳句という鳥を、自解という鳥もちでからめてはいけません。あるいは、俳句は鳥であって、糸の付いた凧ではありません。

(その2)に関しては、読者はみんな生まれたばかりの俳句を自分の感性で読み解きたいのです。借りてきた推理小説の最初のページに犯人の名前が書いてあるようなことは、やってはいけません。


 爾後に「これ、どういう付け筋でしょうか」と訊ねることは、上記には当てはまりません。捌きの私だって首をかしげたくなるような付句は多々あります。アフターアワーズにそういう意見交換が活発に行われることは、むしろ好ましいことです。


 自解付きの句集、というのは、またちょっと異質なものでしょう。ビッグネームの俳人が人口に膾炙した自句を解説するのは、それなりに需要がありそうです。

・制作工房ないし脳の中を覗いてみるような、創作の源泉への興味

・伝記的な事実への興味(例えば、この句と誰々のあの句は同じ吟行で生まれたとか)

・それ以前に俳句を何年もやっているのに、俳句だけ見てもさっぱり分からん、とか


と思うのですが、いかがでしょう。

 

あ、森魚に、なおみに、空也最中  投稿者:七  投稿日:2014年 5月20日(火)23時12分31秒

  しかし、サヌカイトにイギリス海岸!令さんの想像力には脱帽!香川にはイサムノグチの美術館があって、今でもそこでイサムノグチのコピ-を彫ってます。


空也最中は銀座並木通りの「空也」が有名らしい。そう言えば、あの辺りにあったような・・一日に7,8000個作るのが限度とかで、しかも一個95円ですから、ぱっと売れちゃいますよね、なんせ花の銀座ですから。故に予約必死とか。


空也上人の像!は一度見ただけですが、ホントに見事な彫像を残してくれたものよ!この國に。と、素直に戦慄とともにカンド-します。あれ、真面目になっちゃった(笑







http://soup-stock7.blogspot.jp/


 

自解  投稿者:ぐみ  投稿日:2014年 5月20日(火)02時26分25秒 編集済

  評釈ありがとうございました。

おそるおそる解説をお願いしましたけど、思い切って伺ってよかった。

連句の自解を伺うのは、満尾後でも、「ヤボ」というものなんでしょうか?


俳句の自解はタブーと聞いていましたが、最近自解付きの句集が出たそうですね。


それから、令さんのおかげで、ハーメルンに合点、

おかげで日本昔話の新説を妄想。風鈴売が日本中の子供を引き連れて消えて行った・・・

というのはどうでしょう。

今日の少子化を暗示してる、なーんて。

 

古典  投稿者:ゆかり  投稿日:2014年 5月19日(月)23時12分38秒

  いや、連句よりロックでしょう。


 

と言ふか  投稿者:まにょん  投稿日:2014年 5月19日(月)22時29分51秒

  古典の授業で連句やればいいのにね。  

たしかに  投稿者:まにょん  投稿日:2014年 5月19日(月)22時26分57秒

  そうでした。もっとちゃんと授業受けてればよかったなあ、などと反省しきり。  

ええと  投稿者:ゆかり  投稿日:2014年 5月19日(月)22時16分17秒

  高校の古典の教科書って、たしかそんな文体だったような…

 

ふむ。  投稿者:まにょん  投稿日:2014年 5月19日(月)20時40分5秒

  ことであるよ、って不思議、笑  

評釈  投稿者:ゆかり  投稿日:2014年 5月19日(月)15時52分52秒

  折しも虻や蜂に囲まれながら空也の最中を食べていることであるよ。


 「空也の最中」は、今やかなり高級な最中の部類ですが、鉦や太鼓を叩くといわれる空也念仏が「かの笛の伝承」から導き出されているのでしょう。連句のルーティーンにより、打越の「ハーメルンの笛吹き」はきれいさっぱり捨て去ることにより成立している、鄙びた味わいの付句です。「食ふ」「空」の音韻的な連鎖がなんともおなかが減った感じがします。


 作者の幹子さんは違うことをおっしゃるかも知れませんが。  

御教示を。  投稿者:ぐみ  投稿日:2014年 5月19日(月)14時45分51秒 編集済

        かの笛の伝承は碑に刻まれて     む

    虻蜂と食ふ空也の最中       子


   ここの付けの解説をお願いできませんか?  

いえいえ  投稿者:ゆかり  投稿日:2014年 5月19日(月)08時09分44秒

   レディメイドのいい加減な付け句をしては、ずいぶん令さんには助けて頂きました。


    伯父の遺品に少女の写真      ん

   約束は約束にして百合むせぶ     り

    白靴よごしサヌカイト掘る     令


 七さんにしか通じなかったかも知れないけど、あがた森魚です。


    露に濡れたる封書が届く      ん

   飛び乗れば動き始める後の月     り

    下に広がるイギリス海岸      令


 これ、ちあきなおみです。そんなのばっかし。


 

祝満尾☆  投稿者:令  投稿日:2014年 5月19日(月)03時06分23秒

  満尾おめでとうございます。

ゆかりさま、皆様ありがとうございました。


砂漠の影から拷問器具への転じ方にはびっくり。

なむさんのハーメルンにはなるほど!と。  

なんだか  投稿者:ゆかり  投稿日:2014年 5月18日(日)23時03分18秒 編集済

  満尾になると、みんな他人行儀で礼儀正しいというのか、なんというのか…。まあ、がんがん行きましょう。


ぐみさん、私は『辞書を編む』を読んだ直後にほんとうに三省堂国語辞典第七版を買ってしまい、それに飽き足らずスマホ用の三省堂国語辞典第七版アプリまでポチしてしまいました(書物を持っている人は優待価格で半額なのです)。  

満尾おめでとうございます。  投稿者:ぐみ  投稿日:2014年 5月18日(日)22時40分48秒 編集済

  おさばきさま  ながたび、まことにありがとうございました。

連衆の皆様   幕下の身としましては、上位陣の胸をお借りする事は、とても勉強に

        なり、感謝申し上げます。

ゆかりさま   飯間浩昭氏の「辞書を編む」入手、読み始めました。

        まだ、「わくわくする」所迄は行っていませんが、先が楽しみです。  

祝・ 蝶の眼&薄氷満尾☆☆☆  投稿者:七  投稿日:2014年 5月17日(土)13時26分17秒

  欲張って二巻同時参加してしまい、こんな付け句で良いのかと、いつも不安でしたが、お捌きのゆかり様はじめ、連衆の皆様に助けられついて行くことが出来ました。

ありがとうございます。


また機会があれば、この楽しい旅に参加したいと思います。

なにはともあれ、満尾、おめでとうございます。

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薄氷  投稿者:まにょん  投稿日:2014年 5月16日(金)00時54分10秒

  ありがとうございます!春雨だとなんだかなあと思い、

春の雨ではイージーだし、つい春霖ににげてしまいました。

なにはともあれ連衆の皆様、ゆかり様お疲れ様でした。

またの旅路を楽しみにしています。  

薄氷・満尾  投稿者:ゆかり  投稿日:2014年 5月16日(金)00時08分58秒

  まにょんさん、ありがとうございます。四三四三のリズムが安定しないので少しいじります。また、前句もちょっといじります。


   薄氷に遠くからくる眠りかな  まにょん

    春昼といふ妙なる調べ     ゆかり

   雛あられ貰ふ少しを手に受けて    令

    赤くかがやく大学の門      ぐみ

   月今宵画廊喫茶の読書会      なむ

    白桃にほふ尾道の雨       幹子

ウ  放蕩の終はりを告げるつづれさせ   七

    伯父の遺品に少女の写真      ん

   約束は約束にして百合むせぶ     り

    白靴よごしサヌカイト掘る     令

   真夜過ぎて少し傾く大南瓜      み

    案山子と呼ばれをる三代目     む

   体育の日の溶けさうな鉄仮面     子

    雲の峰より巨人現る        七

   隊商は沙漠に長き影をひき      ん

    拷問器具はなべて鋭角       り

   獄舎から花の降るのを見てをりぬ   令

    角は川なる春の樹ゆれて      み

ナオ 文庫本ばらして貼つていかのぼり   む

    四畳半には地球儀ふたつ      子

   蓑虫の無番地にゐる風の中      七

    露に濡れたる封書が届く      ん

   飛び乗れば動き始める後の月     り

    下に広がるイギリス海岸      令

   齢の差も波間の雪も消えてゆき    み

    幾夜介護のごとき騎乗位      む

   アララトの山より新世界始む     子

    ドボルジャックのレコ-ド洗ひ   七

   珈琲と煙草が好きで長髪で      ん

    指名手配のかほに似てゐる     り

ナウ 大正の武者人形のある町家      令

    風鈴売についてゆく子ら      み

   かの笛の伝承は碑に刻まれて     む

    虻蜂と食ふ空也の最中       子

   見渡せば雲間流るる花衣       七

    岬を濡らす春の長雨        ん


 これにて満尾とします。連衆の皆様、ありがとうございました。



 

薄氷  投稿者:まにょん  投稿日:2014年 5月15日(木)17時31分13秒

  ナウ 大正の武者人形のある町家      令

    風鈴売についてゆく子ら      み

   かの笛の伝承は碑に刻まれて     む

    虻蜂と食ふ空也の最中       子

   見渡せば雲間を流る花衣       七


     半島濡らす春霖やさし      ん



う~む、封鎖を解けただらうか、心もとない。

お捌きください。  

薄氷  投稿者:ゆかり  投稿日:2014年 5月14日(水)23時49分45秒

  なんともシュールな一句目を頂きます。前句の「空也の最中」、微妙に障るけど。


   薄氷に遠くからくる眠りかな  まにょん

    春昼といふ妙なる調べ     ゆかり

   雛あられ貰ふ少しを手に受けて    令

    赤くかがやく大学の門      ぐみ

   月今宵画廊喫茶の読書会      なむ

    白桃にほふ尾道の雨       幹子

ウ  放蕩の終はりを告げるつづれさせ   七

    伯父の遺品に少女の写真      ん

   約束は約束にして百合むせぶ     り

    白靴よごしサヌカイト掘る     令

   真夜過ぎて少し傾く大南瓜      み

    案山子と呼ばれをる三代目     む

   体育の日の溶けさうな鉄仮面     子

    雲の峰より巨人現る        七

   隊商は沙漠に長き影をひき      ん

    拷問器具はなべて鋭角       り

   獄舎から花の降るのを見てをりぬ   令

    角は川なる春の樹ゆれて      み

ナオ 文庫本ばらして貼つていかのぼり   む

    四畳半には地球儀ふたつ      子

   蓑虫の無番地にゐる風の中      七

    露に濡れたる封書が届く      ん

   飛び乗れば動き始める後の月     り

    下に広がるイギリス海岸      令

   齢の差も波間の雪も消えてゆき    み

    幾夜介護のごとき騎乗位      む

   アララトの山より新世界始む     子

    ドボルジャックのレコ-ド洗ひ   七

   珈琲と煙草が好きで長髪で      ん

    指名手配のかほに似てゐる     り

ナウ 大正の武者人形のある町家      令

    風鈴売についてゆく子ら      み

   かの笛の伝承は碑に刻まれて     む

    虻蜂と食ふ空也の最中       子

   見渡せば雲間を流る花衣       七


 さあて、この空間的に封鎖された状況下、まにょんさんの挙句や如何に。


 

薄氷・花の座再び  投稿者:七  投稿日:2014年 5月14日(水)23時00分0秒

  かの笛の伝承は碑に刻まれて     む

    虻蜂と食ふ空也の最中       子


見渡せば雲間を流る花衣       七

手から手へ渡せる花の限りなく    々


如何でしょうか、お捌きを。

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ううむ  投稿者:ゆかり  投稿日:2014年 5月13日(火)23時52分52秒

   そんな奇策を弄さなくてもいいのですが…。もう一句いかがですか。  

薄氷・花の座  投稿者:七  投稿日:2014年 5月13日(火)23時19分32秒

  かの笛の伝承は碑に刻まれて     む

    虻蜂と食ふ空也の最中       子


万華鏡覗けば廻る花吹雪        七

手品師の手より溢るる花櫻       々


う~~む、いかがでしょうか・・・








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薄氷  投稿者:ゆかり  投稿日:2014年 5月13日(火)06時54分56秒

  はい、うつくしい花には棘があるのです。


   薄氷に遠くからくる眠りかな  まにょん

    春昼といふ妙なる調べ     ゆかり

   雛あられ貰ふ少しを手に受けて    令

    赤くかがやく大学の門      ぐみ

   月今宵画廊喫茶の読書会      なむ

    白桃にほふ尾道の雨       幹子

ウ  放蕩の終はりを告げるつづれさせ   七

    伯父の遺品に少女の写真      ん

   約束は約束にして百合むせぶ     り

    白靴よごしサヌカイト掘る     令

   真夜過ぎて少し傾く大南瓜      み

    案山子と呼ばれをる三代目     む

   体育の日の溶けさうな鉄仮面     子

    雲の峰より巨人現る        七

   隊商は沙漠に長き影をひき      ん

    拷問器具はなべて鋭角       り

   獄舎から花の降るのを見てをりぬ   令

    角は川なる春の樹ゆれて      み

ナオ 文庫本ばらして貼つていかのぼり   む

    四畳半には地球儀ふたつ      子

   蓑虫の無番地にゐる風の中      七

    露に濡れたる封書が届く      ん

   飛び乗れば動き始める後の月     り

    下に広がるイギリス海岸      令

   齢の差も波間の雪も消えてゆき    み

    幾夜介護のごとき騎乗位      む

   アララトの山より新世界始む     子

    ドボルジャックのレコ-ド洗ひ   七

   珈琲と煙草が好きで長髪で      ん

    指名手配のかほに似てゐる     り

ナウ 大正の武者人形のある町家      令

    風鈴売についてゆく子ら      み

   かの笛の伝承は碑に刻まれて     む

    虻蜂と食ふ空也の最中       子


 七さん、花の座をお願いします。

 

薄氷・再  投稿者:藤幹子  投稿日:2014年 5月12日(月)21時46分54秒

  おう、花には気をつけねばなりませんでした…



  ナウ 大正の武者人形のある町家 令

   風鈴売についてゆく子ら み

   かの笛の伝承は碑に刻まれて む


 虻蜂と食ふ空也の最中  子



お捌きください。


 

薄氷  投稿者:ゆかり  投稿日:2014年 5月12日(月)19時16分11秒

  藤幹子さん、どうも。


 山藤は季語としては藤の傍題で花を指すようなので、二重に注意が必要です。

(その1)花の座の前に花を出さない方がいいこと(花の字がなくても)

(その2)同季の中では時間の流れ通りであること(藤は桜よりあと)。


 明確に「藤の幹」だと詠んでもやはり花の座に障るので、違う発想で行ったほうがよさそうです。もう一句お願いします。  

祝蝶の眼満尾、そして薄氷  投稿者:藤幹子  投稿日:2014年 5月12日(月)18時11分24秒

  蝶の眼満尾おめでとうございます。楽しく参加させていただきました。


そして薄氷、遅くなってすみません。


ナウ 大正の武者人形のある町家 令

    風鈴売についてゆく子ら み

   かの笛の伝承は碑に刻まれて む


山藤からむ石仏の足  子



お捌きください。  

祝 蝶の眼満尾  投稿者:苑を  投稿日:2014年 5月11日(日)11時18分4秒

  ひらひらと蝶のごとくなんてね。いつも軽くてゴメンなさい。

連衆各位の繰り出す句に圧倒されつづけでございました。

挙句でど~んと広がって、よい旅の終わりでしたね。

みなさま、ありがとうございました。  

祝!蝶の眼満尾  投稿者:まにょん  投稿日:2014年 5月10日(土)17時41分35秒

  う~、たいへんでしたよ~。

なにはともあれ連衆のみなさま、ゆかり様お疲れさまでした。

なんだか長~い、なが~い旅路でした。  

祝 蝶の眼満尾  投稿者:恵  投稿日:2014年 5月10日(土)01時06分5秒

  久々の参加、毎回ひーひー大汗でした。


   戀といふ名の旅をしてゐたと言へ    り

    巖窟王に轡を喰ませ         子

   父と子と離れて歩く冬田道       を

    砂鐵の描く妖しき模樣        恵

   全身にタトゥを入れる種族住み     七

    霧を吐き出す水晶の谷        ん

   吊橋も月の滴に濡れる夜の       犬


このあたり、ファンタジックで好きでした。

連衆の皆様、ありがとうございました。

またご一緒できた時にはよろしくお願いします!  

戀といふ名の旅をしてゐたと言へ  投稿者:ゆかり  投稿日:2014年 5月10日(土)00時11分29秒

   

七吟歌仙 蝶の眼の卷  投稿者:ゆかり  投稿日:2014年 5月 9日(金)23時19分54秒

  ぐみさん、ありがとうございます。これでどうでしょう。


    七吟歌仙 蝶の眼の卷


   蝶の眼の冥く荒れたる眞晝かな    月犬

    反轉したる菜の花の黄      ゆかり

   水温む因幡の國と書き添へて    藤幹子

    うつむきがちに通る寺町      苑を

   鈴の音の仕舞ひは月に吸ひ込まれ    恵

    雲英粉をまぶす花野の圖柄      七

ウ  蜻蛉の羽を背中に求愛す     まによん

    神仙郷には天女百人        月犬

   物干の滿艦飾に夏の雲         り

    海へ海へと金魚屋の聲        子

   夜汽車とは天井棧敷ではないか     を

    手刀を切り受くる懸賞        恵

   賽振れば窓にかかれる冬の月      七

    猫を枕に日向ぼこして        ん

   水音の滿ちてくるらしわが胸に     犬

    今はの際の絃樂合奏         り

   山姥の爪を切る日か飛花落花      子

    新社員くん鉛筆を噛む        を

ナオ 佛蘭西語ですと言ひ張り津輕辯     恵

    すまんすまんと口癖遺傳       七

   燈臺の螺旋階段驅け昇り        ん

    幾歳月を妻とふたりで        犬

   戀といふ名の旅をしてゐたと言へ    り

    巖窟王に轡を喰ませ         子

   父と子と離れて歩く冬田道       を

    砂鐵の描く妖しき模樣        恵

   全身にタトゥを入れる種族住み     七

    霧を吐き出す水晶の谷        ん

   吊橋も月の滴に濡れる夜の       犬

    實石榴裂けて南野陽子        り

ナウ セーターをほぐせば蜂蜜のにほふ    子

     瓶詰にして賣る雪女郎        を

   目藥を點すとき動く喉佛        恵

    切手舐めれば甘き春風        七

   ひとひらの花の行方と青空と      ん

    ふらここ高く氣圈をあとに      犬

 


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