2022年7月7日木曜日

掲示板過去ログ52

 2012年 5月12日(土)13時12分49秒から2012年 5月20日(日)13時57分33秒まで。




詩レ入句会(3)投句一覧  投稿者:ゆかり  投稿日:2012年 5月20日(日)13時57分33秒 編集済

   お待たせしました。【俳句にとって日常的、慣習的な語法や文脈の世界の俳句】と【違犯の俳句】を区別せずにシャッフルしています。素性にかかわらず読者としてお採りになる句をお選び下さい。


あの蛭ねむの死も燃ゆめのゐぬるる

うすづくやミシンの針の音はやし

おほぞらが無くて鏡の捕虫網

かなしみの夢の祭のありにけり

かもめ飛ぶ岬といふは死者のもの

サイフォンの噴水高き青葉かな

すれ違う壁と目くばせ猫の恋

つくば峯の蝦蟇ののみどを見つめをる

でんでん虫の話に点を書くおんな

どうしても蟻一匹を越えられぬ

どん底が無くて昭和の蜥蜴かな

はつなつの胴体と飛ぶ翼かな

ビシソワ―ズ緑の指を舐めてゐる

ふるさとが無くて箪笥の金魚かな

ふるさとを昼寝と思ふ水あかり

ほんたうに白山しろき薄暑かな

右耳のとうに壊れて麦の秋

卯月野と夜の二階のありにけり

遠雷やどこかで嗅いだ死のにほひ

夏草の残酷くちびるのやはさ

夏霧は通路係累こぼしつつ

夏霧や山と湖面の遠くなる

夏木立誰もが過ぎてゆきました

株価落ち違反駐車に黄砂ふる

缶ビール冷やすにセコムしてません

関節や側溝といふみどりの夜

眼をつむりゃモリアオガエルひょいと鳴く

機影いま画面に止まる蠅のごと

胸もとを烏と思ふ蝉の穴

空豆の家族と魚へ眠るかな

薫風をずっと浮世の馬鹿でした

言葉よりたけき青葉をただよへり

五月闇スープに合せ鏡して

五月雨の流れの底のへったくれ

黒板と金魚の水に思いけり

再婚の薄暑と告げる川の風

細胞のポルシェの蝉にゆるしけり

残照に絵日傘の眸(まみ)よくまはる

紫陽花の薄着の思う男かな

首すぢの刃の夏の並びけり

唇のはぐれてひと日海月かな

唇の五月の母と歩くかな

仁丹と祭にじゃぶじゃぶしっぽかな

水たまり泥が若葉を映してる

西行の私を夏へ濡らすかな

青の鬱から紫陽花を暮れて去る

青山の女みな薄羽蜻蛉

青嵐正負同時に歩みけり

切りカーブ や!在る 苦吟難吟の寄る

切れ切れに眠りて至る青葉かな

絶望の燕がさがす血と涙

昼顔や駐車違反の切符切られ

朝焼のみるみるみなと鳩サブレー

珍獣の肢体の走る青あらし

電線に白鷺が立つ薄曇

搭乗を見合はせてゐる夕立かな

東一局五十三本場か白鷺

入梅の世界をつかむ美人です

白百合の死角に夜を彫りだしぬ

晩節が無くて金魚の昭和かな

蛭が男のみ選るビル透き掘るとガール

風喩のナミブ 夕の鳩 馬二騎で孵す

文体自体緊縛呪禁身は人魚

補助翼の裏に文字ある夕薄暑

母の日のカーネーションやあなをかし

抱卵の燕とみつめあう暫し

抱卵の燕に尻を向けられる

魔王眠り清浄躑躅なお存す

妹の蜥蜴の並ぶ目方かな

万緑に交互にふかく杭打込む

密告の五月のようなキスの風

孟春を一条の紐まざまざと

木下闇鍵といふ鍵合ひません

葉桜や勅使の来ない勅使門

両耳イヤホンそういえば蚊がよろしくと

緑陰に勝つおつもりの人ばかり

緑陰は妖精になりに行くところ

六月と姉妹と影もつかみけり

六月の少女のにこにこ手足かな


(以上)


15句選(特選、逆選なし)

選句締切:5月25日(金)24時(JST)


よろしくお願い致します。  

 

 

どうぞ  投稿者:七  投稿日:2012年 5月20日(日)10時48分20秒 編集済

  無理をなさいませんよう、ご自愛下さいませ。

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忙しいときには。  投稿者:銀河  投稿日:2012年 5月20日(日)01時21分51秒

  あまり無理をされぬようねがいます。私ものんびりしているほうなので、ゆったりとゆきませう。

日曜は、外出です。  

詩レ入(3)  投稿者:ゆかり  投稿日:2012年 5月20日(日)01時10分29秒

  只今投句5名です。すみませんが疲労困憊中のため、明日の昼頃を目途に開けます。

投句された方もまだの方もよろしくお願いします。  

思いますね。令さん。  投稿者:七  投稿日:2012年 5月17日(木)23時11分21秒

  【違犯の俳句】って、加藤郁乎を思いますよね。ホント。


http://soup-stock7.blogspot.com/


 

追悼  投稿者:まにょん  投稿日:2012年 5月17日(木)23時07分32秒

   はぐれたる花鳥諷詠のほととぎす   加藤郁乎

 カンブリア紀の水中花を掘つてゐる


いずれも『出イクヤ記』より。不思議な人でしたね。『後方見聞録』というエッセイも面白かった。  

加藤郁乎  投稿者:令  投稿日:2012年 5月17日(木)22時33分3秒

  亡くなられたのですか。知らなかった。

【違犯の俳句】って、加藤郁乎を思いますよね。  

どんみり  投稿者:ゆかり  投稿日:2012年 5月17日(木)22時31分30秒

  「どんみり」は広辞苑あたりにも載っています。どんより、ということです。でもどこの言葉だろう。あまり聞かないですよね。


あかがりやどんみり暮れてゐて仄か 八田木枯  

いやはや・・・  投稿者:七  投稿日:2012年 5月17日(木)22時00分10秒

  「違反」ではなく「違犯」でした。お騒がせいたしました(ペコリ)


加藤郁乎氏、お亡くなりになったのですか。ご冥福をお祈りします。

古い知り合いから「吟遊星・加藤郁乎特例号」というのをいただいたことがあります。

「どんみりと金粉ふえて木の葉髪」。「どんみり」って造語かな。

「違犯」で、ますます楽しみです。

http://soup-stock7.blogspot.com/


 

ちなみに  投稿者:ゆかり  投稿日:2012年 5月17日(木)20時23分48秒 編集済

   皆さん、詩レ入では「違反」ではなく「違犯」です。お間違えなきよう。


 北川透は朔太郎の『月に吠える』の中の「恋を恋する人」「愛憐」が内務省警保局の検閲によって削除を命じられたことに触れ、以下のように使い分けています。


 ここでは法的な規則にそむくことを<違反>とし、文章規則に対するずれや逸脱を<違犯>であらわし用語的に区別している。(p.79)


です。

http://


 

なんと  投稿者:ゆかり  投稿日:2012年 5月17日(木)20時12分10秒

   加藤郁乎氏、お亡くなりになりましたか。加藤郁乎氏といえば秋の暮。それを取り上げた仁平勝氏の『秋の暮』をたまたま読み返したく、ちょうど探していたところでした。合掌。



 

加藤郁乎氏  投稿者:苑を  投稿日:2012年 5月17日(木)19時01分46秒 編集済

  亡くなったんですね。

去年、根岸の飲み屋でずいぶん遅くまで飲んでらしたってことだったけど。

違反の句…「とりめのぶうめらんこりい子供屋のコリドン」「切株やあるくぎんなんぎんのよる」とか思っていたとこでした。  

「違反の句」・・・♪♪♪  投稿者:七  投稿日:2012年 5月16日(水)23時11分46秒 編集済

  って、聞いただけで、ちょっと心臓が突き出す感じで、バクバクわくわくしてしまいます。楽しみだなぁ。うふふ♪「ふらっとを振ってすわっと涙ならん  T&lamp」。彼方からの手紙、ワタクシもセブンで購入してしいました。うふ♪

http://soup-stock7.blogspot.com/


 

千晶さんのブログ  投稿者:ゆかり  投稿日:2012年 5月16日(水)22時08分17秒

   句友・長嶺千晶さんの同人誌『晶』のためのブログが最近できたのですが、よかったらご覧になって下さい。大体、雰囲気ができあがってきたようです。

http://kikandoujinshisyou.blogspot.jp/  

【違犯の俳句】とは  投稿者:令  投稿日:2012年 5月16日(水)20時12分34秒

  どういうのだろう?と思っている時に「彼方からの手紙」vol.4を見たのですが、あの鴇田作品のようなのかな??

めちゃめちゃ面白いんだけど。「しらぎれる吹いきゃらもんを・・・・」とか。

 

投稿名間違い  投稿者:空猫  投稿日:2012年 5月16日(水)16時05分57秒

  楚良→空猫  

レトリック購入  投稿者:楚良  投稿日:2012年 5月16日(水)16時04分54秒

  ゆかりさま


早速「詩的レトリック入門」購入しました。

あと、日本の古本屋に

http://www.kosho.or.jp/servlet/top

スーパー源氏という古本屋もありますので、リンクして置きます。

http://sgenji.jp/


月であれば秋の季語、「有明の月」にしたら秋の季語になるのですかね。。。

他、「花」は春、「祭」は夏。

特に「祭」は5月の京都葵祭のことを指して、夏の季語になったようですが、

地方の人間にとって、葵祭をイメージするのは難しいですね。


 

次回投句の前に・もう一度  投稿者:銀河  投稿日:2012年 5月16日(水)00時22分44秒

  らくださん、論争のレトリックというものもあり、私のレトリックにまどわされないでね。


有明の真っ赤な嘘や日記帳 銀河


の「有明」は、俳諧の伝統では、月が隠されている場合がしばしばあることは実例もあり、暗黙の了解なので、あなたの困惑や不審はむしろ正しいのです。私の反論の方が詭弁なので(あえて詭弁を弄したかんがありますが)、真面目に謝っていただくと、どうもおしりがムズムズしてきます。これから、「だがな」論法にたいしては、「お詫び」はよしにしましょう」。らくださんの反論は明晰です。


「鍵穴の狭いお部屋に臥す母ぞ」、の句では、「狭いお部屋」がじつは「鍵穴」のことだと創造してくださったことに感謝します。実際は、覗き見した室内の景観の不思議さ、ピーピングへ誘惑させる、小さな穴のもつ魔力を書きたかったのと、「母」を小さなところに閉じ込めたいという、私の妙な嗜好から出来た空想世界だな、とご批評を読みながら分かってきました。いろいろどうもありがとう。  

ううむ  投稿者:ゆかり  投稿日:2012年 5月15日(火)21時26分37秒

   私の引用の仕方がへんなのかな。違犯=おいしい、であって、


>とはいえ、私たちは真にすぐれた俳句から数多くの違犯を読み取ってきたことも事実です


という部分は手厳しい意見ではないのですよ、空猫さん。


 で、3回目の句会の後で触れようと思っていたのですが、定型土俵説というのを考えています。土俵の大きさが決まっていて、決まり手というのも70手だか71手だか整備されているから、相撲という勝負が楽しめるのであって、どこに違犯が現れるのか分からなかったら、うかうか鑑賞もできず同じ尺度でよしあしを論じられないという面もあるかと思っています。

 同じ尺度? じゃあ、季語も切れもない人たちはどうするのよ? って、ちょっととなりの川柳のことを思っただけで、ある種の「俳句」は非常に整備されていて優遇されているなあ、と感じます。


 と機運を盛り上げて、空猫さんもぜひご参加を!


http://www.amazon.co.jp/dp/4783715556/


まだ中古で買えます。

 

すごいことになってますね。  投稿者:空猫  投稿日:2012年 5月15日(火)19時45分55秒

  去年末から公私とも超多忙で「みしみし」を久し振りに見たのですが、すごいですね。

ハイミー・ポエミーにレトリックと、ためになる話ばかりです。

>とはいえ、私たちは真にすぐれた俳句から数多くの違犯を読み取ってきたことも事実です

うーむ手厳しい意見です。。。


月刊誌みたく、美画美讃になってきた「週刊俳句」でも取り上げて欲しいです。  

ゆふぐれ六句目  投稿者:令  投稿日:2012年 5月15日(火)09時07分25秒 編集済

     ゆふぐれの舌の薄さや著莪の花        令

    生まれつつあるはつなつの闇      ゆかり

   元栓は閉めたはずだが気になつて      銀河

    鳩吹く人の仰ぐなかぞら       まにょん

   一陣の風に水面の月ゆれて        らくだ

    拍子木の音たかく地歌舞伎         令


お捌き下さい。

 

北園克衛  投稿者:令  投稿日:2012年 5月14日(月)22時14分29秒

  ここで書いた事に、皆さんそんなに反応してくれて嬉しいです。

現代詩で北園克衛なんて言ったら、現代詩人からは呆れられるかも知れません。

ずっと昔の人ですから。きっと現代詩という中には入らないのでしょう。


らくださんの挙げてくれてるページ見ました。

原石鼎の所に下宿してたんですねー。「鹿火屋」に詩を出してたなんて。


らくださん、句の読みをありがとうございます。

俳味→ハイミーだと思って、それに合わせてポエミーなのかと思ったら違うんですね。  

詩レ入句会(3)出題  投稿者:ゆかり  投稿日:2012年 5月14日(月)22時06分48秒 編集済

   では3回目です。


Ⅰ レトリックの誘惑

 3 違犯の関係が価値にかかわる


 北川透は書きます。(p.030)


(前略)

 それに比して、詩的レトリックは、それがどこまで意識されるかどうかは別にしても、慣習化されたことばの在り方に対する違犯の関係に置かれる。それは発信者が受信者に対して《意表に出ようとする技術》や《驚かす戦術》ではないにしても、その違犯の関係が、読者を挑撥したり、誘惑したりすることはたしかだ。そうでなければ、なんらかの理由で、ことさら意味(思想)の流れを拒んだり、切断したり、ずらしたりしている詩作品に、読者が魅き寄せられることはない。詩的レトリックは、日常的、慣習的な語法や文脈に違犯の関係をつくりだすことで、おいしいことばになっている。ただ空腹が満たされればいいというのが意味の関係であるとすれば、おいしいというのは、価値の関係である。違犯は、言語の価値にかかわっている。


 さて、ではひるがえって目を俳句に転じた時、私たちは知らず知らずに俳句にとって日常的、慣習的な語法や文脈の世界に甘んじてはいなかったでしょうか。極論を言えば、季語とか切れとかの制度のもとに、私たちは工業製品のように俳句のようなものを生産しているだけなのではないのでしょうか。とはいえ、私たちは真にすぐれた俳句から数多くの違犯を読み取ってきたことも事実です。


今回の出題です。


【俳句にとって日常的、慣習的な語法や文脈の世界の俳句】(3~5句くらい)

【違犯の俳句】(3~5句くらい)


投句締切:5月19日(土)24:00(JST)

投句宛先:yukari3434 のあとにアットマークと gmail.com


★整理の都合上、俳句の行には俳句以外の題とか記号とか俳号とか本名とかを書かず左詰で列挙願います。

今回の書式の例


【俳句にとって日常的、慣習的な語法や文脈の世界の俳句】

はつなつの日常的な俳句かな

まつたくの慣習的な五月闇

麦秋の慣習的な語法かな


【違犯の俳句】

はつなつの違犯はじつにむづかしい

まつたくの違犯だらけの五月闇

麦秋の取締りたる違犯かな


 よろしくどうぞ。  

ううむ  投稿者:ゆかり  投稿日:2012年 5月14日(月)21時01分23秒

   それで先ほどかららくださんについて何かしらコメントしようとしているのですが、<「俳句でないもの」は「詩でないもの」ではない>というような文章を拝見すると、俳句と詩の包含関係みたいな概念から、読む方のこちらがうまく逃れられず、してみれば、ハイミーとかポエミーとかの言い方の方が、よほど軽々と逃れられるような気がしてきました。「俳句とはそもそも詩なのか」みたいな重苦しさから実に自由です。  

苑をさんの  投稿者:ゆかり  投稿日:2012年 5月14日(月)20時34分10秒

  「十七音で季語を入れるという縛りで、同じところから二作品作ってみた」の件、匿名でシャッフルして句会に出してしまうと分かりにくいのですが、改めてみると


初夏へ白き梯子を掛けてをり

VS

はつなつの空は死者たちの微笑み


川越えて金魚を売りに来たと言ふ

VS

路地に入り消えてしまった金魚売り


麦秋の風吹きぬけて地蔵堂

VS

麦の黄に少女は鰐になつている


ということだったのですね。【俳句でないもの】で試みている冒険が、【俳句】では過剰ということでしょうか。でも海程あたりではその過剰もふつうに俳句として詠まれているのかも知れませんね。  

ああ、そんなものですか  投稿者:ゆかり  投稿日:2012年 5月14日(月)20時10分41秒

   ポエミー呼ばわりされたり、ハイミー呼ばわりされたりしたら、人によっては激怒しそうな気がしますが、らくださんが挙げて下さったURLの記事では、揶揄のニュアンスはないのですね。  

念の為  投稿者:らくだ  投稿日:2012年 5月14日(月)18時40分15秒 編集済

  ぐみさん、わたしも他の人が使っているのを見て(聞いて)使うようになりました。(ハイミー)

選評などは言葉にするのがなかなか大変なので、ニュアンスで伝えたい時重宝してます^^;

(単に日本語不自由ということか?)


参考までに


「ウラハイ」 http://hw02.blogspot.jp/2008/07/blog-post_25.html

「俳句的日常」 http://tenki00.exblog.jp/8729659/  

おずおずと  投稿者:ぐみ  投稿日:2012年 5月14日(月)15時45分41秒

     ななさんの発言にくっついて小さい声で・・・

   らくださんのポエミー、ハイミー という表現で私の中にあるモヤモヤが

   晴れました。ほんと、なんと便利な言葉でしょう。

   らくださん、有難うございました。  

銀河さん  投稿者:らくだ  投稿日:2012年 5月14日(月)14時46分20秒 編集済

  お詫びします。

有明、たしかに秋だけとは限らない。月とも限りません。


1. 陰暦16日以後、月が空に残りながら夜が明けること。また、その月。ありあけのつき。ありあけづき。「―の空」《季 秋》


2. 広く夜明けを言う。明け方。(以上大辞泉より)


とのことでした。

なんか、すぐ季語!と思っちゃう辺り、句歴が浅いがゆえの悪い意味の俳句ズレしているようです。

苑をさんのコメントのように、季語でもある言葉を季語としか見られなくなっている、という。

いかーん!!

野口さんのおっしゃった「俳句のアタマ」ってきっとこういうことなんでしょう。

動植物から農作業、祭り、食べ物、衣類、記念日、祝日、みんなごく普通の言葉ですもんね。


みなさま、ありがとうございました。

肝に銘じます。



あ、七さん、起きられたのでしたら次回からご一緒しませう♪  

なんだか・・!!  投稿者:七  投稿日:2012年 5月14日(月)14時11分26秒

  すごいですね。詩レ入句会。多分、らくださんより俳歴浅いワタクシは、らくださんの言っていることが素朴な脳内に沁みます。凄すぎて!外野席で寝ていた蛙が起きてしまいました(^^;)


http://soup-stock7.blogspot.com/


 

ガッテンガッテンガッテン  投稿者:ゆかり  投稿日:2012年 5月14日(月)08時25分26秒

  山瀬まみ状態です。

小野裕三さんであれば、おそらく同類のにおいをそこに嗅ぎ取った上でのご発言なのでしょう。


ごめんね東京砂時計が見えない 小野裕三

メキシコ料理店のように大降り

梟と僕とばらばらに悲しむ


 例えば齋藤朝比古さんや菊田一平さんのような方が「この人は俳句の人だなあ」の最たるものだとすれば、確かに苑をさんの作風は「ああ、この人は俳句の人ではないのだなあ」と感じさせるものがあります。

 

あ  投稿者:苑を  投稿日:2012年 5月14日(月)06時57分14秒

  俳句の人ではないは小野裕三さんが『点る』について書いて下さったときの言葉です。

http://www.kanshin.com/diary/2349223  

ごめんなさい  投稿者:苑を  投稿日:2012年 5月14日(月)06時53分34秒

  いま、時間が不足しいます。

そのうち書きこみたいとは思っています。


私自身の句について言えば十七音で季語を入れるという縛りで、同じところから二作品作ってみた。季語である言葉を季語としてしか取り扱うことができなくなっていることに、いわば愕然。で、俳句になっちゃう。俳句から離れようとすると作品ではなくなってしまう。


あらためて考えてみたいと思っています。  

ちょっと  投稿者:ゆかり  投稿日:2012年 5月14日(月)02時51分35秒

   寝ます。らくださん、しばしお待ちを。  

北園克衛  投稿者:ゆかり  投稿日:2012年 5月14日(月)02時49分9秒

   うわっ! 令さん、図書館で借りてきちゃいましたよ。どうしましょ。


 この一行の短さ。異常な改行の過剰。


または

菫的

の星的

のため

のガラスを揺る

白鳥

リボン

の円錐


(「シガレットの秘密」より)


 いいなあ。かくかように余白論に突入すべし。  

苑をさんの句  投稿者:ゆかり  投稿日:2012年 5月14日(月)02時42分7秒

   銀河さんが苑をさんの句に関連しておっしゃった、「作った人が俳句といえば俳句になり、いや、と思うなら、別の定型詩になるグレイゾーンがあるのでは?」という指摘、苑をさんの句の微妙な面白さをすくい取っていると思います。

 苑をさん、「俳句の人ではない」と言われたという話、差し障りなければ、もう少し教えて下さい。そのあたりじつに面白そう。  

銀河さん、どうも  投稿者:ゆかり  投稿日:2012年 5月14日(月)02時36分41秒

   【俳句でないもの】、各種取り揃えて頂きありがとうございました。楽しかったです。


 そうそう、おっしゃるように俳句と川柳のあるようでない敷居というのもありまして、「ぎりぎりのところで川柳にはしたくない俳句の諧謔のレトリック」というあたり、詩レ入句会を続ける中で見えてくるのか、こないのか…。現代詩の人の関心の外側だと思うので、見えてこないのかも知れませんけど、オプションで探って行きたいテーマです。

 「非俳句を作ることは、面白いけど次第に機知過剰にかたむくので警戒しつつ」、うっ、含蓄です。まあ、俳句でも其角みたいに機知過剰でわけのわからない人もいますが…。

 

令さんどうも  投稿者:ゆかり  投稿日:2012年 5月14日(月)02時28分31秒

   令さんの【俳句でないもの】の作る基準、じつに私の意図した通りでした。有季定型でありながら【俳句でないもの】と捨ててしまう基準というのがあるのかないのか…。しかしながら、そこはかなり属人的で、令さんの【俳句でないもの】はなんと高点句となってしまったのでした。

 ちなみに、拙句は今回はすべて人力です。回を進めるにつれ、おっしゃるように「ゆかりり」で違犯してみたいものです。  

ゆふぐれ  投稿者:ゆかり  投稿日:2012年 5月14日(月)02時21分7秒

   らくださん、どうも。なんだか劇的に掲示板の雰囲気が変わってしまいましたが、それもまたよろし。


   ゆふぐれの舌の薄さや著莪の花        令

    生まれつつあるはつなつの闇      ゆかり

   元栓は閉めたはずだが気になつて      銀河

    鳩吹く人の仰ぐなかぞら       まにょん

   一陣の風に水面の月ゆれて        らくだ


 五吟で巻きましょうか。令さん、秋の句を続けて下さい。  

らくださんへ追伸  投稿者:銀河  投稿日:2012年 5月14日(月)01時15分41秒

  「鍵穴が狭い」ということは、「お部屋も狭い」、のです。不思議の国のアリスになった気分で読んでください。

いま「縮み志向の日本人」(李御寧)というのをよんでいます。


日本では、ガリバーより一寸法師が愛されるのだそうです。

箱庭、等と並んで俳句もその一つだということです。

 

有明 + 月  投稿者:銀河  投稿日:2012年 5月14日(月)00時55分54秒

  ラクダさん。「だがな 銀河」を、ありがとう・なるほど自分の「俳句」出すところに出すとこう読まれるのか、とすこしわかりました。時々こう言うことをやりませう。


ところで、もうひとつ勉強になりました。


「有明」は、単独で「有明月」のことなんですか?

検索してみたら、正岡子規は「有明」で、数句つくっていたし、芭蕉にも一例あるそうですね。連句等では 「弓張月」「立待月」などは、省略してもそれとわかるんですが、「有明」も、月の座を分かっているからなんでしょう?


私の句では「月」を考えていなかったのですが、(「有明」単独で月だということも知らなかったのですが、こだわる人にはそう読まれるかもしれません。

有明の月が出ていたほうがこの句では面白いかもしれませんね。「有明霞」でもいいかな?すると、「真っ赤な」が合わなくなりますが。


このばあい「有明」に月とか霞とかそういう具体的な風景を感じさせない、ただそう言う曖昧な時間帯。ということにしたかったのですが、みなさんがそう読むならば、言い回し(レトリック)をすこし工夫しなければいけませんね。季語扱いしなくてもいいんじゃないかしら。


「門柱」の句は、川柳の方でも通るかもしれせんが、でも、すうっと出来てきちんとおさまったので。

文法的な終りが意味のわりでもあるし、さらに深いところの意味もあえてださないですんだので。こういうのは私のなかでは、「俳句」とじにんしています。  

北園克衛  投稿者:らくだ  投稿日:2012年 5月13日(日)02時06分27秒

  令さんのコメントにあった北園克衛、ぜんぜん知らなくてググりましたらこんなん出ました^^;


「詩人からの問題集」


< 「意味によつて詩を作らない」 で 「詩によつて意味を形成する」という。>


どっひゃー!

この先の詩レ入が怖くなる……


< ひょっとしたら 「詩から意味を形成する」 のは、詩人の作業というよりも、むしろ我々鑑賞者に課せられていることかもしれない。 >


これは、俳句の読みってそういうことだろうと思うので、納得できます。

ただ、勝手読みがなんでも許されるわけじゃなくて、下手読みはダメなんだろうな、と。

そこらへんがペーペーの悩みどころなのであります^^;


馬込文学マラソン

http://www.designroomrune.com/magome/k/kitazono/kitazono.html


 

えらそうに ラスト  投稿者:らくだ  投稿日:2012年 5月13日(日)01時33分57秒

  最後は令さんの句、私には全部俳句です!


空に臨海区花水木ひらいて

春闌けぬさびしい人は窓に寄り

葉桜や波打寄せて引きかへす

廊下まで夜の新樹の流れ入る


私儀これより蝌蚪の国に入る

収束しない夕焼すべて発散す

直線と直感かぞへきれぬ青葦

坪庭に夜も石南花開いてゐる

忘れ物また白靴を脱ぐ玄関


私見ですが、「俳句」の方はかなりポエミー^^;

で、ポエミーの質というか方向によって好みがわかれると思いました。

その中では新樹の句、最後まで迷いました。

新樹が「流れ入る」というのが自分にはしっくりこなくて。

別に写生じゃなし、叙情ならなにもおかしくないし、夜なんだから影と読んでもいいのに、なんかこだわってしまった。

花水木の句は、ゆかりさんの書いているように「ひらいて」終わることで空間が大きく感じるのは分かるんですが、

景というか喩え?も切れも私には程度が高すぎる^^;

選ぶ側が俳句に追いついていないのでした……とほほ。

頂いた二句は俳句でないものの方ですが、こちらはハイミーな句と思いました。


ということで、ぺーぺーの勝手読みでございました。

なにとぞ、ご寛恕のほど。m(_ _)m  

ゆふぐれ  投稿者:らくだ  投稿日:2012年 5月12日(土)18時56分40秒

  ちょっとブレイク。

忘れられてるので、つけます。


   ゆふぐれの舌の薄さや著莪の花        令

    生まれつつあるはつなつの闇      ゆかり

   元栓は閉めたはずだが気になつて      銀河

    鳩吹く人の仰ぐなかぞら       まにょん

   一陣の風に水面の月ゆれて        らくだ


お捌きください。  

えらそうに その3  投稿者:らくだ  投稿日:2012年 5月12日(土)18時36分7秒

  ゆかりさんの句


はつなつの屋根ある街を犬ほゆる

ヒラメ筋たつぷり用ゐ春惜しむ

青果店酒店隔て春の昼

立ち止まり眼鏡はづして夏来る


みんな俳句です。

「はつなつ」の句は、私の感覚では、頂いたヒラメ筋の句とは面白さがちょっと違うかなぁ。

そこらへんも結局好みの問題。

で俳句でないもの。


我等みな夏帽子にて春惜しむ

行く川の流れは絶えず貼つてある

聖五月胸はたわわな方がよい

噴水や全人格を否定する


確信を持って俳句でないものに出したと思えたのは、頂いた「行く川の流れ」の句だけでして。

(そして確信しながら頂いたわけです。だって好きなんだもん^^;)

他の三句は、多分そうかな程度。

意識して俳句でないものを作るのは楽じゃなかったですから、

わざと季重なりにしたかな、とか、川柳を意識したのかな、とか。

西東三鬼の超有名句のパロディなのか、とか。

でも、それでも俳句に見えなくはない、というのが結論です。  

えらそうに その2  投稿者:らくだ  投稿日:2012年 5月12日(土)17時22分30秒

  苑をさんの句はすべて俳句と思いました。


初夏へ白き梯子を掛けてをり

川越えて金魚を売りに来たと言ふ

麦秋の風吹きぬけて地蔵堂


俳句の方はいっこも問題なく、選は単に好みの問題で、どうもスミマセン^^;

(らくだは、さらっとして渋い秀句をスルーするクセがあります^^;)


で、俳句でないもの。


はつなつの空は死者たちの微笑み

麦の黄に少女は鰐になつている

路地に入り消えてしまった金魚売り


どう見ても俳句としか思えない。

破調とか文体とか時制とか何かあるのかも知れませんが、分かんない。

「はつなつ」の句、この程度では、いまどき破調のうちに入らんでしょう。

強いて言えば、「死者たちの微笑み」や「少女は鰐になつている」という措辞が俳句的でなくポエミーなのか。でも、ポエミーが俳句でないとは思えません。

だから、多分、苑をさんの美的感覚?というか基準として「俳句的でない」に分類されただけかなぁと。

あとはホント好みの問題。(句会で選句数がきまっているという中の、あくまでも相対的に、です)  

さすがに  投稿者:らくだ  投稿日:2012年 5月12日(土)16時53分35秒 編集済

  赤い新撰もどきはムリ!

ということで、いってみれば選外コメントになるのかな。

ただし、ご参加中いちばん句歴の浅いペーペーの言ですからね、笑って読み流してくださいよ^^;


コメントいただいた銀河さんから


俳句でないものに出されたものは全部、作者は分からないけど意識して「俳句でないもの」を作られたのだろうと思いました。

俳句の方は、正直に言うと、どっちとも言えない^^;


鍵穴の狭いお部屋に臥す母よ


俳句でないもの、と思いました。

銀河さんは「切れた世界」と書かれましたが、それもよくわからない。

鍵穴が狭いのか、狭いお部屋は鍵穴ということなのか、そして母が寝ているという、なんというか京極堂が出てきそうな怪しい物語みたいで。


三月の闇のキッチン湯の沸る


これは俳句と思います。季語があるからというより、「三月の闇」の風景ではなくイメージなんだろうと思いました。ただ、私には三月の闇と「湯の沸る」はあまり似つかわしくないと思ったのです。


門柱に籠ると書いて引き籠る


実はこれ、俳句でないものに出されたのだろうと思いました。

つまり、わたしとしては俳句でないものと思ったことになりますな^^;

そして、俳句として出されたと分かった今、さあどう思う?と聞かれても、何とも……わかりません。ごめんなさい。でも好きなの。


有明の真っ赤な嘘や日記帳


これは俳句です。銀河さん、「有明」はりっぱな季語ですよ。ただ私の感覚では、真っ赤な嘘と日記帳はひとつながりなので、切れ字は季語の後ろに入れると思う。

内容的には、あざといというよりやや言い過ぎと思いました。


輪郭のしるきはさびし夕焼雲


まぎれもなく俳句。景はとても美しい。

ただ、私としては、「さびし」を言わないのが俳句と思って来たので、言わずにさびしさを詠めればいいと思うのですが、添削案などとても浮かびません。

 

誓子全集  投稿者:ゆかり  投稿日:2012年 5月12日(土)14時53分18秒

   ご歓談の途中ですが、ヤフオクで誓子全集が破格で出ています。書き込み多々とのことですが、持っていないよりはいいでしょう。ヤフオクへGO!


http://page5.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e126516211

 

読みたし!!  投稿者:銀河  投稿日:2012年 5月12日(土)13時12分49秒

  ・・・・。 (-_-;) (~_~;) (^^ゞ (;´Д`)


絵文字だってある概念のもとにみると・・先入観でそう思うから :(;゙゚'ω゚'):  

ええっ!  投稿者:らくだ  投稿日:2012年 5月12日(土)12時52分49秒

  ゆかりさんと同時投稿になっちゃった。

よ、読みたしったって……まいったな……  


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