2022年7月6日水曜日

掲示板過去ログ1

 teacupの掲示板「三島ゆかりの歌仙氾濫」が2022/08/1でサービス終了となるため、人力で50記事ずつこちらに移行します。

2010年 8月28日(土)12時45分30秒から2010年 9月24日(金)06時16分1秒まで。

ぐみさん  投稿者:ゆかり  投稿日:2010年 9月24日(金)06時16分1秒

  おはこんばんちは。

東京は昨日一日雷雨で、ゆうべは涼しいというより寒く、毛布を出しました。


 御句ですが、そういう面白い句は表六句や名残裏では出さないものなのです。裏か名残表で使える場面があれば頂きます。


 数日前、潜水艦で海中深い低温の水を海の表面に持って来ることにより台風を抑止する発明で日本人が特許をとったという記事を読みましたが、これって台風に限らずエルニーニョ現象など、海水に起因する異常気象全般に応用が効くだけに、生態系への影響が計り知れず、そんなことをやってしまったら地球がどうなるかも知れぬ、神をも恐れぬ行為のような気がします。

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虫の音の巻3  投稿者:ぐみ  投稿日:2010年 9月24日(金)03時01分17秒

     虫の音の堆積したる地層かな ざんくろー

    とろみを帯びて白き銀漢    ゆかり

   指先で月を西へと引き寄せて   あとり


    寒暖自在NASAの行く末    ぐみ


こういうんじゃ駄目で・す・よ・ね・  

虫の音の巻3  投稿者:ゆかり  投稿日:2010年 9月23日(木)14時26分20秒

   東京も雷雨です。昼の雷はちょっと損をした感じですよね。


   虫の音の堆積したる地層かな ざんくろー

    とろみを帯びて白き銀漢    ゆかり

   指先で月を西へと引き寄せて   あとり


 ううむ、本当の月なのかIpadみたいなものなのか付句しだいのところはありますが、発句と脇の世界から離れて動き出す感じはありますので、これで行きましょう。

 次は秋を離れて。どなたでも。

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本当の月  投稿者:あとり  投稿日:2010年 9月23日(木)09時33分16秒

  おはようございます。


指先で月を西へと引き寄せて  あとり


昨夜は雲間の月でした。今は雷、大雨です!

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虫の音  投稿者:ゆかり  投稿日:2010年 9月22日(水)17時30分10秒

  あとりさん、ありがとうございます。

前句が銀漢なのでやりにくいかも知れませんが、ここは本当の月で行きたいところです。もう一句いかがでしょう。

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虫の音  投稿者:あとり  投稿日:2010年 9月22日(水)09時00分31秒

  虫の音の堆積したる地層かな ざんくろー

    とろみを帯びて白き銀漢    ゆかり


      今生の張り子の月に腰掛けて  あとり


もっと本当の月と向き合った方が……でしょうか。

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荻原裕幸さん  投稿者:ゆかり  投稿日:2010年 9月21日(火)23時41分29秒

   あとりさん、ありがとうございます。荻原裕幸さんの記事、興味深く拝見致しました。


 あたりまえのことが書かれていて面白くない俳句と、あたりまえのようなことが書かれていて面白い俳句との違いはどこにあるのだろう、というのを読んで、「待ち合わせしたことのある喫茶店 矢島玖美子」などをめぐる8年前の荻原さんの記事(『WE ARE!』第5号)を懐かしく思い出しました。


 このように雑談に花を咲かせながら、「しゃあねえ、やるか」という感じで付句が書いてあるとすごくいいんですけど…。

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あとり様  投稿者:苑を  投稿日:2010年 9月21日(火)11時49分0秒

  教えていただいて、ありがとうございます。

句集を出して、あ、読んでいただけたんだと思うときはとても嬉しいです。


ブログを拝読したら、あとり様は奈良の方なんですね。

来週は京都によってから琵琶湖まで行くのですが、奈良へは立ち寄れそうになくて残念。

考えたら、毎年一度は関西へ行ってるなと。

それで関西在住のみなさまの情報はとても魅力的。行きたいところが尽きません。  

(みなさんご存じでしたらごめんなさい)  投稿者:あとり  投稿日:2010年 9月21日(火)08時55分6秒

  荻原裕幸さんのところに『点る』のことがちょびっと。


http://ogihara.cocolog-nifty.com/biscuit/2010/09/2010910-cbfc.html

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虫の音の巻  投稿者:ゆかり  投稿日:2010年 9月19日(日)13時27分29秒

  ざんくろーさん、どうも。

いつものように読み方から確認しなくては。むずかしいです。


虫の音や徐なるよの積み置きぬ


「むしのねやしずかなるよのつみおきぬ」でよいですか。「徐なるよ」って「今いくよ・くるよ」みたいなものかと思い検索してしまいました。この句の場合、風林火山に倣って「徐」を用いた意図や、「よ」を平仮名表記した意図が分かりにくく、なによりも決定的に「積み置きぬ」の立体的なイメージが分かりません。立体的なイメージを生かすならこんな感じでしょうか。


   虫の音の堆積したる地層かな ざんくろー

    とろみを帯びて白き銀漢    ゆかり


 発句が秋ですので、月の座を繰り上げます。第三は月の座とし「て止め」でお願いします。どなたでも。

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や・かな  投稿者:ざんくろー  投稿日:2010年 9月19日(日)01時50分34秒

  「けり」でも良いんですっけ?


虫の音や徐なるよの積み置きぬ


どっかの句会に出した物でも良いですか(何。

結果はまだ出ていません(ぇ。


あまり「や」「かな」は使っていないことに気付いてみたり、、、。

なんか俳句っぽくなるから嫌いなのかも~(ぉ。  

ぐみさん、おはこんばんちは  投稿者:ゆかり  投稿日:2010年 9月18日(土)19時22分35秒

  俳句はそういうとき役に立ちますよね。

さて、WAYNE SHORTERのThe All Seeing Eyeをどうぞ。

http://www.youtube.com/watch?v=5pw_eWMOGJU


皆さん、発句をよろしく!

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御礼  投稿者:ぐみ  投稿日:2010年 9月18日(土)04時59分59秒

  ゆかりさん、苑をさん、ぽぽなさん、お見舞い有難うございました。



先程、医者よりパソコン作業開始OKが出ました。やたら遠くがよく見えるようになり

これで、運転免許証更新の視力検査は心配無くなりました。やれやれ。

それでも左右の眼の調節に慣れないので、遠近の中間の見方で苑をさんのお具合が

お察し出来ます。眼帯の厄介になっている間、俳句作りに時を過ごせて慰められました。

又、皆様どうぞよろしくお願い申し上げます。  

わお  投稿者:ゆかり  投稿日:2010年 9月18日(土)02時16分27秒

  月光の氾濫うなばらの恍惚   ぽぽな

 これは素晴らしいですね。


引越の荷に月明のよく歌ふ  苑を

 こちらは荷が片づかず途方に暮れている感じ。けっきょく段ボールごとどんとしまって、パンドラの函化するのです。


 喉はもはや、So it goes.の世界です。苑をさん、目は大変ですね。お大事にどうぞというのもはばかられる感じで、なんと言っていいのやら。


 さて、そろそろ発句モードで切字の入ったいわゆる立句をお願いします。

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引越祝ひ  投稿者:苑を  投稿日:2010年 9月17日(金)18時42分59秒

  言葉出ない病を患ってて、玄関前で声がかけられない気分(^^;


引越の荷に月明のよく歌ふ  苑を


ぐみさん、調子はどうですか?

ゆかりさんの喉は?


私、右目が役立たず。

いつも左目だけで見ているので、遠近感とか動体視力とか全然ダメ。

階段は平面に見え、ボールは突然飛んでくる、感じなんです。  

祝 ご転地  投稿者:ぽぽな  投稿日:2010年 9月17日(金)11時59分4秒

  月光の氾濫うなばらの恍惚   ぽぽな


わくわくどきどき。

ぐみさんお大事に。  

おはこんばんちは  投稿者:ゆかり  投稿日:2010年 9月14日(火)23時35分27秒

  ぐみさん、いらっしゃいませ。「新天地」って、そんな大したものではありません。天地無用てなもんです。医者の世話を受け、とは大変ですね。落ち着いたところで『点るの巻』の感想をお聞かせ下さい。お大事にどうぞ。

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引越し祝い  投稿者:ぐみ  投稿日:2010年 9月14日(火)01時07分40秒

  新天地祝いの鉢や万年青の実    ぐみ


引越しのお祝いは万年青。江戸時代からの習いとか。


ちょっと、医者の世話を受け、まだ、長時間のパソコンは無理ですが。

満尾のお祝いも申し上げていませんで、失礼致しました。  

皆さんどうも  投稿者:ゆかり  投稿日:2010年 9月13日(月)23時45分14秒

  すてきな句をありがとうございます。


吐く息も動線上の白露かな   ざんくろー

 引越早々は動線も気になったりしますよね。「白露」って初めて知りました。


空澄む日引越の荷にオセロ盤  あとり

 音に着目すると、空に住むような風情がありますね。


荷を解いてまず秋の灯や点々と   七

 安堵感と心地よい疲労感がありますね。「点々と」を生かすなら「や」で切らない方がいいかも。「荷を解いて秋の灯しの点々と」でどうでしょうか。


パステルで荷造り紐を描き解く      肴

 わあ、機知がありますね。

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一句、俳句を  投稿者:のかぜ  投稿日:2010年 9月13日(月)21時31分37秒

  パステルで荷造り紐を描き解く      肴  

こんにちは♪  投稿者:七  投稿日:2010年 9月13日(月)14時26分43秒 編集済

  荷を解いてまず秋の灯や点々と   七


まだ暑いですね。

http://soup-stock7.blogspot.com/


 

お引っ越し  投稿者:あとり  投稿日:2010年 9月13日(月)08時48分4秒

  空澄む日引越の荷にオセロ盤  あとり


新居ですね。こちらでもどうぞよろしくお願いいたします!

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も  投稿者:ざんくろー  投稿日:2010年 9月13日(月)01時25分46秒

  吐く息も動線上の白露かな   ざんくろー


>シンバル・レガートのように発句を繰り出す


で、聞きたいことは了承致しました。

あら、考えているうちに、星も運も消飛んじゃうテキトーさ^^;

と思ったので、「の」を「も」に、、、。


暑いです。  

星  投稿者:ゆかり  投稿日:2010年 9月12日(日)15時08分0秒 編集済

  運行に囮の星もありにけり ゆかり


「板の使い方」ってあまり考えていないけど、シンバル・レガートのように発句を繰り出す内に、ドバシャバと歌仙が始まるのもよいかも知れません。

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ざんくろーさん  投稿者:ゆかり  投稿日:2010年 9月12日(日)09時17分19秒

  いらっしゃいませ。無季ですね。

「確認しようかと思ったら」って、何を確認しようとしたのですか。大したものはございません。

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つがひ  投稿者:ざんくろー  投稿日:2010年 9月11日(土)22時39分20秒

  計略となりたる星のつがひかな   ざんくろー


ぉお、確認しようかと思ったら、リンクが代わっていた(ぇ。

にょろしく銅像って、板の使い方が間違っていたらゴメンナサイ^^;  

つがひ  投稿者:ゆかり  投稿日:2010年 9月11日(土)15時42分29秒 編集済

  秋天をめざせるものにつがひかな ゆかり


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新装開店  投稿者:ゆかり  投稿日:2010年 8月28日(土)12時45分30秒

  諸般の事情によりこちらで新装開店です。

これまで通り、じゃんじゃんばりばり行きましょう。

皆さん、よろしくお願い致します。

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2021年11月16日火曜日

七吟歌仙 広げたるの巻

   広げたる翼あかるき千草かな     ぽぽな

    空耳のごと白き虫の音       ゆかり

   月明にかざすシャンパンはにかんで  ゆらぎ

    スクリーンにはをどる踊り字    佳世乃

   席立ちて席にハンカチ残りたり      令

    百合一輪に礼状を添へ       うさぎ

ウ  暗号をマングローブの森に解く     由季

    鳥になつたり魚になつたり       な

   ゆつくりと鼻から吸つて鼻で吐く     り

    観音様と仰ぐ裸身を          ぎ

   高き日の映る鏡にせかされて       乃

    靴を響かせコサック騎兵        令

   掘りたての人参を手に駆け回り      う

    月も凍るし穴も凍るし         季

   熟睡をぴくりと動く犬の眉        な

    祖母から貰ふ輪ゴム九つ        り

   花万朶帝国陸軍埋蔵金          ぎ

    はたらく船ははるのゆふぐれ      乃

ナオ 大阪に河口干潟の残されて        令

    猫の飛び乗るこいさんの膝       う

   眼鏡かけ憎まれ役で押し通す       季

    同窓会にひとり足りない        乃

   消印ははつなつのニューカレドニア    な

    ポストコロニアリズム論考       ぎ

   いちまいの付箋を剥す昼深く       う

    送信あとは掃除機を連れ        り

   寝室の夫とのあひに誰かゐる       令

    方程式は冷たく甘く          季

   月光の届き始める楽器店         乃

    エディーの方が先に逝く秋       な

ナウ 野は山へ移り疎らに茨の実        ぎ

    双子同時に霜柱踏む          う

   日の当る場所を空までヒット曲      り

    売家を見て大あくびして        令

   塀を越え虚子庵からの花吹雪       季

    うぐひすもちの餡のつややか      乃


起首:2021年10月12日(火)

満尾:2021年11月16日(火)

捌き:三島ゆかり

2021年9月9日木曜日

七吟歌仙 ごまだれの巻

   ごまだれの冷やし中華や退学す    なな

    長き行列続く片蔭        ゆかり

   マラソンが見たさに風を押しのけて  祥貴

    エンタシスよりケンタウロスが   青猫

   月祀る遺構かさなるうぶすなに    冬泉

    山茱萸の実を摘みとる手籠     酔鳴

ウ  かなかなが奏でる革命のエチュード  鮭児

    少し明るきグラスにウォッカ     な

   電流をあちらのお客様として      り

    いつしよにほとばしるわバリまで   貴

   この雨にしなしなと四肢のアンニュイ  猫

    わが屍をかこむ萍          泉

   中国茶ひらかせてゐて月涼し      鳴

    埋めもどされるモノリスの失禁    児

   縦縞も横縞も魚氷に上る        な

    脱獄犯の模型のどけし        り

   酌み交はす叔父貴の背を花爛々     貴

    地上五センチ彷徨つてみる      猫

ナオ 枯野にて北斎のこと蝌蚪のこと     泉

    不意の雪とて入るドトール      鳴

   じふぶんに煉獄ですよと医者笑んで   児

    四角い文字もすらすらと読み     猫

   美しきスヴェトラーナの太り肉     鳴

    亡命の途に開く襟元         な

   けだるさに点けたテレビのばか笑ひ   貴

    同語反復する君の名は        泉

   辻斬られ入れかはりたる右脳左脳    児

    ところ狭しと管のいろいろ      り

   情火より遠くみなぎる望の月      猫

    神籬立てし小舟冷ややか       鳴

ナウ うつむきと異なる磯菊の傾げ      な

    答へ終えたるのちの道行       貴

   甍落ち箔落ち星を踏むたびに      泉

    井戸の深さを返る水音        り

   黒髪に染むをとつひの嘘へ花      児

    かすみの海を馬の駆けゆく      猫


起首:2021年 8月 2日(月)

満尾:2021年 9月 9日(木)

裁き:ゆかり

2021年7月7日水曜日

脇起し七吟歌仙 梅の実の巻

    梅の実やかなしき肌のやうなもの   ゆかりり

    掌にあればその遠きあまおと       聡

   マスタング疾し輪郭を掻き消して     祥貴

    すすきすすきと誘はれてをり      火尖

   安全な真顔で月を見ていたい       りゑ

    もの確かむる虫の叢          銀河

ウ  がうがうと紙吐き続く輪転機       黒兎

    トースト焦がすエプロンのきみ    ゆかり

   ジューサーで絞りきれない思慕しつぽり   聡

    仏と成してローラ・ビーチへ       貴

   入国の合唱団は一人欠け          尖

    竹冠の名字が似合ふ           ゑ

   杖笠に矢立忘るな寒の月          河

    留守居の猫の額なでつつ         兎

   着々と世界征服進みをり          り

    のの字浄土やみちのくの野辺       聡

   寺山のむくんだ頬に花ひとひら       貴

    蝶と化さねば剥がれぬ付箋        尖

ナオ パパゲーノ裏原宿で待ち合はせ       ゑ

    浮世の果てと知りて矢を射る       河

   君の名で三度ログインしくじりて      兎

    立ち上がらない金曜の朝         り

   ケトルベルだんだん父に似てきたね     貴

    抽斗で割る温泉卵            ゑ

   ポケットの接骨院の回数券         兎

    樹海へ入るバスは方舟          聡

   暗がりに目覚めるものと眠るもの      り

    蕣ひらく音のかすかに          河

   天網の匂ひのしない昼の月         尖

    万のレンズにひかる小芋煮        貴

ナウ 冷たさに今すぐ閉じる二枚貝        ゑ

    夢に出で来し雪の風景          河

   十字路で解釈論でぶつかりて        聡

    おのれを写すコンビニの窓        り

   知らぬ間に増えし子の来て花の雲      兎

    やむことのなきふらここの揺れ      尖


起首:2021年06月22日(火)

満尾:2021年07月07日(水)

捌き:三島ゆかり


2021年5月1日土曜日

七吟歌仙 桜餅の巻

   思ひ出すための一日や桜餅      西生

    やがてひかりにとける囀      三島

   風船の轍をのこす雲もなし      秀雄

    抜かれぬやうに立ち漕ぎをして   なな

   衛星の影よぎり行く大き月      今朝

    留守番電話に蜩のこゑ      れいこ

ウ  踊り出す案山子次世代ミュージック  茱萸

    硝子の靴の踵を踏んで        生

   砕け散る糸し糸しと言ふ心       島

    木質化する君の俤          雄

   飲み切つてしまふスコッチウヰスキー  な

    心臓三つ脳は九つ          朝

   新しいパパと見てゐる夏の月      こ

    水中眼鏡外さぬままに        萸

   透きとほる巨きな傘の下にゐて     生

    臨終を待つたそがれの国       島

   青い鼻血が逆巻く川の花明り      雄

    ゆつくり啜る椀より浅蜊       な

ナオ ひたすらにおむつを換へて春暮るゝ   朝

    ござるござると村の長老       こ

   アカウント端末ごとに使ひ分け     萸

    時給の順に送る履歴書        生

   煤逃の初体験は十五歳         島

    をしを商鞅高次構造         雄

   立ち読みの本にみごとな染みをつけ   な

    定刻に発つ深夜特急         朝

   助手席を退いてくれない轡虫      こ

    乃木忌終日ラジオを聴いて      萸

   砂浜をムーンライトの尖りをる     な

    作りものめくカクテルの青      島

ナウ 鳥籠の耳にしづかな小米雪       雄

    新聞王の捨てられぬ橇        生

   セントラル・パークを抜けて蚤の市   朝

    海を夢見て自鳴琴鳴る        こ

   追ふやうに逃れるやうに花筏      萸

    つばめ飛び交ふ地図要らぬ町     な


起首:2021年04月12日(火)

満尾:2021年05月01日(水)

捌き:三島ゆかり